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スマホの充電電流を計測するアプリで家に転がっている複数の充電器の実力を試してみたら予想外の結果がでた。(アプリが計測しているのはバッテリーへの入出力電流です)

最も新しい急速充電器(QC3.0)より3年前に買ったドコモ純正の急速充電器(QC1.0)の方が充電電流が大きいのです。

その原因を調べて見ると充電電流は充電器本体の定格だけで決まるのではなく接続するケーブルや変換アダプタに内蔵されているレジスタ(プルアップ抵抗)によって最大電流が制限されることがわかった。ほとんどのレジスタ値は56kΩであるためカタログスペックが2A、3Aの充電器本体を使っても、最大電流は1.5A(実測値は約1.6A)に制限されてしまう仕組み。ケーブルやコネクタが焼損するのを防ぐためと、USB2.0の規格によって決められた値が1.5Aということになります。

3Aの出力をさせるには、両端のコネクタがUSB3.1かtype-cの必要が有るのですが、そのような商品は数少ない。ドコモの古い充電器の出力が大きいのは充電器側がピックテール(コネクタなし)で、かつレジスタが内蔵されていない為、スマホが充電器に最大電流(実測値2.2A)を要求している為と推定できます。

様々な急速充電器のクチコミを見ると、感覚的に充電が早くなったと適当なコメントをしている人が多い。わざわざ電流計を接続して充電器本体の不具合を指摘する強者もいるが、それがケーブルのせいだと気がついている人はほとんどいない。

充電の仕組みが理解出来たので、どの製品の組み合わせが最も充電が早くなるかを探ってみたい。