
4/5日曜日。毎年恒例のチームヤマモトのクラシックカーフェスティバルが、いつもの丹波ワインで行われた。昨年は岡山のヴェッキオ・バンビーノに参加したので不参加だったが、ことしはこちらにエントリーした。
朝9時前に到着。天気予報どおりの雨。一昨年は雨男のパパンダさんがおられたので責任転嫁できたけど、これは自分自身が雨男(涙)お、あれは高雄サンデーでも常連の
Kさんのジャガ−XK120だな。やっぱり英国車同士並ばせて頂くんだな。

前を見ると、対照的なハコが二台。

R9ゴルディーニとボルボアマゾン。珍しい取り合わせだ。
周りを見渡しても、あまりお友達がいない。まあ、こういう事もあるさ。気を取り直して会場のクルマを見回りに行く。
坂を上がると国産車の多いセクションに。

きれいなファミリアクーペ。デュオトーンなのも珍しい。美しいため後でコンクールデレガンスでの賞をもらっておられた。

珍しい4ドアハコスカGT-R(PGC10)3台。滋賀で3人だけのPGC10のクラブを作っておられるとの事。いいなあ、羊の皮を被った狼。

パブリカとセリカの並ぶスペース。

お、これは..パブリカのコンバーティブル!初めて見た!結構いいなあ。

セリカ軍団。真ん中のGTでなく廉価版のLTに乗っているのはお友達のKAZUさん。これもコンクールデレガンスで受賞されていた。
少し離れたところには英国ライトウェイトスポーツが。

ここでは欠かせないエラン。セブンもたくさん来られていた。

今日のベストショットかな。三車三様三色。MGB、ミジェット、スピットファイア。取っ替え引っ替え乗り比べしてみたい(笑)
そうこうしていると、緑のアルファ1300Jr.が。これは、heyさんだ!
「おはようございます。やっとお知り合いに会えました。」
ご家族でゆっくり来られたようだ。長身でスリム、絵に描いたようなダンティーなイタリア車乗り。カッコイイ。
と思っていたら、白のフィアット850スパイダー!これはF105Lさん!以前イベントで私がナビをしたらパワーウェイトレシオが10%悪化したことがあったなあ(笑)
「おはようございます!会えるとは思ってませんでした!」
「いやー雨だからフロントウインドウの前にテーピングしても漏れて漏れて。大変だったよ。」
うろうろしているとなんだかツナギを着てベレー帽をかぶり、丸メガネをかけた紳士が。奥様らしい方とご一緒だ。いぜん見た事のあるいのうえ・こーいちさんに似てるけど、まさか東京から来てないよなあ...と思ったら、話かけてこられた。
「ローバーP6、珍しいですね。でも英国車らしい、いい色ですね。」
「はい。多分これと東京に一台動いているのがあるらしいんですけど。以前も松任谷正隆さんに『これって、僕とコバショー(小林彰太郎)さんのfavorite colorなんですよ』って言われました。」
「結構乗っておられるんですか?」
「ええ。これで8年目ですけど、週に一回は通勤で使ってます。」
「やっぱり。大切に乗られてるけど、普段から乗られている感じがします。」
「ありがとうございます。そう言ってもらえると嬉しいです。」
車はやっぱり乗ってなんぼだと思っている私には、嬉しい言葉だった。
うろうろしているうちに、こんなクルマが。

実は品川33ナンバー。いのうえさんの著書に、かなり昔からディーノ246に乗っておられる事が書いてあったのを知っていた。あれはやっぱりいのうえこーいちさんだったのか?!
開会式が始まった。お、あれはミルキーでいつもご一緒する瀬尾一家のお父さんと長男さん!
「今日は何で来られたんですか?」
「この510ブル二台ですよ。」
「え、松山からですよね?」
「朝から走ってきましたけど、途中霧で地道になり、1時間ほど遅れました。」
さらって言われるけど、5時間はかかるはず!いつもながらすごい。
セブンに詰まって走っておられた
Tさん、コンパーノスパイダーの
Kさんなど、ミルキ-のお友達が沢山来られていて、やっとホッとした。
ふらっと現れたのは亀岡の森さん夫妻。
「今年はエントリーはされてないんですね。今日はどのクルマで来られたんですか?」
「ん?
アウレリアで来たで。」
駐車場の中でアウレリアB20GTの周りだけ異次元の亜空間になっていた(笑)
雨のためレストランが満席、昼食がいつになるか分からないので、帰って行かれた。
あの紳士はコンクールデレガンスの審査員席に座っておられ、やっぱりいのうえ・こーいちさんだった!クルマと鉄道の両方の著書を持っている。いやーびっくり。あとでクルマを見られるのに回ってこられたので、
「いのうえさんだったんですね!まさか来られるとは知りませんでした。知ってたらこの間私も買った『図説 国鉄蒸気機関車全史』サインしていただくために持ってくるべきでした。でも品川ナンバーのディーノを見て確信しました!あれで自走で来られたんですか?」
「ええ。でも昨日大変だwったんですよ。大井川鉄道の家山で撮影しようとしたら...」
「ああ、私も撮影に行ったので分かります(笑)」
「急に止まって、再始動できなくなって。でも駆け込んだクルマ屋の人が、なんとか直してくれて、助かりました。」
「でも、大井川の奥で、直してもらって、良かったですね!
大井川鉄道と言えば、経営改善のためなんでしょうけど、C11をトーマスにしてしまいましたね。あれはいただけませんねえ。」
「まあ、英国に行けばどこでもトーマスですからね。」
「え、英国の保存鉄道でも、トーマスだらけなんですか。ショック....」
お互い鉄道もクルマも止まらない(笑)
「せっかくだから、P6とあなたとで、写真を撮っていいですか?」
「ありがとうございます」
珍しくP6とのツーショットを撮っていただく。お名刺も戴き、嬉しかった。
P6のところに戻ると、私を待ってくれたらしい方が。
「はじめまして。yashichiです。」
「あ!初めまして!やっとお会いできましたね!まさかピーヨで来たりしませんよね。」
「ガレージはこの近くなんですけど、家は京都市内なんで、流石に無理です。デミオで来ました。」
「そう言えば、大猫さんエンジン死亡だったんですよね。4ドアさんはどうですか?」
「やっぱりそれなりに大変です。」
「しかし、沢山お持ちですよね。何台入るがれーじなんですか?」
「工場みたいな所で、廃業するクルマやから二柱リフト二台格安で譲ってもらいましたから。」
「それ、ほとんど商売できますやん!」
メインのクルマであるバイクエンジンのスーパー7や、アルピーヌV6ターボの話で盛り上がる。るり渓温泉の松茸定食の事も教わったのでお礼を言って、
「色々美味しそうな話が書いてあるので、行きたくなっちゃうじゃないですか」
二人で大笑い。やっとリアルであえて良かった。
お昼のお弁当が出ていたので、F105Lさんのクルマの後ろにテーブルと座席を出して二人でだべりながら昼食。
「え、74年式911、もう売ってしまったんですか?!」
「うん。ちょっとダウンサイジングしようと思って。でも買ったよりだいぶ高く売れたよ」
「羨ましい!ポルシェ長者ですね。僕なんかフェラーリ地獄だったのに(笑)」
「それで、この850も全塗装しようかなと思って。」
「でもピカピカにしちゃうとフィアットらしいヤレ感と合いませんよね。」
「うん。そこが問題なんだ。」
美意識の高いデザイナーさんだから、やっぱりそこらあたりはちゃんと考えておられる。レストアの難しいところは、バランスと感性の要求されるところだ。
お腹がいっぱいになると、眠くなってきた。P6のリアシートに横になり、1時間ほど昼寝。起きてきてさあ駐車場のクルマでも見ようと思ったらkotaroさん登場!
「おお、みんカラも足抜けしたし、クルマ趣味は辞めてしまったのかと思っていましたよ。」
「久しぶりに見に来てみました。」
久しぶりにkotaroさんの機関銃トークで駐車場のクルマを見回す。いつもながら面白い。
「でもこれから日吉の田舎家に行くんで、もう行きますね。」
少しだけでも会えてよかった。
あれ、なんだかあの人、見覚えがあるなあ。
「こんにちは。どこでお会いしましたっけ。」
「ミルキーで、あの時は2002でした。」
「あ、
かーきちやんさん!今日はどのクルマで来られたんですか?」
「フロンテクーペですよ。」
「あ、写真撮ってます!」

「低回転に全くトルクがないんでしたよね。」
「ええ、3000回転以下はイエローゾーンです(笑)」
「加古川の方でしたよね」
「ええ。ここには地道で1時間半くらいです。」
ちょうどそこにいて昔2002に乗っていたF105Lさんとも盛り上がった。
2時から表彰式。コンクールデレガンスの表彰だ。一昨年は兵頭さんが審査員で来られていて、英国車のW-Iクラスの5位をいただいた。以前もらっていない方がどうも優先されそうなので、まあ無理だな。
と思っていたら、思いがけずW-Iクラスの3位という、前より良い賞をいただいてしまった。ありがとうございます!
「一言受賞コメントを。」
「はい。皆さん、20-30年同じクルマにのっておられて受賞されてますよね。私、クルマは浮気性で、今まで20台以上乗ってますが、このP6は初めて8年目に入りました。それだけでもすごいと思います。これからも楽しみたいと思っています。」
「そんなこと言わないで、長く乗ってくださいね!」
でもフラミニアが完成したら、旧車二台持ちは無理だろうなあ。
思いがけずたくさんのお知り合いに会えて、また新しいお知り合いもできた。クルマ趣味はクルマ本体だけではなく、それを愛する人たちとのつながりが楽しい。繋がっていくためには、やっぱり面白いクルマに乗り続けていきたいものだ。