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EV向け電池メーカー「AESC」が綱渡りの資金繰り


借金の繰り延べを金融機関にお願いするほど経営が苦しいようだ。ここの企業が倒産するとリーフとサクラのリチウムイオン電池が作れなくなってしまうので日産は何らかの形で支援せざるをえないだろう。日産は円安で相当儲かっているはずなのでAESCの株式を全額買い戻すことは可能とはいえ中国CATLやBYDとの価格競走に負けたままでは救済する理由を株主に説明できない。けれど　もとは身内の社員がいる会社を簡単に潰してしまうわけにはいかない（人情論というより日本人としてのモラルかな、潰すなら転籍させた元社員を戻すべきだろう）。

中国資本が入ってしまったので国策で支援はできない。一度倒産させ中国資本を切り離してから産業再生機構が支援するのか、日本の銀行が資金援助するのか、はたまた倒産させずに日産が資金支援するのか、、、

今後ひと悶着ありそう。

中国へEVを輸出しているドイツ各社が一斉に値上げ。これを持って価格競走に負けたと見るのは間違いです。欧米が中国EVにダンピング関税をかけたことに対し中国が報復関税をかけられないようにするための協調値上げです。

それが商売上ベストな判断になるのかは分からないが商売よりもメンツを重視したと言えるだろう。中国との安売り競争よりもブランドバリューを大切にしたということ。短期的には売れなくても仕方ないと判断したことになる。

プライドの高いドイツメーカーが協調して捨て身の対応をしたようにも見えます。

この貿易戦争に勝者がいるとは思えないが、欧米は本気でデフレを輸出する中国を許せないのだろう。

ほぼトラ（次期米国大統領はトランプ）の動きから株式相場では準備体操が始まった。

①米国経済優先の相場展開
②米国金利　利下げ見込み、為替はドル高の終焉
③具体的には不動産と金融業界に追い風
④厳しい対中政策により半導体セクターへは負の影響
④米国自動車メーカーにはやや有利、逆に日本の自動車メーカーには厳しいかも


大統領選は最後のどんでん返しがあるかもしれないので緩やかな動きだが、半分以上はトランプ相場に移行した方が良いだろう。