3月――
厳しい冬の寒さも和らいで。少しずつ。少しずつ春の足音が聞こえ始めた季節……。
春の訪れを感じさせるの陽射しはとても暖かく柔らかで、風にも新緑の薫りが混じるようになりました。
卒業式を終え、楽しかった高校生活とも遂にお別れ。
大学入試も終わり、無事に同じ大学に合格した軽音部メンバー。
入学手続きも済ませ、後は入学式を待つばかり……。4月から始まるキャンパスライフに期待を膨らませながらも、軽音部のメンバーは特にこれと言ってやらなければならないことも、することもなく、皆、時間を持て余していました。
軽音部の部長にして、バンド「放課後ティータイム」のリーダーでもある田井中律も、その例外ではありませんでした。
ギターの唯。ベースの澪。キーボードの紬。他のメンバーたちと違って、ドラム担当である律は楽器を弾くことのできる場所も機会も限られている為、もう長らく本物のドラムを叩けずにいました。
自宅でゴロゴロするのも。マンガを読み漁るのも。そして親友の澪をメールでからかうのにも飽きてしまった律は、思いあまって弟の聡にこう尋ねました。
「ね~、さとし~。なんかおもしろいことでもない~?」
「んー? じゃあこんなのどう?」
そう言って聡は、床に寝転がりながらひたすらエアドラムを続けていた律に、幾枚かのDVDを手渡しました。
退屈に退屈を。暇に暇を持て余していた律は、ちょうど家に遊びに来た澪と一緒に、早速そのDVDを観てみることにしました。
――数時間後。そのDVDの「中身」にすっかり魅せられてしまった律は、まるで軽音楽に初めて出逢った時と同じように息を荒げて両の目を輝かせ、興奮を抑えきれない様子で、隣で同じく映像に魅入って茫然としていた澪に向かってこう叫びました。
「走り屋やろうぜ! 走り屋!」
聡が貸したDVD。そのジャケットにはこう書かれていました。そう、『頭●字D』と……
-----------------------------------------------------------------------
なんかもう、最近こんな妄想ばっかり書いてる気が(汗)
……ん? 「けいおん!」は終わったって? え、何を言ってるんですか。あのけいおんが終わるわけないですか。えぇ、有り得ないですとも。
10月に入ってもアニメは放送されますし、原作だって連載されてますよ、えぇ、されてますとも!
澪もあずにゃんも、その他大勢も、まだまだこれからも、ステキな笑顔と楽しい「けいおん!」を聞かせてくれますよ。なぜなら
放課後ティータイムは永遠に放課後だからですよっ!!
…
……
………
うわぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああんっ!!!!!!
澪ッ澪っ澪ぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ! 嫌ぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああんっ!!!!
……キミの声が 聞きた~いよ キミの笑顔が見れれば それだけで いいん~だよ
キミがそばに いるだけで いつも勇気 もらってた~ いつまででも 一緒にいた~い
この気持ちを 伝えたいよ~
晴れの日にも 雨の~日も キミはそばに いてく~れた
目を閉じれば キミの笑顔 輝いてる~
……というワケで。ついカッとないて書いた。反省も後悔もしてはおらぬわっ!
まぁ、ネタ自体はこないだ霧人さんから頂いたものでして。て言うか、けいおん+自動車好きなら絶対一度は「けいおんキャラにはこのクルマが似合うだろうな~」みたいなこと考えたことあるでしょ?
……え、霧島だけ? ……ソウデスカorz
まぁ意見や異論は色々あるでしょうけど。とりあえず今回は、上記のような妄想設定の元・けいおんメンバーが自動車に。走り屋に目覚めたという前提で、各キャラクターに似合う(?)クルマでもピックアップしてみようかと。なお、「いわゆるライトウェイトのスポーツカー」縛りで考えてみました。
●平沢 唯
まだまだ未完成で未成熟な逸材で、そそっかしくてドジっ娘で。周囲をいつもハラハラさせる危なっかしさがある唯。
しかしながら大きな潜在能力を秘めており、ツボにハマれば非常に優れた能力を発揮する。
そんな唯にピッタリのスポーツカーと言えば……
・SW20型 MR2 GT
発売当時から、どうやってもすぐにスピンする「危ないクルマ」と言われ続けるSW20型のMR2。その中でも一番キケンと言われたⅠ型のターボなど如何でしょう?
Ⅰ型と言えば、プロをしても「乗る時はいつもヒヤヒヤした」と言わしめるほどの不安定なクルマだと言われています。しかし世間の酷評とは裏腹に、実際にはⅠ型は、マイナーチェンジ後にその評価を180度変えて「誰もが安心して楽しめるクルマになった」と(一応は)評価されたⅡ型やⅢ型よりも、実はコーナリング時の限界性能は高かったのです(古い文献、証言による!)
MR2は2リッターのクルマとしては同クラスのクルマに比べても一回り小さいボディですし、女の子が乗ってても全然おかしくない。てか先代のAW型は、英国や米国では50%が女性オーナーでした。SWのⅠ型の小さめのリップスポイラーも可愛いですしね!
カラーリングはスーパーレッドⅢが良いかな? 唯には赤が似合うと思うのぜ。
……唯はいわゆるメインヒロインですし、他に合うクルマとして、ベーシックな所の
S13型 シルビア、
AE101型 トレノあたりも考えたのですが、しょっちゅう転んだりしてる唯には、スピンしまくる絵が欲しかったのですよ。
なお。別に霧島がMR2に乗ってるからひいきしたワケではない。ひいきするなら屁理屈並べてでも澪にMR2を(ry
●田井中 律
軽音部メンバーの中では小柄な身長の持ち主ながらも、取り柄の元気さで、いつも全力で突っ走る律。
突っ走り過ぎて、相方の澪からいさめられることもしばしば……
そんな律にピッタリのスポーツカーと言えば……
・EP82型 スターレット GT(ターボモデル)
カラーリングはブラックかなぁ。
800kg台のボディにわずか1.3リッターのエンジンを搭載するEP82型 スターレット。しかしながらも、そのターボモデルは130psと、リッターあたり100psを発揮する、超「じゃじゃ馬」なのです!
スターレットGTと言えば、MR2と並んで未だに「危険なクルマ」のレッテルを貼られおり、そのパチンと弾ける暴力的な加速フィールは現代にも通用するものがあります。
律の場合、細かいことなど気にせずに、いつでもどこでもどんな時でもアクセルをガンガン踏んでマシンを振り回していくようなイメージがありまして。となると、繊細な後輪駆動車よりも、アクセル踏んで曲げて行くFF車の方がいいかなぁと思いまして。
正直、律は
EG6型 シビック SiRと迷いましたが、VTECとターボエンジン……どっちがいいかなぁと迷った結果、ボーイズレーサーと呼ばれ「Low / High」のブースト切り替えスイッチというのがなんかカッコいいし、ボーイッシュな律にはスターレットかなぁと思いまして。
律の憧れのクルマがシビックであり、「いつかはEG6型 シビックに乗りたい」、という設定にしておきました。
EK9型 シビックタイプRはちょっと完成され過ぎてて律には(ry
●秋山 澪
沈着冷静。清楚な容貌に落ち着いた物腰。
決して派手さはないが、確かな個性を持ち、ベースの腕も一流。
一見、芯がしっかりしているように見えて、その実もろく、壊れやすい面もある澪。
そんな澪にピッタリなスポーツカーと言えば……
・GC8型 インプレッサWRX
カラーリングはロイヤルブルーマイカ。ボディタイプはGC8の頃にしか無かったクーペタイプ。
スポーツブルーがイイけど、STiバージョンⅢの555台限定車であるV-Limitedにしかなかったハズだからなぁ……
澪の、レフティ使いという特殊性や、熱狂的なファンもいるという点が、水平対向エンジン+AWD。スバリスト、と言った要素を持つインプレッサに合うような気がします。
また、優れた走行性能を持ちながらも、「ガラスのミッション」と揶揄されたミッションや、排気管の特殊な取り回しからの排気漏れなど、色々ともろくて壊れやすい面があるのも澪に通じるのではないかと。
他には
FC3S型 RX-7や、
SW20型 MR2 G-Limited (V型・ダークパープルマイカ)などなども思い浮かびましたが、霧島のひいきでスバル車に(ry
なお。「どうしてランエボにしなかったの?」と聞かれて澪は「ランエボは目立って恥ずかしいから……」と答えたそうな(爆)
●琴吹 紬
いい所のお嬢様。
ヨーロピアンテイスト漂うその趣味趣向(?) 「女の子はエレガントに!」という言葉が似合う優雅さを備えているが、色恋話や噂話好きというおちゃめな一面も……
そんな紬にピッタリのスポーツカーと言えば……
・ロータス エリーゼ (フェイズⅠスタンダード)
紅茶の国・英国からやって来たミッドシップスポーツカー。
そのライトウェイト性から、日本国内のジムカーナやダートトライアルにも登場するエリーゼ。
「ダートを走る最も美しいクルマ」と呼ばれているそうな。
カラーリングはソーラーイエロー。エリーゼは後々、トヨタのセリカやMR-Sが搭載したZZ型エンジンを載せることになりますが、紬の場合はランドローバー製の、純・英国製エリーゼです。値段的にもお高いので紬にはよろしいかと。
他には色々と考えたんだがなぁ……
プジョー206とか
プジョー307とか。でも、けいおんと言ったら紅茶だし、紅茶と言えば英国なんで、英国車にしました。そして何よりプジョーでお嬢様とか、「オー●ーレブ!」のあの人とかぶるじゃ(ry
●中野 梓
軽音部の新メンバー。期待のルーキー中野梓。
入部前からギターをたしなみ、若輩ながらも先輩を凌駕するテクニックを披露する。
そんな梓にピッタリのスポーツカーと言えば……
・NA6C型 ユーノスロードスター
小型ライトウェイトオープンカーの代表格。そしてその初代のNA6。
カラーはクラッシックレッド。100万かければ32型GT-Rだって筑波で千切れます。
もうコレしかないでしょう!
て言うかあずにゃんに合うスポーツカーって他にある?
敢えて言うなら、
カプチーノぐらいでないの? 他には
AZ-1とか
EF型 CR-Xとか。
ちっちゃくてかわいくてキビキビ良く走るのがイイですね~。
……と、軽音部メンバーはこんな感じかな?一応他のキャラもいくつか挙げてみると……
●平沢 憂
唯の妹、憂。
完璧超人。非の打ちどころなし。高性能過ぎる妹キャラ。
そんな憂にピッタリのスポーツカーと言えば……
・DC2型 インテグラタイプR
1.8リッターのNA・FF車でありながらも、2.0リッタークラスのMR2やランエボ、インプレッサ、FTOをいともたやすく千切ってしまう、「完成され過ぎた」クルマ。
ハッキリ言って最強のライトウェイトスポーツカーです、間違いなく。
もうコレでどう? カラーはチャンピオンシップホワイトで。
他には、
AE111型 レビン、AP1型 S2000、FD3S型 RX-7(Ⅵ型ぐらい)、
ZZW30型 MR-S(スーパーレッドⅤ)、
SW20型 MR2 G-Limited(Ⅴ型 オレンジマイカ)など、超高性能+完成された最終型、と言ったスポーツカーばっか思い浮かびますわ……
まぁ、年齢が若いと言うことで、排気量の少ないインテRと言うことにしときました。
●山中さわ子
けいおん部OB。
今現在の見た目はおしとやかで面倒見の良い先生だが、昔は……
・Z20型 ソアラ
・A60型 セリカ リフトバック
でどう? 旧車なのは年齢を考え(ry
超シャコタンの鬼キャン、爆音竹槍マフラー。これで夜な夜な街中を走りまわっていたそうな。
……と、まぁこんな感じでどうでしょう? 明らかに霧島の独断と偏見ですけどね~。
他にもセラとかミラージュとか。色々と出したかったんですけどね……
なお、軽音部メンバーは走り屋チーム「放課後D(ディー)タイム」を結成。峠最速を目指して夜な夜な爆走を繰り返したそうな……
繰り返す出会いと別れ。事故と事件。そして各々の愛車……。
「顔を洗うのと同じ日常」か「マゾの証明」か。それとも「夢」か……
深夜の峠道。そこに「彼女」はいた(東方風)
--------------------------------------------------------------------------
おまけ1
・「けいとら!」
3月――
厳しい冬の寒さも和らいで。少しずつ。少しずつ春の足音が聞こえ始めた季節……。
(中略)
「ね~、さとし~。なんかおもしろいことでもない~?」
「んー? じゃあこんなのどう?」
そう言って聡は、床に寝転がりながらひたすらエアドラムを続けていた律に、パソコンの画面に映し出されたニコ動の動画を指さしました。
退屈に退屈を。暇に暇を持て余していた律は、ちょうど家に遊びに来た澪と一緒に、早速その動画Dを観てみることにしました。
――数時間後。その動画にすっかり魅せられてしまった律は、まるで軽音楽に初めて出逢った時と同じように息を荒げて両の目を輝かせ、興奮を抑えきれない様子で、隣で同じく映像に魅入って茫然としていた澪に向かってこう叫びました。
「軽トラやろうぜ! 軽トラ!」
聡が進めた動画。そのタイトルにはこう書かれていました。そう、『世界最強のKEITORA』と……
「けいとら!」
個人的には、
唯→オーソドックスで、荷物積載量の多い「ハイゼット」。
律→ミッドシップ+ロングホイールベースの「アクティ」。
澪→RR+独立懸架式サスのマニアな「サンバー」。
紬→軽トラの王様・「キャリィ」
梓→名前的に「ミニキャブ」
なんだがなぁ……
--------------------------------------------------------------------------
おまけ2
他にもこんなの考えてたんですけど、長くなるので妄想はまた機会があったらということで。
・「わんがん!」
そのクルマは、まるで狂おしく身をよじるように走ると言う……
300km/hオーバーの非日常……果ての無いスピードの中、少女たちが見つけた「答え」とは……!?
・「どりふと!」
誰よりも速く、誰よりも遠く、誰よりも美しく……
5人の少女たちが、D1グランプリの頂点を目指す!
・「ぜろよん!」
理屈など要らない。ただ、誰よりも速く、誰よりも速く、誰よりも速く……!
目の前に延びる400メートル……ここが私たちの武道館だ!
・「くろかん!」
汝、楽器を捨てて、SUVに乗れ――
泥と埃に塗れながら、少女たちは大自然に挑んだ……
さらにその他
・「しゃこたん!」
・「まるそう!」
……適当にイメージして下さい(爆)