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12/4に発生したフェラーリ多重事故から約一週間。

そろそろニュースのアップも無くなり、世間一般としては所詮その程度の興味しか惹かない事故だったのね、と思ってしまいます。

もうちょっと真面目に事故の検証やってレポートした方が良いんじゃないか?と思うのですが。

寝坊でお台場に行けなかったので、ちょっと考えてみました。文書ばかりで長いです。

そもそもこの事故が起こった要因は何か?

●スピードの出し過ぎ
　→事故を起こしたドライバー(60歳)は160km/hぐらい?と言っているが、壊れ方から見て不自然で、200km/hは出ていたのではないか?ホイールが吹っ飛ぶのは見たことがあっても、ホイールが割れるような事故は見たことがない。もっとも、単純に「スピードが出ていたから事故った」というのは軽率。軽自動車とフェラーリが同じ100km/hでどっちが安全か?ということを考えると理解できると思うが、車の性能と状況を正しく見ないと意味がない。

●ハンドル操作を誤った
　→警察はこの表現が大好き。これだと思考停止で実際の状況が何も分からない。正しくは「車が想定外の動きをした時に適切な操作で戻せなかった」であり、想定外の動きになったことこそ調査すべきことだろう。

●雨でスリップ
　→要因の一つではあるが、凍結路面やオイルじゃあるまいし、単純な話ではない。居眠りや何かしらの要因がなければドライバーは普段と同じ行為を行う。このドライバー(60歳)の車線変更はいつも急ハンで、雨でも同じだったと思われる。

●集団走行時の行動
　→「集団で走ると、先頭は追いつかれないようにスピードを出し、後続は離されないように車間を詰める」という内容があった。後続については正しいが、自分の経験だと、先頭は後続が離れすぎないように通常よりも控えめに走るのが普通。そう考えると、先頭のドライバー(60歳)は通常はもっとスピードを出して無茶な運転をしている。

●車間の狭さ
　→この事故の呆れるところは後続どころか8台後ろまでかなりの破損を起こしているということだ。つまりは前方で異常が発生したときに自身が対応出来ないスピードと車間だったということ。集団走行で詰めていたとはいえ、普段の走行で適切な車間距離を取るドライバーであれば、無謀なほどの詰めは行わない。車の性能と自分の運転技術を理解している人は無理な車間にしない。ドライバー全員、下手で自惚れやだったということだ。そういう点からは「ナルシストの集団」という表現は正しい。

●車線変更は右から左だった
　→これについてはニュースで全く取り上げられていないが、フェラーリ集団は追い越し車線から走行車線に入って追い抜きをしようとしていた。追い越し車線には車がいて、走行車線には入れるスペースがあったということだ。追い越し車線の車のスピードが何キロ出ていたかは全く調査されていないが、後方確認をあまりせず、追い越し車線を低速で平然と走り続ける迷惑車だった可能性が高い。これだって道交法違反である。あくまでも要因の一つとしてだが、この迷惑車がいなければ当時の瞬間での事故は発生していない(次の瞬間に発生した可能性はあるが)。迷惑車についても触れて、「あ、こういう迷惑なことをしていたらこんな事故を誘発したり、巻き込まれることがあるんだ」と迷惑者に気付かされる報道があっても良いと思う。

●今まで捕まっていない?
　→このフェラーリ集団は速度超過、急ハン、極めて短い車間距離、無理な追い抜きをいつもやっていると思われる。一度でも捕まるとある程度は改められるものなので、殆ど捕まっていないのではないかと思われる。危険極まりないほどに無茶に飛ばしたり、煽りなど危険走行をしているのはいつもベンツら高額輸入車だと常々思うが、捕まっているのを見るのはいつも国産車だ。警察というのは捕まえやすいく面倒が少ない弱者ばかりを狙っているのではないかと勘ぐってしまう。

上記のようなことをちょっとでも報道でやってくれると、色んな意味も含めて世の中はもっと走りやすくなるんじゃないかなあ、と思うのですが、全くないですね。

感情的な批判や保険金については興味は惹きますが、再発防止ってことを念頭に置いての報道があっても良いと思います。今回のような事故は目立つことは無くても発生しているわけですしね。