
ホテルの部屋に上がると、待っていたかの様に携帯が。
「はい。紺の豚ですが」
「お久しぶりです。MEEP!MEEP!です。」
出た!ダイヤルMだ。以前は仕事中に二回アメリカからの直電をいただき恐縮だったが、今回は日本国内なのですこし余裕がある。
「いまどちらでしょう?」
「汐留のイタリア街の宿です。みんな集まってるので、ピックアップします」
「御大自らありがとうございます」
「目印どうしましょう?赤いバラを胸に刺してくれますか」
そんな無茶な(笑)
「洋楽さんをすこし小さくしたぶーちゃんです。ひげ生やしてます。たすき掛けに茶色のかばん下げてます」
「たすきがけ?!(笑いのツボに入ったらしい)ハハハハ!」
「それから、すみませんが明日朝ビデオ撮りなんで、12時には帰りたいんです。すみません」
しばらくしてロビーへ。さあ、これからは未知との遭遇、もといMHKとの遭遇だ。
まだ来られていない。思わず睡魔が襲ってきて、すこし目を閉じた。
なんだか気配を感じ目を開けると、5メートル先に御大が!
思わず駆け寄ってがっちりと握手する。
「やっとお会い出来ました。わざわざピックアップしていただいてありがとうございます」
「まあ、クルマを待たせてるので行きましょう」
外にはBMW E30のセダンが。運転席から
「keysintl です。はじめまして」
「初めまして。紺の豚です。今回は運転手役、ご苦労様です」
フィルムを張ってある後ろの席を開けると、見覚えある..雑誌で見たTIMEKEEPERさん(愛称タッキーさん)ではないか!
「初めまして。TIMEKEEPERです」
「初めまして。紺の豚です。わざわざありがとうございます」
早速第一京浜を南下。この数日の御大とMHKのメンバーとの濃密な時間の顛末を聞かせていただく。ホントに打ち解けてるというか、「変態は変態を理解する」と言うべきか(笑)そのうちに「みんなロイホで集合だから」と目的地を聞く。そのうちにUターンして北行き車線のロイホの一階駐車場へ。
あ、あれは間違いなく洋楽バカさん!その横は先日顔出しされたペンジャミンさん!その横は..
「はじめまして。shunです。」
「あ、shun,s spit mk-1さんですね。初めまして!」
この坊主頭の方は?
「初めまして。テキ屋のポーターと言います。」
「初めまして。お名前を伺った覚えがあります」
「テキ屋だけでいいって言うんだけどね」と御大が横から突っ込む。
しかし会話は濃かった。たっぷり3時間だがあっという間。
洋楽さんとタッキ−さんが言い出した「1970年の万博記念のダイハツ・フェローバギー」は流石に私も全く知らなかった。いま検索してやっと判った。変なクルマを語らせたら...エンドレスに時間が流れて行く。
いきなり秘密兵器「まつのはこんぶ」を皆さんのおみやげに配る。御大は二袋だ。このブログで書いてきた、当家では「塩昆布様」と敬称の付く塩昆布だ。ぺんじゃみんさん命名「紺の豚ならぬこんぶの豚」には抱腹絶倒。
そこでの会話で判った謎
1)御大はどうやってアルミ叩き出しのテクニックを身につけたか。ザガートで修行をはじめてすぐ、直接エリオ・ザガートに「この図のをたたき出してみな」と、スケッチ一枚渡されていきなり作らされたとのこと!!それでOKをもらって、ザガートで働いたとのこと。アルファのTZ1がクラッシュしたときの修理や、アルファジュニアザガートのオリジナル(アルミの先行試作?)は御大がすべてたたき出したとの事である。うひー!今欲しい車はASA1000GTと聞いて、「私が火をつけてしまったかな?」と少し嬉しい(←バカ)
2)洋楽バカさんのお仕事と、今回しばらく地下に潜伏していた(笑)原因
3)タッキ−さんがこれだけクルマを買っているのに、奥さんに非難されない理由。結婚されているとは思いもよりませんでした(笑)
4)ぺんじゃみんさんの実年齢。5歳以上若く思っていました。私生活(クルマ生活?)が充実している女性は美しい!
5)shunさんがどうして頑に「変態じゃない」と言い張ってるのか。
「認めたらブログのネタが無くなるじゃない」(爆)
御大との罵詈雑言の数々も、お互い同じspitfire mk-1を愛しているからかも(笑)
6)なぜMHKが出来たか。
御大がノスヒロ編集部から「みんカラやってみたら」と言われて登録したら、ノスヒロが友達登録する前にshunさんがスピット絡みで友達登録してきた(早!)それが全ての間違いの元だったと(爆)
7)どうやって変態車を探しているか?
タッキーさんと洋楽バカさんが揃って「まず、ヤフオクの「クルマ車体」のところはメーカー別を飛ばして一番最後の「その他」を見る。そのあと検索で「昭和」って入れるんだ」と言っておられる。これはすごい(爆)
ふかまる謎
1)テキ屋のポーターさんは現代車も軽四ハコバン。本当にテキ屋さんかも?
2)keysintl さんはこれだけ御大の運転手をしていて、いつ仕事してるのか?
3)ぺんじゃみんさんはピカピカのミニとエランというすばらしいつがいを飼っているのに、どうしてまだアシ車に2ストジムニーにムラムラしているのか?
4)洋楽バカさんのレコルトはカーブで危ないらしいが、どうして直さないのか?
5)タッキーさんは「300万以下のクルマしか買わない」と言っているらしいが、それならどうしてあれだけの車を買ってあれだけの修理をしないと気が済まないのか。それだけの資金力があればいきなりカウンタック LP400が買えて修理もできるだろうに(爆)
6)shunさんはトムとジェリーのように御大と絡んでいるが、実は怪しい関係?
7)御大は日本に帰ってきてからずっと食べ続けのようで、胃がグロッキーだ、と言いながら、どうしてパーコー麺をぺろりと平らげるのか(爆)
御大は「私の印象はどう?ブログよりずっと普通でしょ?」と言われる。
たしかにクルマの話をマジメにしている時は本当にジェントルな紳士だが、すこしいじるとすぐ瞬間湯沸かし器のように怒り出すあたりは、ブログそのままですよ、御大(爆)でもその怒り方が愛情ある怒り方なので、私もずっとお付き合いさせていただいているのです。
逆にそっと私の印象を聞いてみると、どなたかが「あんな澄ました文章を書いてるんで、どんなスカした人が現れるかと思ってたけど、全然違ってた」と言っておられたらしい。わざと標準語デアル調にして硬くしてある。実物は大阪弁ばりばりのフランクなオッサンだと...思いたい(爆)コメントの返事は本来の私に近いと思って欲しい。
私の「明日もあるので、このへんで帰らせていただいて良いですか?」
をきっかけにして、みなさん駐車場へ。
「折角だから記念写真撮らせて下さい」と私。
「それならやっぱりきれいに撮りたいから、御大の止まっている汐留イタリア街まで行きましょう」
「じゃ、洋楽バカ号がいつもの様に傾かない様に、ぶーちゃんの私がこのアルファスパイダーに乗りましょう!」
友達のアルファスパイダーに乗せてもらってからもう4−5年のはず。久しぶりでオッサン2人の夜のオープンドライブが始まった。流石に洋楽バカさん、カーステに挿してあるUSB メモリー1000曲は入っているらしい。一度も聞いた事のない曲ばかりだが、少し冷たい夜の冷気には丁度いい。デカい二人だが、肩が当たることもなく、快調に飛ばす。途中で爆音マフラーのR33セダンが。後ろについて追い越すとき窓を開けているので見たら、若い外人のニイチャン二人連れ!洋楽さんが
「いいねえ。チューニングしてあるの?」
「ウウン、シテナイヨ」
こういう楽しみ方、今の若い子達はしないんだろうな。二人連れが少し羨ましいね、とオッサン二人で話す。
イタリア街は消灯してしまっていたが、ぺんじゃみんさん初めみんなで、あーだこーだ言いながら写真の構図を探す。夜にライトを点灯させた旧車が並んでいるのも美しい。みなHID等ではなくタングステンかハロゲン球の優しい光だ。お互いのカメラで写真を取り、お名残惜しいが次の日もあるのでお別れした。keysintl さんに品川まで送ってもらった。床に付いたのは1時半だった。
ホントにたのしうございました。
又会える日を楽しみに。