この間のブログで「サヨナラ456」の話をしたら、徳島のストラトスフリークstratosさんから「一度、同乗させていただきたかった!」のコメントを頂いた。「連休は空いておられますか?」とメッセージすると、「家に居ますよ。遊びに来ますか?」の嬉しいお言葉。4/28日曜日は「ママの休日」で娘と一緒に居ないといけないが、stratosさんちにも小さい子供さん達が居られたな。子供同士遊ばせておいて、大人達は大人の話をしよう(笑)と考えて、勝手に遊びに押し掛けたのだった。
朝10時に出発。ナビは13時到着と言っているが、GWにそんな訳ないだろう。
と思っていたら、湾岸線→神戸線の乗り換えと、第二神明須磨から明石海峡大橋への分岐だけの渋滞で、渋滞全部でも20分程度で済む。12時前に淡路SAに到着。下り線は満車だったが、ハイウェイオアシスから上り線に行けばまだまだガラガラだった。丁度地元「ラーメン尊」の「淡路玉葱ラーメン」が食べたかったんだ!
窓の外はいい天気。こんな明石海峡大橋を見ながら食べるラーメンって、最高!娘もあっという間に完食。
でもその後に前の売店で売っていたじゃこ天とじゃこコロッケも美味しくいただいた(笑)。去年のミルキーウェイで食べてから、じゃこ天にハマっている。お土産にも買込んだ。
そうだ。娘とも最後に近いなあ。
「ツーショット撮っとく?」
「うん」
小さくてごめんなさい。
阿南市のstratosさんのお家に着いたのは、14時だった。
いきなり子供たちは遊びだす。stratosさんちには、娘と同級生(小3)のSくんと、妹で年長さんのMちゃんが居る。奥様に娘を押し付けて、stratosさんと二人でストラトスを鑑賞。
手前の個体「青ストラトス」は10年以上前から所有されていて、大磯のランチアランチまで700キロ自走というのも何度もされていたクルマだ。元はストラダーレだが、かなりラリー仕様らしく作られている。
そして奥にあるのは、正真正銘グループ4のストラトス「Gr.4ストラトス」。去年秋のランチアランチでも各媒体で取り上げられていたので、ご存知の方も多いだろうが、ロスマンズカラーを纏い、スペインで走っていた個体そのものだ。昨年3年にわたるイタリアでのレストアを終了し、シェイクダウンでサンドロ・ムナーリ氏がいきなり走らせたが、「調子がいい」と太鼓判を押された個体だ。
横にあるエスプレッソマシンでエスプレッソを頂きながら、いろんな話をする。stratosさんが、
「青ストラトスは、廻りにうるさいかなと思って、しばらくあまり乗ってなかったんですよ。」
「
一昨年中間ミーティングの後に伺った とき、そう言っておられましたよね。」
「でもGr.4が来て、これに乗ってると、青ストラトスならずいぶん静かだから、乗っても良いかなと思って。最近は結構乗ってるのですよ。徳島まで息子の塾のお迎えにも行きますし。」
「え?コンビニじゃないにしても、ストラトスでお迎えですか!嫌がりません?」
「ええ。たまにはGr.4でも行きますよ。嫌がりません。」
なにそれ凄い(爆)
せっかく456で来たので、ぜひ乗っていただこう。
「折角だから、運転して下さいよ。」
「いや、横に乗るだけで大体わかるんで、いいですよ。」
いつもの試乗コースがあるようなので、案内していただく。田んぼの真ん中を走って行く。
2速フル加速。
「流石フェラーリ12気筒ですね。速いなあ。」
「まあ、これが持ち味ですからね。」
「でも乗り心地もいい。」
「まあ、基本的にはGTですから。」
でも後でスタンドで測ったら、前後とも空気圧2.8程度になっていた。本来前2.1、後ろ2.5なので、かなりパンパンだったのだが、気がついてなかった(汗)道理でコツコツするなと思っていた...
自宅に戻ると、
「折角だからストラトス乗ってみます?」
「ええ、ぜひ!横に乗せてもらって良いですか?」
まずは青ストラトス。エクゾーストはワンオフの左右独立タイプだ。
長く乗っておられる徳島33ナンバーが眩しい。
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一発始動なのにびっくり。
折角456とのツーショットなので、写真も撮らせていただいた。
走り出すと、確かにエンジン音に包まれるし、タイトだけど、色々言われるよりずっと乗り心地も良いし、結構快適!
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「普通に乗れますね!大磯まで自走で来られた理由が分りました。塾の送り迎えも大丈夫ですね。」
「そうでしょ?そんなに気難しくもないですよ。」
「確かにこれなら話をしながら走って行けますねえ。」
今度はGR.4コンペティション。
内装からして当時を再現してある。
「あ、ハルダのラリーマスター!」
「ギアが合っていなくて、使えないんですよ。ギアを何とか調達して使いたいと思って。」
「この時計とストップウォッチは、ちゃんとホイヤーの機械式ですね。」「ええ。」
「この内装を見ると、やっぱりぜひミルキーウェイに来て下さいよ!素晴らしいじゃないですか!」
「昔一回行ったことがあるんですよ。」「え?」
こちらのエクゾーストは、3→1独立でストレート!
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流石に凄い音量だ。でもこれも一発始動!
コレに比べれば青ストラトスはおとなしいものだ。
Gr.4ストラトスのミッションはノンシンクロ、ストレートカットのクロスレシオだとのこと。有無を言わさずガツンガツン変速されて行くと、本当に速い!素晴らしい音に包まれる。流石に会話はできそうにない。
「でもこの爆音の中でもショウタンさんは寝てたらしいですね!すごいな」
「あれはかなり山道を走ったので、寝てたんじゃなく酔ったのかも知れませんよ(笑)」
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「これって、凄くクロスしてますよね。それからかなりローギヤードですね。どれ位回るんですか?」
「この間サンドロ(・ムナーリ氏)は組み上がった所だからと6000位で止めてたようですけど、8000まではパワー出てますよ。」
「え、そんなに!」
「もう一台(青ストラトス)でも、オーバーレブで一瞬10000行ったと思いますけど、壊れませんでした。」
恐るべしDinoエンジン。
二台の試乗の後は、ガレージの上にあるお部屋で、色々なものを見せていただく。ストラトス関係、ラリー関係、そしてランチア関係。今後の私のプロジェクトにも有用な情報を色々教えてもらったり、資料を頂いたりもした。Car Magazineにも掲載されたガレージだが、横に増築してその上に和室のゲストルームまで!先日ランチアランチで来られたゲストの皆さんも泊まられたとのこと。
気がついたら17時半!全く娘の事を忘れてた!
「一度母屋の方に行ってみましょう。」
娘はS君とMちゃんと散々遊んだり、庭にあるサクランボを食べたり、お菓子を出していただいたり、楽しんでいた。
「奥様すみません。男二人で盛り上がってしまって。」
「いえいえ。いつもの事ですから。」
ありがとうございます。お蔭で楽しく過ごさせていただきました。
「もうそろそろ帰らないと。」と私が言うと、
「でもこれからだと渋滞でしょう。家で食べて行って下さいよ。BBQしますから。」
「エーッ!そんな、申し訳ないですよ。」
でも根がイヤシいのでついついお言葉に甘えてしまう。
Mちゃんが「あ、お兄ちゃんが帰って来た!」
え、上にもお兄ちゃんが居られたのか!
「高校生なんですよ。」
わが家と同じく上下がかなり離れている。
娘は野菜は何でも食べるが、肉・魚系は全くなので、凄く手間を取らせました。奥様が下ごしらえ、stratosさんがBBQをどんどん焼いて下さり、目の前にどんどんと...ごちそうさまでした!奥様とも子供さんの話で盛り上がる。
「あ、もう7時半だ。3時間は掛かりますから、流石にお暇します。すみません、上がり込んでごちそうまでしていただいて。大阪に来られる時はぜひおっしゃって下さいね!」
高速道はそれなりの交通量だったが、上手く巡航できた。娘は爆睡。渋滞も無く、2時間半で帰宅。
明石海峡大橋を神戸に帰って行くところは、まるで垂水ー明石の光の中に帰って行くようで、大好きだ。
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往復300キロ。少し遠かったけど、楽しい一日だった。