アウトローのストレートはNo.1と言いたい！～上原浩治、引退～

先日、引退を表明した上原浩治投手の印象は、タイトルにある通りです。

日米通算で100勝、100セーブ、100ホールドを達成した数字以上に外角低め、アウトローのストレートの精度の高さは自分が見た中でNo.1と言いたいです。
上原というストレートとフォークのイメージがありますが、アウトローのストレートは惚れ惚れするぐらい凄い。球速こそ140㎞台前半ですが、球速以上の伸びと絶品と言いたくなる精度の高さはなかなか出て来ないかなと思います。

その彼も決して平坦な野球人生ではありませんでした。高校時代は建山投手(日ハム～レンジャース～阪神)の控えで、一浪して大学に入り、巨人にドラフト1位に入りました。
1年目は20勝して新人王を取ったけど、両太腿に肉離れを発症したりするなど怪我との戦いでした。メジャーに渡ったら肘を痛め、先発投手としての居場所を無くしてからは中継ぎ、抑えでフル回転でレッドソックスでは世界一を経験しました。それでも、背筋痛にも悩まされなるなど、怪我との戦いは続いていました。
そして、日本復帰を果たすも、膝を手術して満身創痍といっても過言ではなかったと思います。
不運だったのは、今年の巨人の投手陣に課せられたのは「球速アップ」でした。これは40歳を超えた上原投手には酷だったし、ボールの切れで勝負するタイプだったので、ミスマッチはしているかなと思ってはいました。

本当はシーズンを終えて引退かなと思っていましたが…本当にお疲れ様と言いたいです。