無粋者@tankのブログ一覧

リアルタイムで見た瞬間、思わず鳥肌が立ちました。

中継ぎ、抑えというカテゴリーであっても、これを抜く記録が出て来ないと断言できます。
日頃から体の手入れを怠らず、オンとオフをしっかり作り続けてきたからこそ達成できたと思います。

しかも、本拠地での達成に加え、407セーブ目。本当に頭が下がる思いです。

渋いというイメージが、似合うピッチャーでした。

サイドスローからスライダーを得意としていて、ルーキーイヤーは３勝１２敗と大幅に負け越しつつも、防御率は３点台と頑張っていました。
チーム事情から中継ぎとなり、得意球のスライダーに磨きをかけていましたが、却って配球が狭まった感じがして、しかも球速も右肩下がりに落ちてしまった感じはありました。
チェンジアップやシンカー、シュートとかも悪くなかったし、コンビネーションを磨きをかけたら、ローテーションピッチャーとして期待できると個人的には買っていました。

それでも、黙々とバレンティンを抑えていた姿から、地味に与えられた役割をこなす事もプロフェッショナルなんだと感じています。 ９年間、お疲れ様でした。

でも、先発でやらせたかったなあ。

以前から癌が全身に転移していたニュースがあり、訃報を聞いた時はすんなり受け入れる自分がいました。

旦那さんは、トラブルメーカーな内田裕也。ロックンロールなんて言っていたけど、樹木希林の方が遥かにロックンロールな人だと思います。

フジカラーのCMのインパクトや、写真にある寺内貫太郎一家のお婆ちゃん役は見事でした。「ジュリー」と腰を振る姿は愛嬌がありました。
女優としては、異彩を放つという言葉に当てはまります。脇役なのに存在感があって、それが作品をより良く見せる。主役の人を邪魔する事ない、いい塩梅だなあと見ていました。

病にありながらも、それをおくびにも出さずに女優として仕事をする姿はプロの在り方を見せてもらいました。

どうぞ、安らかに。

＜巨人・杉内引退＞「これ以上は僕のわがままに」涙の決断

9/12(水) 16:30 


　プロ野球・巨人の杉内俊哉投手（３７）が１２日、東京都内で記者会見を開き、今季限りでの現役引退を表明した。近年は故障に悩まされたが、プロ通算１４２勝を挙げ、現役最多の２１５６奪三振をマーク。「素晴らしいチームメートと出会って、本当に幸せな野球人生だった」と１７年のプロ生活を振り返った。


　２０１５年秋に右股関節を手術し、その後は左肩痛にも悩まされた。１６年以降の３年間は１軍登板なし。杉内は「心から後輩を応援するようになり、勝負師として違うかなと感じた」と涙をこらえながら語り、「３年間、球団に期待してもらった。これ以上は僕のわがままになってしまう」と決断の理由を明かした。

　杉内は１９８０年生まれの「松坂世代」。甲子園でも対決したライバルの松坂（中日）については「彼を追いかけてやってきた同級生もたくさんいる。僕もそう。彼が同級生のレベルを上げてくれた」と感謝した。

　杉内は鹿児島実高、三菱重工長崎を経て、０２年にドラフト３巡目でダイエー（現ソフトバンク）に入団。０５年には最多勝、最優秀防御率のタイトルを獲得し、沢村賞やパ・リーグ最優秀選手にも輝いた。１２年に巨人にフリーエージェント移籍し、同年５月に無安打無得点試合を達成した。【細谷拓海】

杉内のイメージは女性問題とかフロントとゴタゴタとかがあって、甲子園に出ていた時から松坂への過度な対抗心剥き出しのコメントで鼻っ柱が強いというか、小生意気な奴だなあと思っていました。
そんな彼も股関節の大怪我があって人間的にも丸くなったというか、伸び悩んでいた今村信貴投手に色々アドバイスを送って飛躍のきっかけを与える等、本当に変わったなあと見ていました。
同世代でフリーアナウンサーとなった田中大貴と、子どもの事でのやりとりが記事になった時は、まだ来年も続けるんだろうなあと思っていました。

ほんまは、まだ現役やりたい気持ちはあったはず。けど、プロとして区切りをつけないといけないジレンマに悩んでいたのが、会見での彼の涙から伝わって来ました。

栄光ばかりではなく、前代未聞の股関節にメスを入れた事も含めて辛酸を嘗めた時期は、今後に活かされると思います。

ちょっと寂しいけど、お疲れ様と言いたいです。

松坂世代の一人が引退しました。まだまだ体も動けるという部分では不本意だっただろうなあと。

同世代のイメージでは、高校時代は東福岡のエースで、最速140㎞を超すストレートとスライダーが武器の好投手で、大学進学してまさか打者転向して、しかもプロ入りしてタイトル獲得するなんて想像していませんでした。

でも、戦力外になった時、何となく納得というか、根がやんちゃというか、妙に尖っていた感じで首脳陣やフロントからしたら、扱いづらい選手なんだろうなあとズムサタのスポーツコーナーの言動を見て感じていました。
それでも、独立リーグへ行った事は絶対に良かったと思います。今まで天狗になっていたところで、戦力外となって獲得するチームがなくて苦しかった中で、野球をやることのありがたみが本人が身に染みて感じていたんじゃないかな？
だから、独立リーグでの特集をテレビで見たら、いい意味で角が取れていて、若い選手たちにも声をかける姿は指導者としての可能性を感じていました。

個人として2000本安打を達成できなかったけど、この挫折は彼にとって今後のプラスになると思います。