コインチェックの盗難コイン騒ぎ以降、右肩上がりのトレンドが乱高下を繰り返す荒れた市場に変貌した仮想通貨取引。そこでいまだに儲けようと夢見て奮闘している素人投資家はほとんどが損しているはず。勝てないのには大きく分けて3つの理由がある。
①仕手筋の存在
仮想通貨を初期に買って莫大な資産を形成した人が、全体の数%存在し、その人だけで全体の40%を仮想通貨を保有しているというイビツな市場が仮想通貨取引の実態である。人数は1000人程と推測されクジラと称されている。そのクジラが大量のコインを一度に売買することで、上昇/下降トレンドを強制的に作り出している。例えばある程度値が上がったタイミングで大量の売りを仕掛け値下がりのきっかけを作り、そろそろと思った所で大量の買いを入れるようなことをやっている。一般投資家が追従し変動幅が増幅されることを利用して利益を得るやり方で限りなく違法取引に近いが監視する公的機関が存在しないのでやりたい放題である。
②ニートという強敵
常にチャートの動きを注視し小まめな取引で小銭を稼ぐデイトレーダーの存在が少なからず存在する。いわゆるニートにとって格好の溜まり場となっているが、チャートの動きからある程度の予測は可能で深追いしなければ、そこそこの利益をあげることが可能かもしれない。一方1日のうちせいぜい1時間程度しか取引に参加しないサラリーマンではニートに勝てるはずがない。誰かが損しないと利益をあげられない仕組みの中、どちらが勝つかは明らかだろう。
③取引所の暴利
一回の取引で0.1%の取引手数料だとしても、一日に何回も売買を繰り返さないと利益が出せない荒れた相場では意外と手数料がかさむ。それは取引所の利益率から投資金額の10%にも及ぶと推定される。投資家が相場で損しても取引所は手数料でがっぽり稼いでいるのである。
呆れるくらいひどい金融市場なので、儲かりそうだからという軽い理由で参加すべきではないというのが個人的な感想です。日本ほど仮想通貨取引を野放しにしている国はないが、自己破産者や自殺者がでたりすれば他国と同じ様に規制せざるを得ないだろう。その時には仮想通貨の価値は限りなくゼロに近づき、多くの損失を抱えた投資家が路頭に迷うことになるでしょう。ゲームとして参加することは止めませんがまっとうな生活を続けたいなら小遣いの範囲内で取引を行うことをオススメします。
どうしても大金を投入してみたい衝動があるなら、下記リンク先の動画を見てからにしてください。
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Posted at 2018/02/09 02:28:06 | |
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