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商品先物取引で5月限の原油価格がマイナス40ドルで引けた。先物取引で価格がマイナスなんて初めて見たよ。ほんの数ヶ月前までは1バレル50～60ドル、最近は20ドル位の安値で取引されていたが、マイナスになるとは誰も予想していなかっただろう。
(原油の現物を引き取ったらお金が貰えることになる。オイルは産業廃棄物扱い)

単なる金融取引の一種と考えて割安になったからと買いを入れた投資家はもれなく大きな被害を受けたことになる。

マイナスになった原因は消費の冷え込みに加えOPECプラスが減産合意に失敗したため貯蔵するタンクがいっぱいになり、投げ売りして処分せざるを得なかったから。
サウジアラビアがロシアとアメリカの採掘企業を破綻させるために原油を採掘しまくっているという見方があるが、そのサウジアラビアだって収入がなくなれば国の財政は厳しくなるから、ただひたすら無意味な我慢比べ。なんと愚かな人間達よ。

原油価格が下落すると

米国のシェールオイル企業が破綻 → そこに出資している投資家が破産、アラブの投資マネーが消失 → ジャンク債(CDS)を買い入れた銀行、投資家が破産 → FRB、日銀が大きな損失 → 世界恐慌

という構図が予測されるのでガソリン、電気代が安くなると喜んでいる場合ではない。

石油利権の争いで世界経済を犠牲にしないでもらいたいものだ。

当日運良く(?)先物取引をライブ中継していた仁さんの動画は歴史的事実を伝える動画として貴重な資料になりました。