本日は用事で、遠く離れた本社まで。
本社へ向かう道の途中にあるスズキのディーラー。その傍を通り過ぎる時、いつもAW型のMR2が停まっているのを見かけるのです。
見た目、後期のスパークルウェーブトーニングっぽい。もし、下取り車で、引き取り手が居ないのなら、譲ってくれないかなぁと思いながら、いつも遠目に見ておりましたが、今日、ついに思い立って見に行きました!
駐車場にSWを停めて、ディーラーの玄関を見たら
『ただいま外出しております。御用の方は下記までご連絡下さい。 すぐに戻ってきます♪』
みたいな張り紙が……
今日、祝日だけど、定休日なんて書いてないし、休みなら駐車場にチェーン張ってるよなぁと思いつつ、いくら待っても帰ってこないので、一応、連絡して見たら、営業マンらしき人が電話に出て、『今日は、会社の女の子が風邪ひいて休みで、私一人なんですが、今出払ってるんです』、との回答……
おい、それはいいのか!?
さすがは田舎クオリティ! 都会orトヨタのディーラーだったら絶対有り得ないぜ!?
てなわけで、誠に勝手ながら見せて頂くことに。
駐車場に入ってよく見たら、AWは2台置いてありました。両方ともナンバーは無く、どうやら廃車のようです。
まず一台目。
AW型の前期……ですね。ムーンルーフ付いてますし。カラーはスーパーレッドⅡ。
フロントボンネットは、このように無残な姿に……。もはやゴミ置き場……
内装です。オートマチックですね。走行距離は14万4千キロ。MR2は、女性秘書が乗るようなパーソナルカー、セクレタリーカーとして作られたという経緯もあります。そして実際、AW型MR2は女性からの支持も多く、米国ではオーナーの50%が。英国では60%が女性であったそうです。ただし、日本は知らぬ。
車内に残されていた整備簿から、どうやらこのAWは、大阪で初めてのオーナーを得て、平成元年には奈良にやって来たようです。ちなみに、1人目、2人目のオーナーさんは、二人とも女性の方でした。
写真では分からんですが、クモの糸が張ってます(汗) シートは色も褪せてますし、ウィンドゥがちょっと開いてる……。パワーウィンドウだから、閉めてあげることも出来ないなぁ……
キーが残されていました。MR2ってこんなにカッコいいキーがあったんですね!
まぁ……この車体はどうにもならんなぁ……。SWですら、バンパー周りのパーツは手に入らんのに、AWはなおさら……
そして、本命の二台目です。
遠くからだと分からんかったのですが、ムーンルーフ付いてました。ていうことは前期型! 霧島、敢えてスーパーチャージャーが設定されてない前期型が欲しかったのですよ!
フロントスポイラーの形状から、後期型かと思っていたのですが、どうやらリップスポイラーが欠落してるらしいです。
タイヤはパンクしてるものの、純正のガンダムホイールとかも残ってます。
各部のゴムシールは獲り替えないとしゃぁないですが、車体下部を見た所、そんなにサビも無さそう……。ジャッキアップポイントにサビが浮いてるけど、ボロボロ崩れるようなことはない。あとは、排気管がサビてる……。排気漏れはしてなさそうですけど。
カギも開いていたので、ボンネットの開放レバーを引いてみる。すると、ちゃんと開いてくれました。
エンジンルーム。……エンジンに苔が生えてる。この4A-Gはダメかな……。最低オーバーホールせんと。サビとかは無いんですけどね。ちなみにフロントボンネットと、リアトランクも開けてみたら、大変キレイでした。
内装です。マニュアルトランスミッション。日焼けなどで色が褪せてくすんでますけど、普通に乗れます。
霧島、初めてAWのシートって座りました。
いいですね、AWのコックピット! 座り心地は、SW程には広過ぎず、NAロードスター程には狭すぎない。もの凄く日本人の身体にフィットします! インパネのカッコよさとか異常ですよ! このメカメカしさがタマらんです。
ペダルは、RAZOのカーボン風ペダルカバーが付いてました。ブレーキは固着して動かんかったですけど、クラッチは軽く踏んだらガコッと言って動きました。たぶんクラッチはちゃんと作動してる。シフトもきちんと入ってくれる。
メーター。良く見たら燃料計が三分の一位を指してる……。ガソリンタンク、ダメだな、こりゃ……。固体化してるんじゃないかな、ガソリン。
整備簿が見つからんのですが、車内にあったガソリンスタンドの領収書から、最低でも1996年ぐらいまでは動いてたらしい。
……このAW。なんとか動くようにしてあげられんだろうか?
いや、恐らく可能だと思う。昔、霧島の伯父が乗ってた
フォルクスワーゲンが、もっと酷い状態で放置されてたのを、専門店に見て貰ったら、50万ぐらいで動かせると言われたし、直すだけならいくらでも直るはず。書類が残ってるかどうかにも寄るけれど。
単に霧島が乗りたいというのもあるけれど、さすがにこのAWは不憫すぎる……。
走行距離を見たら、たったの6万6千キロしか走ってない……。ちょっとこれは少な過ぎです。
霧島のSWだって、一昨年、霧島の手に渡った時点ですでに8万kmを超えていたというのに……!
さすがにクルマとしてこの世に生まれ出て、この走行距離ではこのAWも浮かばれないだろうな……かわいそうに。
AW型。一般的には『前期』『後期』。あるいは『前期』『後期』『後期最終』の2つか3つぐらいに分類されますが、前期には1回、後期には2回、改良がなされており、AWもSWと同じく、Ⅰ型~Ⅴ型まで分類可能だそうです。
このスパークルウェーブトーニングは、前期の『Ⅱ型』からのカラーらしい……。ということは、生産時期は1985年の6月から1986年の5月の間。
奇遇にも、霧島の生年月日と、ほとんど同じ時期でございます。
今度また、この店に話を聞きに行ってみようかな。
P.S.
これら2台の他の写真は、フォトギャラリーにもupしてあります。良かったらどうぞ……
2010/04/29 AW11 前期型? その①
2010/04/29 AW11 前期型? その②
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MR2 | 日記
Posted at
2010/04/29 19:29:16