カタログ上の航続距離が400kmとなりEVの大きな不満が解消されたように見える新型リーフだが、実際に使ってみると相変わらず問題が解消されていないことに気がつくだろう。
①実際の航続可能距離
電費の悪化する高速道路を使い、家族や荷物で車両重量がかさみ、冬場で暖房を使うという条件が重なると航続距離は250km程度にしかならない。無充電で1泊2日の家族旅行は厳しくガソリン車並みに使えるとは言えない。
②急速充電器のパワー不足
満充電で250km走れるといっても500kmの旅行を一回の充電で済ませることはできない。現行の急速充電器だと30分で50%分の20kWh程度しか充電できないので、130~150km走行毎に充電が必要となるからだ。しかも都合の良い場所に急速充電器が設置してあるとは限らず、旅先では100km毎に充電を繰り返すことになる可能性が高い。従って500km走りきるには4~5回の急速充電が必要になり旧型リーフと使い勝手は大差ない。新型リーフの大容量バッテリーの能力を活かすには急速充電器のパワーアップが必須なのである。
欧州では350kWの大容量急速充電器を設置する計画があるが国内は対応が遅れているので、あわてて新型リーフに買い替えるとがっかりするかもしれません。 航続距離が延びた分は確実に恩恵があるが400万円投資する価値があるとも思えないので買い替えは見送りです。これは買い替える金がない貧乏人の結論ですので懐に余裕のあるかたは早めに買い替えた分幸せになれることは間違いありません。
下記のリンク先の540km試乗の記事はEVの使い方に慣れていない記者が書いているのでやや追い込みが甘いが、一般ユーザーに近い使い方かもしれませんね。
新型リーフだけの話ではなくテスラなどにも当てはまるのが急速充電器のパワー不足であり設置台数と並んでEV普及の阻害要因であることは間違いないが、充電インフラだけをみると赤字なので早急に改善されることはないだろう。かといって今以上の設置補助金を獲得するのは困難だろうから、EVユーザーは運用でカバーするしかない。たまの長距離旅行ならEVサポートでレンタカーを活用するのが得策だろう。
Posted at 2017/12/07 12:33:15 | |
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