
3月の中旬から2週間ほど。
うちで猫達がパンデミックになりました。
めっちゃ大変だった。
ガレージの保護猫、最初は1匹が胃液を吐くようになりました。
猫は食ったものをよく吐くのであまり気にしてなかったのですが、次の日には3匹が、その次の日には6匹が、透明な胃液を多量に吐くようになりました。
朝起きると床にたくさん透明の胃液が吐かれています。
いつも同じ食い物与えているし、家から出さないし、急に寒くなったので風邪ひいたか?と思っていたのですが、なんとガレージの保護猫だけでなく2階の先住猫達も胃液を吐くようになりました。
中には下痢し始める猫もいたので、重病な猫を急遽病院に連れていきます。
便を調べると、見たことない原虫が入ってるそうです。
もともと原虫はいろんな種類がいて、お医者さんでも把握しきれないのですが、その中でもメジャーな原虫ではなくあまり見かけない種類がたくさんいる、との事。
どうもこいつらが悪さしてるっぽいようです。
診察台に乗って検査を受けるモカちゃん。
そっくりだけどこれは姉妹猫のラテちゃん。
下痢してるので病院連れてきました。
これまたそっくりだけどお兄ちゃんのバルタン。
こいつは結構重症で注射されています。瞬膜も少し出てる
なぜか下痢して重病なのはキジトラ猫ばかり。
偶然と思うけど、白黒八割れやぶち猫は吐くだけで下痢しなかった。なぜ?
とにかく原虫を退治しなければならないのでフラジールという薬を26匹×一週間分もらってきます。
その薬が超苦いらしく(人間もなめてみたけど正直芸能人の罰ゲームレベルの苦さだったw)、どうやっても飲み込まない。
餌に混ぜてもそもそも吐くから食欲も無いようで食わない。
これはココちゃん。ぐったりぴょん。
仕方なくチュールに混ぜてシリンジで1匹づつ無理やり口に流し込んだ。
でもみんな飲み込まず口から泡出しながら吐き出す。
うーむ、地獄図だ。1/3も飲み込めてないと思う。
これはポッケ。けっこう重症。
全く餌食わないだけでなく、水も飲まない猫は私が毎日点滴して回ります。
先生に、フラジールは苦くてキツイ!何か他の薬はありませんか?というとフラジールが原虫を退治するのに極端に優れた薬なので(ピロリ菌やカンピロバスターも退治できる薬)、他の薬はフラジールほど効かないです、との事。
暖かい風呂のふたの上で療養中のラテちゃん。
毎日全頭を通院して注射するという手もあるけど、まあ1,2匹ならともかくドウガネさん家の猫事情では現実的ではないでしょう、ということで頑張ってフラジールを毎日全頭に飲ませるを続けましょう。
これはマロちゃん。マロちゃんは運よく軽症で済んだ。
数日も続けるとすべての猫から嫌われて、薬の準備をしてるとみんな屋上とか車の下とかベッドの下に隠れやんの!
見つけるだけですっげー大変だった。かくれんぼか!
がんばって一週間続けたら、なんとか一匹の脱落者もなく、全員健康体に戻りました。
いやー、コロナとかもパンデミックってこうして起こるんだな、と感慨深いものがあった。
除々に広まったというより、潜伏期間があって一斉に発病した感じだった。
原虫が増えた原因はわからず。
ただ、原虫持ってた最初の1匹からどんどん増えたんだろう、との事。
一番新しい顔はこいつ。群馬で野良猫してた三毛猫トロちゃん。
犯人は君かな?
まあトロちゃんも無事で良かったね。
みんな回復して良かった。
全員が一気に胃液を吐き出してた時、こりゃ2匹3匹は死ぬだろうと覚悟したくらいです。
フラジールは飲ませ切ったけど、さらに胃腸を強くするために最近はビオフェルミンを餌に混ぜて与えています。
ビオフェルミンは苦くなく、みんな気にせず餌をパクパク食べてる。
平和な日常が戻ってきた。
良かった。
あれだけ苦い薬を無理やり飲まされるという嫌なことをされたのにすっかり忘れて「撫でてくれー」と人間に寄ってくる猫ども。
馬鹿だね猫って。ホントに馬鹿だねえ。
でもそれが可愛い。
その後、4月に入って、猫はみんな全快しました。
しかし今度は家内が胃炎で通院。
病院から処方された薬はフラジールでした。w
家内も超苦い薬を飲んで回復しました。
フラジール薬、すげーな!!
Posted at 2022/04/22 10:41:42 | |
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