重いモノと軽いモノをぶつけると、軽いモノが弾き飛ばされるのは物理の法則により仕方がないことです。自動車同志の衝突事故の場合もこの法則は適用されるので、車重の軽い軽自動車は安全性能の確保が難しい。 しかも鉄板が薄くクラッシャブルゾーンが少ないので、普通乗用車と正面衝突した場合には圧倒的に不利です。 自動車メーカーでの衝突安全性確認は自走状態で壁にぶつけてダミー人形の障害値を計測しているため、この実験結果からは軽自動車と普通自動車の衝突での被害の違いはわからない。 それどころか自重しか衝突時の運動エネルギー(mv^2/2)に関係しないので実験上は軽い方が有利だったりする。 購入する側に立ってみれば、軽だろうと普通自動車だろうと同じ実験をやっているので安全上大差ないのではないかと誤解している人が多い。
連休中に多くの交通事故が報道されたが、特に目立つのは対抗車線からの飛び出しによる衝突事故の多さでした。 ほとんど例外なく死亡しているのは軽自動車側で普通自動車の搭乗者は軽傷でした。 自分がどんなに運転に気を付けていたとしても、対抗車線から突然飛び出してこられたら避けようがないし、自動ブレーキ装着車であったとしても相手が突っ込んで来たら無力です。
維持費の安さから国内ではメインストリームになった軽自動車ですが、こと衝突安全性に関しては雲泥の差があることが連休中の事故の報道で明らかになりました。 自動車メーカーは軽も売っている為公言はしないが軽自動車はやっぱりあぶないのである。
高齢ドライバーが増え、対向車線への飛び出しが今後増えていくことは確実なので自分は事故をおこさないという自信がある方でも油断できません。自分や家族の命が大切なら軽自動車には乗ってはいけない。
三菱自工の不正によって日産(の販社)は軽自動車を売ることができなくなり経営的にはピンチだが、これを機に安全性の確保が無塚しい軽自動車の販売から撤退したらよい。 維持費だけで考えれば電気自動車(EV)の方が安いのだからあとは車両本体価格を下げることができれば、軽自動車の存在価値はなくなる。 EVの価格が200万円程度になればあえて危険な軽自動車を買う必要はないし、環境にも優しい。
すぐにEVの価格を半減しろというのは無茶な注文だが、大きく値を下げているEVの中古車をメーカーがリメイクして認定中古車として販売店の店頭に並べれば軽を失った穴を埋められるのではないかな? 軽と同じ価格で、軽より維持費が安く、ほぼ新車並みに内外装を磨きあげてあれば売れないはずがない。 ガソリン車だとエンジンなどの劣化が気になってしまうが、EVはバッテリー以外の主要部品の劣化がほとんどないからこそできる商売。
リメイク車両はときどきメーカーが企画して販売しているが、あまりメジャーな存在ではない。メーカー認定の中古車だと割高になるので売りにくい商品になってしまうのがネックでした。中古価格が暴落しているリーフであれば、仕入れ価格も安くできるので商売として成り立つ予感がします。 新車販売を圧迫してしまう可能性が高いが、全体のマスを増やすこととEVへの理解の輪を増やすことの意義の方が大きい。 いまだに電気自動車に関する一般ユーザーの理解はゼロに等しいのだから。
リメイク車両であったとしても搭載バッテリーは新車並みに保証が適用されるべきであることはいうまでもない。
Posted at 2016/05/09 23:12:17 | |
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