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昨日日銀が政策金利を0.1→0.25％に引き上げると宣言した。発表と同時にドル円は大きく下落、そして本日は株価の大幅下落。いったい日銀は何の為に利率を上げたのだろう？

絶好調だった企業収益を押し下げ税収も減って誰が喜ぶ？？　喜ぶのは銀行と電力会社くらいかな。

政策金利を上げると景気を冷やしてインフレを抑制する効果があるがインフレ率は政府目標を達成していないので利率を上げる大義名分がない。

一つあるとしたら米国からの圧力。あまりに日本有利な為替レートなのでなんとかしろと日本政府に圧力をかけたのかも知れない。

しかし金利差は大して変わらないので　しばらくしたら円安路線に戻ると思う。円安の原因は日本ではなく欧米の狂ったインフレとそれを抑制するための金利高だから日本が多少金利を上げても解決はしないと思うよ。従って日本の株価もしばらくしたら回復するだろう。

あわてて投げ売りすると損しますよ。

【オマケ】
日本円が紙切れになる~と円安に対してトンチンカンな発言をしていたマスコミや素人為替トレーダーは円安が日本に適温だったことを理解できただろう。

【独自】ホンダと日産　EV分野での提携に基本合意　8月1日午後正式発表

この提携の意味することはEVプラットフォームの開発にカネがかかりすぎ単独開発では採算が取れないということだろう。特に車載OSの開発はコストがかかる割に利益を生まない。今までカーナビなど電子ユニットの新規開発には10億円、新規エンジンの開発には100億円程度かかっていたが、その投資回収はユニット単価に上乗せという形でおこなっていた。

ところがEVプラットフォームでは初期に1000億円、維持メンテに毎年数十億円以上必要となるので今までの開発とは次元が違い、投資回収はできない。協業は必然とも言える。

もちろん複数の自動車メーカーが協業しただけでは開発できないので日立、ソニー、三菱電機などのIT企業の力を借りることになるが、そこでの利益調整は困難を極めるだろう。


現状は下記にまとめられています。

車載OSとは？目指す姿と各自動車メーカーの車載OS開発状況


どこもLinuxベースの様だが抜きん出ているのはテスラ。その開発方式がエグい。シリコンバレーに集まっている世界のトップエンジニアをイーロン・マスクが引き抜いて高額の報酬で直接雇用している。一人当たり年間1億円を越える報酬の天才エンジニアが何人もいるドリームチームをテスラは所有しているのだ。これではどこも太刀打ちできない。少なくとも日本企業ではあり得ない雇用形態なので対抗するのは難しい。中国と韓国の自動車メーカーは似て非なるものを構築したがスマホ技術の延長でしかないため暴走や炎上が止まらない粗悪品ができてしまった。

目標は明確なので日本のエンジニアに技術的にはできないことはない。課題はその重要性を各社の経営層に理解させることかも知れない。そして予算をどうやって捻出するかがポイント。大きな会社が集まっても簡単ではない。問題はイーロン・マスク以上の開発リーダーが見つからないことかも知れない。