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2013年10月20日 イイね!

「輪るピングドラム」と「風立ちぬ」のラストシーンの関係。そして続編へ。

「輪るピングドラム」と「風立ちぬ」のラストシーンの関係ですが、

次の、ネット検索でみつけた「さめぱ」さんの Web page 「さめた
パスタとぬるいコーラ」内のレポートページに、ピングドラムの監督
である幾原監督が感慨深いコメントをしています。

>『幾原邦彦の世界』inマチアソビ・レポ そのままの君でいて
>
>徳島で行われた「マチアソビvol.11」において、「幾原邦彦の世界」と
>題されたイベントが行われまし>た。登壇者は幾原監督、庵野秀明監督、
>漫画家の星野リリィ先生。司会はアニメ評論家の藤津亮太さん。

http://d.hatena.ne.jp/samepa/20131013/1381678394

ここに、
>幾原 『セーラームーン』をやったからか、女性の意見をかなり取り入
>れるようになりました。『ウテナ』も女性の感性を取り入れてるし、
>『ピングドラム』でも僕の意見に対して女性陣から「ダサい!」と言われ
>て、そうなのか……と考え直すこともしばしば。高倉兄弟二人に関して
>も、「絶対妹のために死ぬべき!」と言われたんです。当初はそれで
>も……「生きねば!」って感じだったんだけど(笑)。
とあります。

その前に東北の震災の影響を強く受けたとコメントされています。
今の時代にどうすべきか。
「生きねば!」(幾原監督)->「死ぬべき」(女性スタッフ)
という構図だったようです。もちろん、監督が最後は判断しますから、
迷った点だったのでしょう。しかし、最後はそう決断した。

一方、このイベントでの登壇者でもある庵野監督が主役の声をあてた
「風立ちぬ」では、
「死の国の妻から『来て』」(宮崎駿監督)->「妻から『生きて』」(庵野監督)
へのラストシーンの変更という構図と予想されます(ひとつ前のブログ参照)。

こちらも、最終決断は宮崎駿監督だったわけですから、映画としては
『生きて』で完成したわけです。

東北の震災でどう感じたか。表現者(映画監督)はどう伝えるか。
ですが、
男は女性に「生きて」と言わせたい。女性は男に「家族のために死ぬ」
選択を迫りたい。

生物学的に極限状態に追い込まれた場合、このような相克が起こるのは
当然と思います。

宮崎駿監督はNHKの番組「プロフェッショナル」の「風立ちぬ」ドキュメン
タリーの中で、制作作業中のジブリのスタッフに向かって、東北の震災後
の今、女の子が夢の世界でどうしたなんていうアニメは作れないんだよ、
と力説していました。

今の日本は、この相克が被災された方々だけでなく、国民全員に
意識的にまたは無意識下で起きているわけです。

個人的にはたった1日ですがボランティアに行きました。そして複数の
方々から当時のお話を聞きました。帰りは涙が止まりませんでした。

『家族のため死ね』と『生きて』、どちらも正解のような気がします。
ただ言えることはどちらも男に対してです。
とうとう男の時代がまたやってきたわけです。

どちらを選択するか、また、選択したかは、黙して語らず、
それが男の生き様なんでしょうね。

ピングドラムの続編が制作されているようです。
さて、男は死んだままなのでしょうか。
「おにいちゃんたち」二人は、死後の世界のままなのでしょうか。

続編に期待です。個人的予想としては、まさに、男は『生きねば』を
具体的に示しそうな気がします。
この『生きねば』には『死を恐れず、ただし、ぎりぎりまで生きる』とい
う意味と思います。それが家族のためならば。

ピングドラムの「オーム真理教」の事件を素材にした部分の考え方
から、幾原監督だと反戦色が強くなりそうな気もします。
(庵野監督の今後のエヴァだと逆に好戦的になるのかな?)

さて、どうなのでしょうね。
Posted at 2013/10/20 19:47:00 | コメント(0) | トラックバック(0) | アニメ | 日記
2013年10月05日 イイね!

宮崎駿「風立ちぬ」のラストシーン変更の意味

ネタバレだらけ。注意!
(長いよ)


「風立ちぬ」を公開後1週目くらいに観ました。
映画の半分くらいから、ずっと静かに泣いてました。
ラストも、まあ、そうだよなぁ、という感想でした。
ヒロインが登場するあたりから、
「あぁ、これは宮崎駿自身の話だ」
と確信しました。

本人が語るところによると
幼少時に空襲にあい、裕福な宮崎家はトラックで
避難しようとしていた。その際に、娘をトラックに
乗せてくださいと頼んだ人がいたが無視し出発。
そのときの少女を宮崎家が見殺しにしたことを
宮崎駿は青年になってからも後悔した。

私はかなり前からこのエピソードを知っていた。
宮崎駿作品に登場するヒロインはある意味
「死んで」いるので、とても現実の女性には
みられない高貴さがある。「生きていて」欲しかっ
たことから、ストーリー上も陳腐になりがちな、
お姫様の救出劇を何の照れもなくやってのけるの
だと思ってきた。つまり、作品自体が「鎮魂」また
は「祈り」になっている。

作家宮崎駿の自叙伝に思える今回の「風立ちぬ」で
は、ヒロインは死ぬ。
現実のエピソードそのままだ。しかも、自分以外の
家族が見殺しにするのではなく、主人公自身が「あ
る意味」見殺しにする。

ここで、私はこう考える。
宮崎駿自身のエピソードは、「反戦」「戦争責任」
等のキーワードが簡単につきそうな内容だ。
しかし、宮崎駿本人はこのエピソードを
「美しい!」と心の底では思っていたのではないか。
また、このエピソードを繰り返し、アニメーションで
昇華することによって、世界的な評価を得るまでに
なる。
自分のアニメーションのために、自身の「(本人か
らみて)美しい」エピソードを(いや、空襲で亡くなっ
た少女を)これまで利用してきたのではないのか、
そんな思いがあったのではと想像する。

ラストシーンでは、亡くなったヒロインから「生きて」と
言われる。宮崎駿自身が「許される」瞬間だ。

映画を観たときは、「自分で自分を許す作品を作った
んだ。そういう年齢だしな」と思った。
しかし、実際は違ったらしい。
絵コンテでは、「生きて」ではなく、「来て」であり、
「許される」のではあるが、主人公は既に死んでいる。
死んでいるヒロインが、死んでいる主人公に呼びか
ける形になっていた。
これは、宮崎駿本人が「贖罪」を行いたい気持ちと、
自身の年齢から死がそう遠くないと思う「静かな
諦念」からであろう(「いいワインがある云々」)。

このラストシーンだったとしたら、いわゆる「戦争責
任」問題がない、とこの映画を批判する人たちが
今よりは少なかったと思う。
しかし、現実の堀越次郎は戦後も生きたわけで、
つじつまが合わなくなる(鈴木プロデューサー談)。

鈴木プロデューサーが主人公を死んだ状態から
生きている状態に変更し、主人公の声をあてた
庵野秀明(ヒロインの声の演技も、多くの部分で
指示したらしい)が「生きて」に変更した。

つまり、ラストシーン変更により、鈴木プロデュー
サーや(弟子と言える)庵野秀明によって、
美しさを最上位原理として生きてきた宮崎駿本人
が「許された」形になった。

自分の映画を観て宮崎駿が涙したのは、まさに
自分の人生を周りから「許して」もらえたからと
想像する。

とまあ、勝手に宮崎駿の心情を推測したけれど、
ラストの変更の経緯はこの通りらしい。

「ナウシカ」を公開時に観たとき、宮崎駿はこんなに
メカの描写がうまかったっけ?と巨神兵のシーンに
感動した。
後日、巨神兵のみ大抜擢された若き日の庵野秀明が
原画を担当したと知り納得した。

今回も、ラストシーンを庵野秀明に手伝ってもらった形に
なる。良い意味で(古風だが)生々しかったヒロインの
声やセリフの言い回しも、庵野秀明の指示だったと
したら、なるほどと思う。
「生きて」=「次の世代に任せてくれ」(生命の連続性)
という、この映画のメッセージは真に実現されて
いたのだと思う。

一方で、前の席の中学生の女の子たちはつまらなそう
でした。

「戦争責任」の点においては、この映画は若い世代が
批判してこそ成り立つとも思います。

「時代だからしょうがなかった」という話なのですが、
次に戦争が起きそうになったら、絶対にそういう雰囲気に
はさせない、そう思う次の世代が徹底的にこの映画を
「戦争責任」の点では批判すべきです。
まさに、少女をトラックに乗せなかった自分の親を
宮崎駿自身が批判したように。

そういう批判が若い世代から出てくることも含めて、
この映画のメッセージ「生きて」なのだと思うのです。

以上です
Posted at 2013/10/05 00:50:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | アニメ | 音楽/映画/テレビ

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