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完成検査の検査員の認定問題で100万台を越えるリコールが発生したうえ、生産工場が生産を一時停止し販売台数が半減したが、この問題で得するのは誰だろうか？

車検のやり直しを行う販売店には発生する工数分の費用が日産から支払われるが、通常のレシオよりかなり低い金額設定だから儲かるというレベルではない。ユーザーは手間がかかり迷惑でしかない。販売現場では見込み客が他社に流れトヨタが多少儲かるくらいか。

リコールを逆手に取って新車販売に結びつけることができれば、一番得するのは日産なのかもしれない。
クルマを持ち込んだ人に点検の待ち時間の間、新型リーフに試乗してもらうか代車として貸し出すとかすれば、否定的な人でもEVの良さを実感でき、次の買い替えの候補になるであろう。

リコールとなったのは初回車検前の新しいクルマばかりだからすぐにEVに買い替えるということはないであろうが、家族用に二台目を考えているユーザーの心を射止めるのにこれ以上の機会はない。お詫びセールとか下品な売り込みはやらないとしてもEV販売推進のチャンスと考え実行すれば、リコールはむしろ日産の追い風になるのかもしれない。