米国がイランの核開発を疑い原油輸出ができなくする金融的制裁を振りかざしたと思ったら、今度はイランが制裁するならホルムズ海峡を封鎖すると逆に脅し返した。イランからの原油輸入は1割程度とはいえ、アジア向けの75%、日本向けの90%がホルムズ海峡を通過するので、封鎖されたら間違いなく日本経済は壊滅的な打撃を受けます。経済的な大地震とでも申しましょうか・・・もちろんそんなことが起こったら世界経済が冷え込んで、アメリカだって大変なことになるはず。引くに引けないが、もし進めば世界経済が破綻するという、とんでもないパワーゲームです。アメリカが取り得る選択肢はどれも危うく、第4次世界大戦に突入する危険さえあるので心配です。
①アメリカがイランへの経済制裁を取りやめる
→ウラン濃縮を進めているイランの核開発が一気に進む恐れがあり、米国は看過できないはず。
②イランの核施設を空襲で破壊して、かつ政権を転覆させる
→安保理の議決なしで軍事行動を起こすと、米国は孤立し中国や中東との関係もさらに悪化。
③白黒をはっきりさせず、現在の緊張状態を継続
→振り上げたこぶしを振り下ろすことはないが、いつかは怒りが・・・
根本的な解決策、和平案はみつからないので、いつかは衝突するでしょう。そのとき、ガソリン、電気の安定供給が可能なのか、とっても心配です。安全上、原発は存在しないに越したことはないが、ないと電気がまともに供給できなくなるリスクも高い。原発は危ないからいらない・・・正論ですが、原油が手に入らなくなったとき、まともに電気が供給されなくなり経済活動は完全にストップするということに対し、打つ手がないというのも困ったことです。
原油危機を発端とする経済的大地震への備えが必須で、もう想定外でしたなんて言葉は聞きたくない。再生可能エネルギー(太陽光、地熱、水力など)では電力需要を賄えないことは明らかなんだから、天然ガスと世界一安全な原発を新規に開発・・・というくらいしか選択肢はないような気がします。今の政治家達にはこんな大胆な提案をできる人はどこにもいないでしょうけどね。あらゆる危機を想定して対応策を考えるのが政治家に役割のはずですが、議席の確保しか頭にない奴らですからね。
庶民ができる原油危機対策はリーフに買い換えておくくらいかな・・・。V36の次の車は、エコカーではなくピュアEVとなる可能性が高くなってきました。運転の楽しさよりも安価で確実なエネルギーの確保が優先される時代になるでしょうから。ちょっと寂しいけどね。。。
Posted at 2011/12/29 00:27:21 | |
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