
ある方から"スピーカーを交換したけど低音がボワーンとしてるのが治らない"
と相談があった。
交換したスピーカーはMorel Maximo Ultra 602
5万円以下の入門用だが音質の評判は良く、国産メーカーよりも低音は控え目かつタイトなのでスピーカーの問題ではないはず。
評判の良くないマツコネは経由せず、スマホ → アンプ内蔵DSP → Morel という構成なので機器の問題ではない。
徹底的にデッドニングしDSPイコライザーで調整しても上手く鳴らない、、、
ピンクノイズを使って計測すると50~90Hzに妙なピークがあり、それが本来の音をマスクして歯切れの悪いどんよりした音にしているようだ。
原因は、
コスト低減と軽量化のために導入した樹脂製のモジュールパネル。樹脂そのものが問題なのではなく、その形状がまずい。スピーカーの背面を円筒でくるんだような樹脂パネル、さらにその奥にある金属のインナーパネルの穴径が小さく円筒の一部を塞いでいる(画像はデッドニング前の樹脂パネル)。BOSEのバズーカウーハーのショート版みたい。
これではスピーカーの背圧を邪魔しすぎで金属パネルの穴を大きくしないとダメでしょうね。さらにスピーカーの横方向にも音圧が逃げるようにしないと、、、しかし樹脂のカップの様な形状の修正は素人では如何ともしがたい。
対策は下記のような案が考えられます。
①モジュールパネルを取り外しオリジナルのパネルを作成。
②ソニックデザインのスピーカーに交換(背後の影響を受けないスピーカー)
③ドアスピーカーの120Hz以下をカットして、サブウーハーを追加
とりあえず③をお勧めしておきました。
それ以外は手間やコストがかかりすぎでしょうから。
デッドニングやイコライザーの設定でそれなりの音に調整できると過信していましたが、どうにもならないこともあるのだと思い知らされました。
カーオーディオって難しい、、、というか音質を軽視した設計に腹が立ちます。
恐らくマツダはスピーカー取り付けに関する設計用件を定義していないのだろう。
モジュールパネルはBMWなどで良く見られるがスピーカーの重量に耐えられる様にするには音質を犠牲にしてスピーカー周辺を筒状にせざるを得ない。コストの低さに釣られて他のメーカーが真似しないことを望みたい。
モジュールパネルを制覇した強者からのアイディアを募集します❗
Posted at 2019/08/18 00:11:43 | |
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