
かつて「マツダ地獄」なる有名な言い回しが存在した。マツダ車を買うと数年後に買い換えようとしたとき下取り価格が極めて安いので、高く下取りしてくれるマツダでしか買い換えられないことを言う。今、それが日産リーフで再現されようとしている。
旧型リーフは多くが買い換え時期に差し掛かっているが、中古車市場での人気がないので他のクルマに比べて安く買い叩かれる。現在日産は下取りに30万円~50万円ほど上乗せして新型リーフへの買い換え促進を行っているので、それを活用する人は多いだろう。しかし、5年後にも同じようなことが繰り返される可能性は高く、次もリーフを買わざるを得ないことになりかねない。リーフ以外を選択すると最低30万円損するから、まさにリーフ地獄といえるのでは?
目先の新車販売台数を確保するための多額のインセンティブをつけてリーフを売りまくっているが、メーカーの利益率は低下し、ユーザーからは車種選択の自由を奪い、販売店も下取り車で損することから、誰も得をしていないように見える。マツダ地獄同様にサスティナブルではないので、いつかは脱却しなければならないはず。
ユーザーのリーフ以外の選択肢を極めて難しくしているのは中古車価格の低さであり、それは電池の耐久性に対する不安が主要因と推測できる。リーフ地獄を絶ちきるには、電池の耐久性をあげるのはもちろんだが、保証の見直しも必須だろう。現在の「5年16万km以内で8セグメントを割り込んだら」などという曖昧な条件ではなく、「5年間距離無制限で容量80%を保証」してくれれば中古車でも安心して買うことができ価値が上がるだろう。リーフ地獄を絶ちきらない限りEVは国内でマイナーな存在のまま、ぜひ保証条件の見直しをお願いしたい。
じつはかくいう私もリーフ地獄のループにはまり、本日泣く泣く契約書にサインしてきました。新車購入でこんなに苦渋の決断をさせられたのは初めてです。それでもサインした理由は
破格の条件を提示されたから。
どんな条件かはここでは書けませんが、ほとぼりがさめた頃にお友達限定でこっそり公開したいと思います。
もしリーフの買い換えを考えているのなら、今が最大のチャンスかと思います。
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画像は立ち入り規制前の大涌谷。地獄というより中国観光客のメッカみたいだった。
Posted at 2018/08/26 15:48:36 | |
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