"24kWhの駆動用バッテリーを30kWhに交換することはできません" というのが日産の正式見解であり、これ以外の回答はどこへ行っても聞くことはできない。
外形と電気的な互換性は保たれているので交換はできないはずがないが、いくつか問題がある。
①接続コネクタの相違
初期型と中期型以降で車両とバッテリーパックを接続するコネクタが違うので初期型はポン付けできない。中期型24kWhと後期30kWhは同じなので交換できる可能性がある。
②VCMの相違
24kWh用とVCMと30kWh用のそれは部品番号が異なり互換性はない。30kWh用のVCMに交換すれば30kWhのバッテリーを認識させることはできるがイニシャライズにコンサルト端末と専用ソフトウェアが必要なため、必然的に日産の整備工場でしかインストールできない。
上記より中期以降の24kWhを30kWhに交換することは可能だが、動作させるためには日産の販社での作業が必須。しかし本社が正規交換手順として販社に案内していないから、販社では絶対に交換作業をやらない。
24kWhを30kWhにアップグレードできるのにその案内をしないのは新車を買って欲しいからという単純な理由だが、その施策に反感を覚える人は多いだろう。
目先の利益だけを追及するかのようにみえるのは日産内の人事評価システムと個人の目標設定に問題があるから。新車販売台数をコミットするのがリーフの開発責任者であり絶対的権限を持つが、販売後の顧客満足度をコミットする人がいないか、いたとしても職位が低く方針を変えることができないのだろう。
ユーザーファーストでない社内方針が透けて見える限り、テスラを越えることはできないだろう。新興テスラには技術的には多くの課題が残るが、日産よりも多くの熱狂的信者が存在する。期待されているテスラと既存ユーザーから諦められている日産という構図にみえるのは考えすぎだろうか!?
2年連続で上半期世界販売台数一位となったルノー・日産・三菱連合には、台数競争からサービスの質向上へ転換してもらいたいものだ。そうすれば世界一の座は安泰だろう。
Posted at 2018/07/29 10:57:09 | |
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