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2018年09月08日 イイね!

80キロから先を忘れた車たち①…マツダNDロードスターRF

80キロから先を忘れた車たち①…マツダNDロードスターRF






基本的に世間は絶賛基調のマツダNDロードスター。
僕もNAは所有していたので、ロードスターの名前を聞くと、あの時の淡い気持ちと思い出が蘇ってくるので、同情的な感情が先に出てくる。


とはいえNDロードスターの外観デザインは、NA(ブリティッシュライトウェイト風)、NC(とそのスープアップ版)と比べると色気がありすぎ、あの素朴なエンジンとは相性が悪いのではないかと感じていた。
まあ、実際は比較的時間をかけて乗ってみないと分からないので…と考えていたら、NDRF(6MT)を10日ほど借りるチャンスがやってきたので遠慮なく飛びついてしまった。



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車両をお借りする当日。
多摩川沿いの瀟洒なマンションが立ち並ぶ小道のそばで待っていると、小粒な車両が近づいてくる。
目の前に停まり、マシングレーの外装に茶色の皮内装の車を前にすると、「わぁ…」と華やいだ気分になる。
車でこういう気分になったのは実に久しぶり。

一通り説明を受けてキーを受け取る。
高速用にETCカードをセットしようとすると、言われた通りの場所に差し込もうとするがこれが中々…。
運転席の後ろ側の壁面に垂直に差し込むのだが、なんでこんなところにわざわざ作ったのか。
ちょっと嫌な感じが残ったが、気にしないで運転席に座り、駐車場の電波キーをグローブボックスに放り込もうとしたのだが…ない。
グローブボックスが無い。

なんで?軽量化?コスト削減?場所が無い?いや作れるだろ、これ。
運転席と助手席の間に小さな「倉庫」があるのだが、取扱説明書が鎮座してる。
ちょっとした荷物を入れたいし、しょうがないので車を降り、取扱説明書と車検証はトランクに放り込んだ。


さてと、気を取り直して運転席に入り込み、エンジンをかける。
エンジンは相変わらず色気とかそういうものとは遠いサウンドを奏でている。これは期待していなかったけど、まあ、そういうものだろうと思う。
クラッチは軽い。ペダルレイアウトは個人的には良好。
乗り出すときの高揚感が高まってくる。さぁスタートと行こうではないか。

ところが…街中を高速のインターに向かうために流しているとなんかつまらない。
オープンにしてもこれはタルガトップなのでさほど解放感は無い。
足は例の日本車独特の柔らかさを躾けられていて、路面のデコボコとシンクロしないオブラートに包まれたような振動が運転席を経由して体に伝わってくる。
これだと車がドライバーに遠慮がちに距離を取ってるように感じてしまう。
それに低回転でのエンジンのツキが悪いことといったら…。
どうしてもアクセルを開かせたくないのだろう。これはちょっと燃費を意識しすぎて燃料絞り過ぎなのではないか。
何とか試しつつ美味しいところは無いかと試行錯誤していると、自分の意図に沿った走行をするためには3000回転を下回らなければいいことが分かってくる。
そのようにするとシフトダウンも気持ちよく決まるようになり、ようやく小粒で活発な気分のよい車に感じるようになった。


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目黒の入り口から首都高へ。
ここから環状線を回って筑波サーキットに行こう。
その日の首都高は流れが非常に速い。
左の車線でさえ結構なペースで走っている。
オープントップの1500と違って流れに乗れないようなエンジンではないから、出来るだけついていこうとするが、
比較的きついカーブの旋回中に「???」となってアクセルを緩めてしまった。

この車、当たり前のことだが直線はまあ普通に走る。
ただ性能的に直線番長を楽しめるわけないから、コーナリングがその神髄だろうと勝手に思っていた。
だがそれは少し違う。
80キロを超えたあたりからフロントの足回りの感触がもやもやしてきて、さほど高くないある速度付近を超えるとガクッと外側に倒れ込むような仕草を表す。
なにこれ…自分のせい?
もう一度同じコースでコーナリングするも同じ挙動。
確かにNAの走行性能は?な車だったけど、あれは30年近く前の車だしなぁ…これでは現代のスポーツカーとは言えないだろう。
この車に400万出すなら、もっとまともな足廻りの車がヨーロッパ車にはいくらでもある。


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マツダ社はなんでこんな味付けにしたのだろう。
駐車場に車を停めて、もやもやした気持ちを抑えきれず某エンジニアに伺うことにした。
彼は開口一番僕にこう問う。


 「公道では結構攻める走りをしますか?」


これはコンプライアンス的な観点から否定的なニュアンスを込めた言い方だ。
そりゃそうだろう、スポーツカーでしょ、これ。

 

 「実はもっと街中にセッティングを振っているんです。そう感じるのは普通です。」


なんでもロードスターのシャシーセッティングは、すでに4種類もあるそうだ。
一番おっとり系がS。
その次にしっかりしているのがSレザーパッケージ系とVS。
その上がビルシュタインを装備したRS系。
さらに上が輸出用の2リットルシャシーと車高調整式ビルシュタインを装備したNR-A。

なるほど、それはそうとしても、ダンパーの減衰がなんで線形に変化しないのか、実はブッシュがグニャグニャなんじゃないの等とぶーたれてると、なんと概ねそうだという。
その後なんでそういうセッティングになっているのか伺ったが、がっかりな内容なので書くのは控える。
ただ、自分に合うNDロードスターはNR-A以外に無さそうではある。


あ、そうそう、マツダと言えば人馬一体講座で正しい着座位置について講義することがあるのだけど、機会があれば聴講することをおすすめします。
ただ、そういう静止状態の着座位置にこだわり、視線の移動を少なくしたいマツダにして、なんで運動状態でロードスターのファブリック系のシートはああなんだと聞くと、どうやらそろそろ新しいシートが仕上がるみたい。
新シートはマツダの新商品群用に取り込むという話だからそう遠くない時期に装着されるだろう。なんでも尻から背中にかけてきちんとホールドするポルシェ系の座り心地を再現しているそうな。
それならば走行中に視線が上下動したり、柔らかすぎて腰の座りの悪いシートによって腰が緊張し、腰痛が発生するなんてことは無くなるだろう。


それとソフトトップに2リットルが載るというのはメニューとしてはあるみたい。
海外には既にあるわけだから、いつでもできるメニューではある。販売刺激策の一環として実施されるのだろう。
ただしそれはいつと聞いても「さすがにそれがいつとは言えん」と仰っておられた。

NR-A、どこかに乗れる車があれば乗ってみたいなぁ。




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