
信号などで短時間停車するとき、フットブレーキかサイドブレーキを使うのが一般的だと思いますが、リーフではワンタッチでタイヤをロックできるパーキングブレーキを使っています。
ところがPボタンを押したにもかかかわらず、ごく稀にフットブレーキを離すとクルマが動きだしてしまうことがありました。ずっと自分の操作ミスか勘違いだと考えていましたが、4年目にして初めてスイッチの認識方法に問題があることに気がついた。
まずはプッシュ式スイッチの一般的な認識方法は下記の3つのうちどれかです。
①A/B接点方式
スイッチの接点が接触あるいは離れた瞬間に状態変化を認識。
ブレーキランプなどではB接点検知です。
②自動復帰検知方式
プッシュスイッチを押した後に指を離しバネで自動復帰したあとに操作されたと認識する方法。
クルマではあまり使われない認識方法です。
③スキャン方式
10msec毎にプルアップした端子電圧をスキャンして、2回連続一致でON、3回一致でOFFと判断する方式。
コンピュータに接続されているスイッチはほとんどがこの方式で状態を検知しています。チャタリング防止がソフトウェアで可能。
リーフのパーキングボタンは上記のうち②にあたりますが、特定の条件では不完全な認識をします。それはボタンを長く押し続けたときです。長く押したあとに指を離すとパーキングボタン操作を無視するのです。
原因はおそらくプログラムミス。タイマーを使って状態変化を認識していると推定しますがタイマー値が短過ぎるためにオーバーフローしてしまい状態変化を無視してしまうのではないでしょうか?
会話や考え事をしていて無意識に長めにパーキングボタンを押し続けてしまうとパーキングがかからないのです。長めといっても5秒くらいなので、比較的やってしまいがち。
私は事故が起きる前にソフトウェアの改修を提案いたします。パーキングをかけたつもりでドライバーがクルマを降りてしまったらクリープ現象で100%衝突事故になりますからね。
対策はタイマーカウンターがオーバーフローする前にゼロクリアするだけ。ただし、既販車全てに対しコンサルト端末でプログラム更新するための経費はばかにならない。スマホのようにエアーアップデートできるようになるのはいつのことやら。重要保安部品は無理か??
ソフトウェア改修したくないなら少なくとも1秒以内にPボタンから指を離すように取り扱い説明書に記載しなければアメリカでのPL訴訟で莫大な金額を支払うことになりかねません。システムの盲点をついて賠償金目当てで意図的に事故を起こす輩がいますので注意せねば。
Posted at 2017/02/06 01:30:09 | |
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