タイヤあれこれ

ある方のブログを拝見して初めて知ったトレッドウェアと言う指標。
アメリカの陸運局が義務付ける統一タイヤ品質格付けUTQGの磨耗指数を表す数字で、
その値が高いほど磨耗しにくいとか。
果たして自分の実使用経験とマッチしているか気になってまとてみました。

前提条件として、
①街乗り＋サーキット走行と言う特殊な使い方をしていること
②更にグリップ力が高いと言えない純正脚での使用
を考慮する必要はあります。

比較タイヤは
RE050A…140、A
ZⅡ…200、A
AD08R…180、AA
DZ101…300、A
後の記号は（ウェット）トラクション性能の格付けです。

実使用の結果
RE050A…サーキット9hr走行/11ヶ月で4本9割溝減（溝－20％/hrの計算）
ZⅡ…サーキット7hr走行/5ヶ月で2本7割溝減（溝－10％/hrの計算）
AD08R…サーキット3hr走行/3ヶ月で2本4.2割溝減（溝－14％/hrの計算）
（※フロントに履かせた場合のみの比較）
グリップ（サーキットタイム）は、ZⅡ＝AD08R＞RE050Aです。

わかったこと
・確かにトレッドウェアが低い方が減りが早いですが、その値と実際の磨耗速度は正比例関係にない。
・トレッドウェア値とグリップ性能に相関はない。

気になったのがUTQGの試験方法と試験条件。
JATMAのラベリング試験条件は外気温と路面温度が20±15℃、つまり真冬と真夏くらいの差を許容しています。
そんな温度差あったらタイヤ性能も変わるでしょう。
実際ドイツのタイヤメーカー、コンチネンタルは屋内で温度差の影響を排した試験方法を提案してるとか。
コース路面の違いによる結果への影響も指摘してる様です。
ネット情報ではUTQGの詳細な試験条件は分かりませんでしたが、
その一方で「異なるブランド間での比較はできない」とも。
それじゃあ本当に参考程度にしかなりませんね。

そしてもう1つ、実使用経験から見逃せない内容が（ウェット）トラクションの格付け。
RE050AとDZ101が同じAランクになってますが実使用では天と地ほどの差がありました。
公道でドライ路面と遜色なく走れたRE050Aに比べてDZ101はツルッつる(汗)
自分の経験でのウェットグリップ性能は、RE050A＞AD08R＞ZⅡ＞DZ101です。
（※ブレーキング性能ではなくコーナリング性能）

結論
・JATMAもそうですがUTQGも参考程度にしかならない。
・公表値をそのまま鵜呑みにしてタイヤ性能を語るのは危険。（結構ネット見ると鵜呑みにされてる方が多い。
ウェット性能もブレーキング（縦グリップ）、コーナリング（横グリップ）、耐ハイドロプレーニングを一色単にしやすい。）
と言ったところです。
タイヤごとで全く同じ使い方をしてる訳ではないので自分の実経験も参考程度にしかなりませんけどね。

真実は正直もう少し違う所にある様な気がしますが、経験から言える今の自分の結論でした。