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2014年10月01日

Moto3

Moto3 Moto3とは、2012年より始まった従来の2ストローク125ccクラスに代わるクラスで、4ストローク250cc単気筒のマシンで争われるレースだ。レブリミットはレギュレーションで14,000rpmに制限されているものの、そのパワーはトップチームKTMのマシンで55-58psくらい出ていると言われ、最高速は220km/hを超える。

小排気量クラスの世界選手権ではあるものの、上位クラス=Moto2、MotoGPへの育成クラスとしての位置付けだ。基本的にはプライベーターを中心としたクラスで、そこに実質的にワークスのマシンや市販レーサーが投入されているのは125cc時代と同じだ。育成を目的としていることから、ライダーは10代が中心で年齢の上限もある。

そんなMoto3のレースは、昔ながらの小排気量レースそのまま。スリップストリームが特に有効に働き、かつ若手ライダーのアグレッシブなライディングでとにかくバトル、バトル、バトル・・・。3ワイド、4ワイドで進入してぶつかり合うことも珍しくなく、最終ラップまでトップグループが10台近くで形成され、優勝か2位かは1000分の数秒で写真判定で決することすらある。



そういったMoto3というカテゴリーがどうあるべきか、という議論が続いている。Moto3スタート当初、ローコストを前提としたカテゴリーだったこともあって、市販マシンの提供のみだったホンダに対してワークス仕様を投入したKTM。エンジン自体を12,000ユーロで販売しなければならないというコストキャップレギュレーションがあるものの、マシン全体をパッケージとして貸与するというやり方で事実上エンジンの上限額12,000ユーロを超えた形でKTMは参戦してきていた。



ホンダはKTMのやり方を糾弾したが、逆にKTMはMotoGPクラスでは膨大なコストを注ぎ込むホンダに対して「ホンダがMotoGPでやってることと同じことであり、レギュレーション違反でもない」と反論。

いずれにしても、あまりに市販ホンダとワークスKTMのマシンの戦闘力の差が大きいためホンダを使用していたチームが2013シーズンに次々とKTMにスイッチ。2013年はKTMでないとトップ争いが出来ないレースとなってしまった。そして2014シーズンにはMotoGPクラスではホンダのセカンドチームであるグレッシーニまでがKTMへ・・・。

そんな状況をホンダは黙って受け入れるはずもなく、なんとKTMトップチームの一つEstrella Galiciaチームをホンダ陣営に引き込み、2014シーズンに向けて一気に体制を整備。ローコストの市販マシン提供という今まで掲げていた方針を転換し、ワークスマシンNSF250RWを開発して投入した。



2014シーズン前半はまだ熟成不足の感があったものの、中盤以降一気に開発が進んだようで、KTMと同レベルもしくは少し速いくらいにまでなってきた。

もう一つのマニュファクチャラー、マヒンドラも開発が進み戦闘力が上がってきていて、メーカー間で実力が伯仲してきた。マヒンドラはインドのメーカーで、マシン開発はヨーロッパのレーシングコンストラクターと契約・委託して行っている。エンジンパワーは既にKTMに近いレベルまで来ていると噂されている。



そんな中、来期体制が色々と明らかになってきており、まずMotoGPクラスではホンダからアプリリアにスイッチすることが発表されたグレッシーニが、何とMoto3ではKTMからホンダに戻ってくるらしい。さらには古くからの小規模プライベーター、キーファーレーシングにもホンダがワークス仕様NSF250RWを2台供給。おそらくホンダがライダーを決めたんだろう、キーファーはAjoからダニーケントを引き入れ、さらには尾野弘樹を走らせる。そして驚きはなんと有力チームのアスパーがKTMからマヒンドラへスイッチすること。リリースを見る限りは事実上ワークスチームとなるようだ。

Moto2以上にコストのかかるクラスになったMoto3、2015年に向けて何かしらの制限が検討されている模様だが、果たしてどうなるのか・・・

色々ありつつもレース自体は相変わらずエキサイティングで面白い。
ブログ一覧 | MotoGP | 日記
Posted at 2014/10/01 13:38:08

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この記事へのコメント

2014年10月1日 21:41
通りすがりコメント失礼します。

旧ス○キWRCチームを率いていたモ○スター田嶋さんと飲んでる時にその辺に関して話した事があるのですが、彼曰く「FIAは基本的に欧州重視」で、しかもレギュレーション変更に際して言い放った言葉が「だって、あいつらが困るって言うから……」だったそうです(完全な実話)。
元々このクラスはAキット・Bキットとワークス提供パーツを用意していたホンダに対してアプリリアがほぼ完全ワークス状態で参戦してきた辺りからある意味何も変わっていないと言った方がイイと思います。
MotoGPでのドゥカティの扱いといい、モータースポーツがどこまでいっても白人主導だという事を思い知らされます。
コメントへの返答
2014年10月1日 22:48
コメントありがとうございます。

仰る通り、モータースポーツは今も昔も白人文化ですね。ただ、それはホンダも百も承知だと思います。だからこそ、当初方針だとか紳士協定だとか甘いことを言うホンダが残念なんです。しかも2輪の世界ではホンダとヤマハは50年以上もグランプリに参戦を続けてきたF1で言えばフェラーリやマクラーレンに匹敵する巨人ですよね。だからFIMに限らずヨーロッパがヨーロッパの小さなメーカーに肩入れするのは自然なこととも思えます。

そんな背景を分かっていながら、しかもホンダがMoto3のレギュレーションをドルナと一緒に作ったにも関わらず、レギュレーションに書かなかった方針やコンセプトを掲げて他所を批判するというのは、私から見てもおかしなことだと思えますね。まるで自分の思い通りにならないから批判しているだけのように見えてしまいますから。この点、ホンダの政治力がプアなところを感じさせますね…

ドゥカティの扱いも大概ですが、型落ちのワークスを貸与してオープンというヤマハもチョットなぁ、と思います。来年からはこのパターンが中心になりそうですが…。

WRCの話、面白いですね。エントラントを確保する為には色々あるんでしょうね。昔WRカーが導入された頃、三菱は他社がWRカーへ移行後もGr.A仕様のランサーを走らせてましたよね。しかもGr.A仕様そのままじゃ不利なので特例でホイールハウスの拡大を認めさせたりしてましたからね…。

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