2019年08月04日
アニメ「千と千尋の神隠し」では、千尋を(「君の名は。」の作画監督でもある)安藤雅司さんが非美人にしようとしけど、宮崎監督から美人寄りに修正され戻された。さらに、安藤さんが修正するバトルが続いたらしい。
Wikipedia の「安藤と宮崎の緊張関係」参照。
宮崎監督は、過去、そんなものはないと言われても「美しい世界」があると本で主張。
もちろん「美しい」の定義は上っ面なものではなく哲学まで含めた美しさだろう。
しかも宮崎監督は若い頃から女性を描くのが下手とずっと公言。
今朝ドラ「なつぞら」でヒロインが担当した長編映画のモデルである「太陽の王子ホルスの冒険」のヒロイン、ヒルダを森康二さんが描いた絵が宮崎の理想像。
森さんにはかなわないと宮崎監督は思っている。
確かにヒルダの絵はすごい。アニメ「フランダースの犬」のキャラクターの絵を描いた人が森康二さん、と言ったら多くの人はなるほどと思うだろう。
今、東京国立近代美術館の「高畑勲の世界」でヒルダのキャラクターデザイン
検討時の複数案(森さん以外の人が描いた案も)を展示中。先日行ってきました。
入館者に海外の方々の割合が多くびっくり。
「高畑勲展」というより「朝ドラ「なつぞら」の舞台裏」とPRした方が入館者数が上がりそう。宮崎駿監督を含むレジェンドたちの自筆絵もたくさん展示されている。
絶対観に行った方がいい。
しかし「君の名は。」の三葉は美人だよね。ストーリー中も美人として扱われている。安藤さんも「千と千尋の神隠し」の後、色々(アニメ「ももへの手紙」沖浦啓之監督、の興行収入での不振とか)あって、美人も描かなきゃなんだろうか。千と千尋は後半、宮崎監督に美人寄りに修正されちゃったけど、「君の名は。」の彗星衝突直前の三葉は「怖い顔」にした。このシーンは、安藤さんが尊敬する沖浦啓之監督が作画している。
ある意味、千と千尋の逆。三葉はずっと美人で、最後、美人と言うより鬼気迫る男っぽい顔。安藤さんのリベンジなのかもしれない。
Posted at 2019/08/04 17:44:48 | |
トラックバック(0) |
アニメ | 日記