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2024年04月27日 イイね!

ニュージーランドツーリング Day3

ニュージーランドツーリング Day3ツーリング3日目。ようやく晴れた。少し雲はあるものの朝から気持ち良い天気。今日は世界自然遺産にもなっているフィヨルド、ミルフォード・サウンドに行きます。その後テ・アナウで宿泊。今日は400kmほど走る上、ミルフォード・サウンドではクルーズ船を予約しているので朝早く出発です。すっかり忘れていたのですがここの宿だけ朝食を付けていて、がっつりイギリスっぽいビッグ・ブレックファストを食べました。



クイーンズタウンを出るとまずはワカティブ湖沿いに南下します。気温は低く5℃ほど。湖沿いはいきなり絶景のワインディングです。景色に見惚れながら細かいアップダウンを繰り返しつつ、湖沿いの岩場を切り開いたような道を走ります。



なんかニュージーランドに来て初めて攻める感じ?TigerのモードもSportに変更し、姿勢変化が大きいので走りながらフォークに手を伸ばして適当にダンパーを締めましたw。それにしてもあまり曲がらないバイクだな。。。タイヤが純正からSHINKOに(しかも前後別のブランド)変えられていて、以前日本で試乗した時と比べてびっくりするほど硬くて接地感が無いのですが、タイヤの旋回性も低そう。あとはローダウン仕様の影響ですかね。日本仕様のTiger 900はヒラヒラと軽快なハンドリングで旋回性も良く、良いバイクでしたが。。。

山間部はまだ陽が射しておらず、空は晴れているものの気温はどんどん下がってきているので注意しながらライディング。クイーンズタウンからはミルフォード・サウンドへ向かうツアーバスが多く、昼くらいにミルフォード・サウンドへ着くようにすると出発時間も大体似たようなものとなってしまうのでしょう、一般のクルマもいますがバスが結構多いです。このタイトなワインディングをバスで走るのは、乗客も左右に揺すられてなかなか大変な気がしますね。日本じゃ考えられないくらいペースが速いので。。。

湖を離れると山間部の盆地を淡々と進んでいきます。しかし路面はところどころ夜露で濡れているところが出てきて、気温が低くバイクからはしきりにICE注意のWarningが・・・。凍結していないか、かなりヒヤヒヤドキドキ。急激にペースを落とすことになりました。


メーターの右下にアイスのマークが出ている

すると後ろの方からバスが追い上げてくる・・・。この状況で余裕で100km/hくらいで走るんですから何とも・・・まぁ経験上大丈夫ということなんでしょうけど。それを信じて少しだけペースを上げ、バスと同じようなペースでしばらく走りました。

テ・アナウが近づくと少し陽が射してきてようやく5℃を超えるようになりました。テ・アナウからミルフォード・サウンドまでは120kmほどなのですが、道中に全くガソリンスタンドが無く、往復240km給油出来ないことになるためテ・アナウで給油です。これを忘れると大変なことになるので、クルーズ船の予約メールにテ・アナウで必ず給油するよう書かれていました。Tiger 900GTの燃費は大体21km/Lといったところで、同じくらいの排気量の890DUKE Rは24-25km/L走りますから、大人しく走っている割には重量差を考えても少し伸びないですね。20Lタンクなので航続距離で350kmくらいは余裕なのが幸い。

せっかくたくさん抜いたバスに抜かれてしまうと面倒なので、水分だけ補給して出発。

テ・アナウを抜けると左右を氷河で削られたフィヨルドの山に囲まれた谷間を走ります。ここからのState highway94号線はミルフォード・ロードと言われ、ニュージーランドで最も美しい道路と言われています。ずっと続く絶景を眺めながら気持ち良いワインディングが100km以上続きます。これが本当に素晴らしい。



左右に切り返しながら森を抜け、時折草原に出ます。草原に出て視界が開けるとすぐ近くに切り立ったフィヨルドの山が。この谷の間にはエグリントン川という川が流れていて、所々で湖を形成しています。その中の一つがMirror Lakes。走りながら木の間から見える湖面を見て混乱していました。急に谷が深くなったように錯覚したのです。しかし良く見たら周りの山を本当に鏡のように反射しているのです。走りながら横目で見る程度だと水面がどこか分からないくらいでした。


この写真、上下ひっくり返して見ても成り立ちそうな凄い鏡ぶり

この景色には本当に驚きました。正に鏡。もちろんこのように見えるには無風であることが絶対条件で、この日は雨上がりの晴れの午前中、気温も低めで空気も綺麗。条件としては最高だったのです。感動しました。風が吹いていると全く普通の湖に過ぎず、「どこがMirrorなんだ」てな感じになってしまうようですw。

再び走り出し、段々と両脇の山が近くなり、アップダウンも大きくなってきました。



途中、滝だったり湖だったりView Pointがたくさんあったのですが、いちいち停まっているとクルーズ船に間に合わないので泣く泣くスルー。そして坂を登って行くとミルフォード・ロード最高地点(945m)のトンネルに。このHomer Tunnelは岩山を貫いた2kmのトンネルで、今も工事中。1車線しかないので信号でコントロールされていて、タイミングが悪いと結構待つことになります。トンネルの中の路面はボコボコで制限速度も30km/h。なので通過するにも時間がかかるんです。トンネルを通過すると・・・渓谷の素晴らしい景色。クレドー渓谷というそうです。ここからはミルフォード・サウンドまで下っていきます。

ミルフォード・サウンドへ到着したのは出航の40分前でした。船に乗り湾内をクルーズ。・・・すごい。美しく、圧倒的な迫力。




中央の山頂付近に見えるのが氷河

途中オットセイもいました。もっと寒い時期だとペンギンも見れるようです。また、この時は見れませんでしたが船長のガイドによるとクジラやイルカなどを見ることもあるそうです。ここには落差150mを超える大きな滝があるのですが、すぐ近くまでいくとその水量と落差の迫力は凄かった。これらの滝は氷河が溶けて流れ出ている滝らしいのですが、近い将来氷河が消失すると言われていて、この滝もいつまで見れるか分からないとのこと・・・。2時間弱ほど湾内をクルーズして港へ戻りました。

あとは今日の宿、テ・アナウまで再びミルフォード・ロードを戻ります。本当に素晴らしい道路で、今度は所々で停まって景色を眺めたりしながらテ・アナウまで戻りました。Mirror lakesは風も出てきてすっかり普通の湖になっていました。



テ・アナウはテ・アナウ湖畔の街。早めに着いたので湖沿いを散歩。実に気持ち良い。夕飯はモーテルのおっちゃんに勧められたパブで食べ、歩いてモーテルへ戻る時・・・星空の凄さにびっくりしました。肉眼で普通に天の川が明るく見えており、とにかく星の数が凄い。南十字星を探そうと思ったのですが、星が多過ぎて全く見当がつきませんでしたw。





Posted at 2024/04/27 19:09:31 | コメント(2) | トラックバック(0) | バイク旅 | 日記
2024年04月24日 イイね!

ニュージーランドツーリング Day2

ニュージーランドツーリング Day2ツーリング2日目の朝、しとしとと雨が降っていました。

(天気予報で分かってはいたけど今日も雨か・・・)

軽くテンションが下がります。気温も低くここで6℃。今日は標高1000mくらいの峠を越えるので更に気温は下がるでしょう。今夜の宿泊はニュージーランドで一番のリゾート地、湖畔の街クイーンズタウンです。クイーンズタウンまではここからは200km程度しかないのですが、実はクイーンズタウンに行くまでの地域はセントラル・オタゴというワインの生産で非常に有名な地域なのです。今日はいくつかのワイナリーを巡るつもりです。ニュージーランドのワイナリーの多くはCellar doorと言って店のようなものを持ち、テイスティングや直接販売をしてくれます。この辺りはアメリカのワイン文化に非常に近い感じです。ただ問題なのは、小規模ワイナリーであるほど予約制であること。クイーンズタウンにステイしていれば予約時間に合わせて行けば良いのですが、何百kmも遠くからだと時間が読みづらいし、時間に追われてツーリングするのも嫌なものです。なので全くの予約無しで行けるところに行く感じにしました。ところが、更に問題なのは雨・・・さすがにずぶ濡れのバイクウェアで入るのは躊躇われます。まぁ行く前からそんなことを考えていてもしょうがないので、とりあえず出発です。



今日はサザンアルプスの麓沿いに南下していくのですが、雨は結構な本降り。牧場を抜け、森を抜けて徐々に標高を上げていき、それに伴って周りの木々はとても綺麗に紅葉しています。つい数日前には綺麗な桜を見ていたのに今は綺麗な紅葉、何だか時空を越えたかのような不思議な気がしました。



Lindis Passという峠は標高1000m近いので非常に寒く、気温は2℃まで下がりました。ウインターグローブを装着してグリップヒーターも全開。ただ超極暖インナーも着込んでレインウェアまで着ているので、幸い手以外はそれほど寒さを感じませんでした。



峠を越えると雨が上がり、Lindis valleyという谷間を走ります。この辺りから徐々に牧場が減ってきてブドウ畑が増えてきました。Tarrasという集落で右へ曲がり、ワナカ湖を目指します。ワナカ湖の近くにあるワイナリー、Ripponが最初に訪れるワイナリー。ワナカ湖にはちょうど昼くらいに到着。とりあえずリッポンへ行ってみますが、当然のように予約していないと敷地内に入れませんでした。ウェブサイトを見ると13:00からの枠に空きがあったのでとりあえず予約し、ワナカ湖畔で休憩。雨はすっかり上がっているのでレインウェアを脱ぎ、その後あらためてリッポンへ行きました。





リッポンはワナカ湖畔を見下ろす丘にあるとても美しいワイナリー。ブドウはすっかり紅葉しているのですが、驚いたことにまだ実を付けていました。日本で言えば11月くらいの気候のはずなのに収穫していないのです。かなり遅摘みな感じです。


これはピノ・ノワール。後で聞いたところ翌週には収穫ということで実は熟成しきった感じがあります。

ここのセラードアからワナカ湖が見渡せます。天気が良ければさぞ気持ち良かったろうな・・・。この日は6種類のテイスティング。



今年ファーストリリースとなるアンセストラル(品種忘れた)、ソーヴィニヨン・ブラン、ロゼ、ピノ・ノワール、リースリング、ゲヴュルツ・トラミネール。テイスティングしたワインはどれも良かったのですが、中でも驚いたのはロゼです。非常にバランスの取れた味わいでかなり気に入りました。セパージュを聞くと70%ピノ・ノワールで30%ガメイだと。ロゼにガメイを使うとは初めて聞きました。ニュージーランドでもおそらくここだけだと言っていました。



ニュージーランドのワイン造りは伝統的な作り方だけでなく常に革新的なことにトライしようとしており、ブルゴーニュからも勉強に来るらしいのですが、その一端が見えた気がしました。その他のワインは全体的に果実味が強く酸のバランスが良く、一方でミネラルはあまり無く熟成感もあまり感じられない(実際若いワインでした)ものでした。そうそう、ピノは少しシラーを思わせるようなスパイシーさもありました。じっくり飲むというよりは日曜の午後に気軽にグイグイ飲めるような、そんな感じ。この辺はニュージーランドワイン全般に言えるような気がします。さてどれを買おう・・・。バイクにはそれほど積めないので、1箇所1本と決めています。気持ち的にはロゼに行きたいところなのですが、セントラル・オタゴと言えばピノ・ノワール。フランスのブルゴーニュ、アメリカのオレゴンと並ぶ世界3大ピノ・ノワールの産地と言われるところなんです。そしてそのピノも悪くなかった。ここのピノはそれこそ日本でも買えるのですが、まぁNZに来て最初の一本だしピノにしておこう。

さて、次はセントラル・オタゴの中心地区へ行ってみましょう。本当は今通っているワイン会の先生(シニア・ソムリエ)にもお薦めされたフェルトン・ロードに行ってみたいところなのですが、セラードアは平日しか開けておらず今日は土曜日なのでNG。なのでMt. Difficultyを目指します。ここもピノ・ノワールで有名で日本でも買えるワインです。

セントラル・オタゴの中心となる地域は周りに山を囲まれ、ちょっとアメリカのナパを彷彿とさせる景色。ひたすら広がるブドウ畑はやはり紅葉していて、収穫されている畑もありますがまだ収穫していない畑もあります。気候が違うので比較してもしょうがないのですが、ブルゴーニュやナパでは紅葉する前に収穫していたように思います。

ところでニュージーランドの道路を走っていると、こんな標識を見ます。



木の下にテーブルがあるサインが休憩場所を示しています。特に郊外へ出ると結構な頻度で休憩場所が用意されているのです。このサインでは湖へボートエントリー出来る場所があるのとトイレを示してますね。



休憩場所へ入るとこんな感じでテーブルと椅子があります。トイレがあるところも多く、しかも水洗だったりもします。(もちろんバイオトイレのところもある)因みにニュージーランドは日本と同様に水道の水が飲める国でして、それ以外にも色々なところで環境への配慮を感じる国でした。

クロムウェルというセントラル・オタゴ中心の街を抜けて丘陵へ登り、Mt. Difficultyへ到着。ここもまた素晴らしい景色です。





ここのセラードアはレストランを併設していて食事をすることが出来ます。朝から何も食べていないのでお腹が減ってはいるのですが、既に15:00を過ぎていてこんなところで食べたら晩御飯が食べられないのでパス。テイスティングだけにしました。ここのワイナリーもピノ・ノワールで有名なのですが、今は規模が非常に大きく多くの品種を栽培しています。ここではピノ、シャルドネ、ピノグリ、ピノのロゼ、それからゲヴュルツを試飲しました。最初に飲んだピノ・ノワールはSignatureとも言える、ここBannockburnの畑のブドウを使ったワイン。



とても豊かな果実味でチョコを思わせるフレーバーもあり糖度も高く、酸はあまり無い感じ。実に美味い。先ほどのRipponのピノよりも好み。他のも悪くありませんでしたが、やはりここでもピノ・ノワールを買っていくことにしました。

さてもう1軒・・・と思ったらもう16:00近い。。。もうほとんどのワイナリーが閉める時間です。ここからクイーンズタウンへは1時間近くかかることもあり、今日は2軒で諦めました。美味しいワインも飲めたのでヨシとします。(いや、テイスティング後はポットに吐き出してますので念の為)



ここからクイーンズタウンへはワインディングを越えて行くのですが、流石に超有名な観光地、ワイナリー地域で道路は普通に混んできました。それでも何とか暗くなる前にクイーンズタウンへ到着。せっかくなので今夜はちゃんとしたレストランで食事をすることにして店も予約し、夜の街を徘徊しました。昼間ツーリングをしている時にはほとんど人に会わないんですが、ここクイーンズタウンはもうびっくりするほど人が多かった。ファストフードはもちろん、ブランドショップもあり、一方で冬はスキー・リゾートでもあるのでスポーツショップも多い。





この日はステーキハウスを予約し、NZビーフを食べました。昨夜はモーテルの美味しくもないバフェで済ませてしまったので、良く考えたらこれが2度目のまともな食事。ビーフは貴重な高いグレードのものらしく、これが非常〜に美味しかった。しかもワインのラインナップが素晴らしく、赤のグラスワインだけで30種類近くあり思わずテンションが上がりました。しかも美味しいところがラインナップされているのが流石。グラスワインだけで多分1本分くらい飲んだ気がします。いやぁ美味しかった。


今日行った2軒のワイナリーもオン・リストされてます



とても寒い雨からスタートし、良いワインと料理を楽しんで終わった1日。300km弱しか走っていませんが良い1日でした。

Posted at 2024/04/24 14:31:28 | コメント(2) | トラックバック(0) | バイク旅 | 日記
2024年04月23日 イイね!

ニュージーランドツーリング Day1

ニュージーランドツーリング Day1翌朝、弱い雨が降っていて路面は完全にウェット。昨夜遅かったので朝食も買ってきていないし、何しろ足が無いので買いに行くのも簡単では無い。まぁ15-20分くらい歩けばあったんですが、雨だし時間などを考えると無理でした。東京を出てから機内食以外にはまだ何も食べてませんw



一通りパッキングをしてバイクのウェアに着替え終わると、時間より少し早くモーテルへ迎えに来てくれていました。前回のブログにも書きましたが、ルートとしては南島を反時計周りにぐるっと1周のイメージです。ショップに向かうクルマの中でショップの方(オーナーの娘さんらしい)と色々話している中でルートの話になり、今日はウェストコーストへ向かって反時計回りに南島を1周すると伝えたところ、2日前にウェストコースト地域で崖崩れがあり、メインの道路が塞がれて通行止めだと。。。実は到着する日までニュージーランドでは数日間嵐が来ており、その影響でオークランド着のフライトも揺れに揺れ、クライストチャーチ行きのフライトも遅れていたのでした。しかも今朝のTVニュースではまだ風が強く、オークランド空港は欠航が相次いでいるとのことでした。昨日クライストチャーチへ到着出来たのはラッキーだったのかもしれません。ニュージーランド郊外のショップまで20-30分ほど走って到着。ショップと言っても要するにオーナーご家族の自宅です。そこにガレージと事務所を構えています。以前はB&Bもやっていたようなのですが、今はレンタルバイクだけだそうで。





ショップに着いてからまずはバイクのチェック。外観をチェックした後、軽く試走しろとのこと。店の前の道路を数百m往復しました。問題無し。というかこれ、自分自身がショップの人に試されていたような気もします。。。試走の様子を見られていたので・・・。バイクにトラブル的な問題は無いのですが、このTiger 900GTはロー・シートレール仕様で(そんなのあるの?)さらにローシートを装備とのこと。166cmの私でさえ地面に踵までべったり着く不思議なほど低い仕様でした。とりあえず膝の曲がりがキツいのでシートを高いポジションに上げてもらいました。



バイクに荷物を積み、スマホのマウントを付けようと工具を出したのですが、ミラーの根本に1インチボールが付けられていて、持ってきたRAMマウントがそのまま使えました。ありがたい。セーフティ・インストラクションのビデオを見て、その後今後の予定をショップの人と相談します。先ほど話をした通行止めとなっている道路は今日走る予定だったのですが、迂回路が無いので予定を変更するしかありません。ニュージーランドの地方は道路が極端に少ないので、幹線道路が通行止めになるといきなりどうにもならないわけです。翌日以降の予定を含めて考えるとルートと宿泊はこの辺が良い、と教えてもらいホテルまでアレンジしてくれました。ところがそのホテルのアレンジも大変で、何軒も連絡してようやく確保。つまり私と同じような計画をしていた人がリルートを余儀なくされ、そのAlternativeルートのホテルが埋まりまくっている、という状況でした。自分で取ろうとすると結構大変だったでしょうから、助かりました。私が元々取っていたホテルは当日キャンセルということになったわけですが、事情を説明すると全額返金してもらえました。

ルートとしては翌日クイーンズタウンへ向かうのでクライストチャーチとの中間地点となるテカポ湖を目指し、宿はその少し先にある村、Twizelという村に取ってもらいました。またルートはGoogle mapで示される最短ルートではなく、景色の良い(はずの)ルートを教えてもらいました。

「本当はこのルートは良い景色なんだけど、今日はあまり見れないかもしれないわね。でもこっちの方が気持ち良いからこのルートで行ってみて」

さて一通り準備が出来ていよいよ出発です。天気は雨は上がったものの相変わらずどんよりと曇り、路面は少し乾き始めてダンプと言ったところ。本当は遠くに山が見えるそうですが今は景色が見渡せません。

ニュージーランドの制限速度は基本的に街中が50km/h、郊外が100km/h(そう、mphではなくkphです)という分かりやすいルールです。高速道路(Motorway)はほとんどありません。郊外から街へ入るまでに80, 60 など制限速度が徐々に落とされていって最後は50km/hになる感じです。ショップを出て大きな通りに出ると、いきなりひたすら真っ直ぐな道路で牧場の間を抜けていくような感じになります。何となく北海道をイメージさせる風景で、羊や牛が広大な牧場で育てられています。大昔(1950年代)はここで最高速トライアルが行われていたとか。もちろん当時は舗装されていない砂利道で。



途中トラクターを追い越しながら、クルーズコントロールを100km/hにセットしてクルージング。スピード違反の取り締まりについてショップに聞いたところ、結構厳しいとのことだったのでまずは様子見です。淡々とひたすら牧場を抜けていきます。ところが、2つ目のラウンダバウトでいきなりガリリリっと右ステップが接地! いや焦りました。そんな寝かしてないのに。どうやら足つきが良かったのはプリロードを思い切り抜いていたというのもあったようです。幸いダイヤルで油圧調整出来るリアサスペンションだったので、プリロードをかなりかけました。多分20mmくらいはかけたんじゃないかな。

気を取り直して再スタート。

どこまで行ってもひたすら牧場…。しかし天気は回復して路面もドライになってきました。それにしても交通量が少ない。1時間くらい走っても数えるほどしかクルマに会ってません。ニュージーランドは日本の本州と四国を足したくらいの面積に、横浜と川崎を足した程度の人口(500万人)しかいない国です。観光客はめちゃくちゃ多いはずですが、この日は平日ですしこのマイナーな遠回りルートには来ないのでしょう。



クライストチャーチを離れて随分経ち、周りの景色も変わって自然が増えてきました。川を渡り、森を抜けて丘を越えていきます。たまにワインディングも少し。景色は遠くの山こそ見えないものの、良い感じです。良い景色だらけなので、すぐに止まって写真を撮りたくなるのですが、キリがないのでその辺は諦めて前に進みます。ガラ空きの道路を走っていくとたまに集落があり、1分ほどで通過すると再び田舎道。まるでドラクエで平原を歩いていると街を発見して、「ザッザッザッザ」って街に入って「ザッザッザッザ」って出ていく感じ・・・。

昼も過ぎてお腹が減っていたところ、良さそうなパブを見つけたので入りました。ようやくまともな食事です。めちゃくちゃ嬉しい。パブの入口には汚れたブーツはここで脱いでね、の表示。酪農家の方が多いんでしょうね。





いや〜、寛げる。実際のところ昨日の疲れが取れていないこともあり、もうここでゴールで良いや。Signatureだというハンバーガーを食べつつふと思うものの、そう言う訳にもいかないので先へ進みます。



先へ進むと段々観光客と思われるクルマも増えてきて交通量が増えてきました。少しワインディングっぽくコーナーが続いたのでクルマが連なって70km/hくらいで流れる感じになったところ、前の方でフォードのモンデオが普通に追い越しをかけています。なるほど、やっぱり抜いて良いんだよね。郷に入れば郷に従う派なので遠慮なくクルマを抜いていき、ついでにモンデオも抜いて先へ進みます。

その先で景色の良さそうなScenic viewポイントがあったのでバイクを停めて景色を眺めていると、先ほどのモンデオが寄ってきました。



君も景色を眺めるんかね。良い景色だよね、ここ・・・ってアレ・・・? なんでこの人蛍光イエローの服着てるの???(汗

覆面パトカーでした(滝汗

「いくら遅いからって複数の車をまとめて抜くな!カーブで抜くな!そもそも抜く時スピードを出し過ぎだ!今回はスピードは測ってないけどカメラで撮ってるからな!覚えておけ!」

いきなり色々と捲し立てられ怒られました。郷に入れば郷に従っただけのつもりが、まさかそれが覆面パトカーだったとはw しかし少なくともその場ではチケットを切られずに済みました。。。いや〜、びっくりした。反省反省。少し距離を取る意味も含めてここで休憩してから先へ進もう・・・。

段々と緩やかに山間部へ入っていき、徐々に標高も上がってきました。幹線道路と合流し、ここからは1本道。トラフィックは北海道並みには増えました。なんか景色の良さそうなところを走っているのですが、しかし雲が低く垂れ込めているので遠くの景色があまり見えないのがつくづく残念。

そうこうする内に村が見えてきて、ここがLake Tekapo。ブルーの湖と星空で有名なリゾート地です。凄く小さいですがとても混んでいます。これまた天気が残念なのと、実は帰りにもここは通るので観光せずにスルー。さらに進むと再び湖が。今度は観光客が全然いません。周りに建物もほとんどない。ここがLake Pukaki。天気が良ければこの先にMt.クックが見えるはずなのですが、今日は見れる気配すらありません。ブルーに輝いているハズの水面もご覧の通り。天気が良かったら凄そうなんだけどな・・・また帰りに寄ることにしよう。



Lake Tekapoから30分くらいで、ようやくTwizelの村に着きました。とは言えまだ16:00くらいですが。一応300km以上走り、機内でろくに眠れず昨夜も遅く、睡眠不足なこともあり結構疲れました。部屋は最後の一部屋だったらしく、4人部屋w。無駄にベッドが3つもあるモーテルでした。外へ出る気にもならずモーテルのレストランで食事をして眠りにつきました・・・。




Posted at 2024/04/23 15:15:31 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2024年04月22日 イイね!

ニュージーランドツーリング Day0

ニュージーランドツーリング Day0ここ5年くらいは春にロングツーリングに出ていて、東北の方はまだ雪だったり低気温だったりするので西日本方面(九州、四国、中国)に多く行っていました。それはそれで良いんですが、今年は久しぶりに海外ツーリングへ行くことにしました。さてどこへ。ソロツーリングだし、せっかくだから行ったことのないところにしよう。色々考えてニュージーランドへ行くことにしました。ニュージーランドやオーストラリアなど南半球は日本で夏休みを取ると冬になってしまうので、今までは結構候補から外してたんですよね・・・。今回は期間は何となく10日間にしました。ルートはこんな感じで南島を半時計回りに1周するイメージ。



まずは航空券の手配。1月にバリ島に行った時も思いましたが、もはや日系エアラインのマイルで国際線の特典航空券を取ることにメリットはあまりありませんね。何しろサーチャージが高い。今回のケースで言えば、JALでシドニー、もしくはANAでオークランド行きの特典航空券を取ったとしても、サーチャージだけで8万を超えます。Air NZだと込み込み26万ちょっと(もちろんエコノミー)。一方でカンタスを使うとサーチャージ込みで10万ちょっと。もはやカンタスがLCC化してるのか⁈というくらいの差。事前座席指定こそ有料ですが、機内食も付いてるし預け入れも30kgまで無料。まぁA330-300にエコノミー270席、プレミアムエコノミー無しでビジネス28席ですから仕様的にはLCCっぽいとも言えますが、でも羽田から飛びますからね…

そんなこんなでカンタスにしました。今回は南島を走るので、シドニー乗り換えでクライストチャーチへ向かうことにしました。

次にレンタルバイクの手配。ニュージーランドは海外ツーリングの地としてはかなりメジャーなこともあり、レンタルバイク屋さんはたくさんあります。ネットで検索して家族経営っぽいお店に決めました。バイクはTriumph Tiger 900GT。パニアとトップケース付きで$205/day(もちろん保険込み)でした。事前のメールのやり取りではとても親切なことが伺える良さそうなお店。

宿はネット上からいくつかモーテル、ホテルを事前予約しました。ハイシーズンではないはずですが、基本的に向かうのが観光地なので良い宿は結構埋まっていました。また、出来るだけ走る時間を長く取りたかったのでキャンプは無しにしました。

装備ですが、ニュージーランドの今は秋。日本で言えば10月中旬くらいのイメージになります。しかし今回向かうのはかなり南の方なので気温は低く、雪自体は大丈夫そうですが朝晩や標高の高いところでは5℃を切ることも普通。日本の11月くらいのイメージです。なので持っていく装備は基本的に完全なウインターです。ウインタージャケットにパンツ、インナーはゴアテックスの他にユニクロの超極暖も持っていきます。グローブも3シーズンと防水ウインターと両方。シューズも防水の3シーズン。一方で向こうではバイクに全部積むわけで、パニアがあるとは言え限りがあります。なのでシャツや下着類は4日分程度で途中洗濯。バイクを降りてから活動する用の洋服も最低限。それから車載用の工具やパンク修理キットなど。これらをスーツケースに入れ、準備完了。


最終チェックをお願いしております

ヘルメットも当然持っていきますが、破損を考えると預け入れることはあり得ないので、ヘルメットが入るバックパックで機内に持ち込みです。

さて当日、シドニー行きは羽田から夜のフライト。しかし羽田への到着便が遅れたため出発が25分遅れるとのこと。結果的に1時間程遅れましたね・・・。



深夜にも関わらず機内食が・・・。これは日系エアラインの20年以上前のレベルでは・・・w !? しかしカンタスはエコノミーでも出されるワインの質がどれも侮れない。白はソーヴィニヨン・ブランとシャルドネが選べるなんて日系エアラインにも無かったような・・・。



いよいよランディングが近くなった翌朝のオーストラリア上空、CAさんからスっと1枚の紙が出され・・・



「当機が遅れているため、お客さまの乗り換え便となるクライストチャーチ行きに間に合いません。こちらのフライトでアレンジしましたのでこちらでお願いします」

なぬ!?

え?ちょっと待って。CHC到着が22:05予定??? 元々15:25到着予定なのに7時間も遅れるの?? そもそも30分くらい遅れたって同じターミナル内の移動なら時間的には何とかなるでしょう?

「規程により、乗り換え時間が1時間を切ると自動的に振替になります。申し訳ありません。」

それにしたって他のフライトは無いんですか? 7時間も遅くなるなんて・・・

「これが一番早いフライトです」

この日は15:25にクライストチャーチへ到着してバイクをピックアップする予定でした…が。羽田への到着便が遅れたため出発が1時間程遅れ、多少挽回したもののシドニーへの到着も遅れ、結果的にシドニーでのクライストチャーチ行きの乗り換え便に間に合いませんでした。そして急遽手配されたのがまさかのオークランド経由でのクライストチャーチ入りというわけです。シドニーからクライストチャーチ行きは便数が少なく、オークランド経由が一番早いルートだったのです。。。



シドニーからレンタルバイク屋には状況を伝え、レンタルスケジュールを変更、翌朝に今夜宿泊するモーテルまで迎えに来てもらうことになりました。

オークランド行きのフライトは揺れに揺れ、ランディング直前に大きく煽られたのでゴーアラウンドを覚悟したものの、見事にタッチダウン。今度はAir NZの国内線へと乗り換えになるのでバゲージを引き取って国内線ターミナルへ移動。土砂降りで風も強く、横殴りで雨が吹き付けます。よく着陸出来たな・・・。



乗り換えまで3時間近くあるのですが、外を見るともの凄い天気。いや本当によく着陸出来たな。しかしもうそろそろボーディングだという頃になっても機材が来ていませんw。今度はクライストチャーチ行きのフライトも出発が1時間遅れました。いやもう勘弁して…。国内線ターミナルの最後のフライトになってしまっているようです。何とか離陸出来たもののクライストチャーチ行きも揺れに揺れ、これは本当にランディング出来るんだろうか・・・?と思っていたら何とかランディング。45分遅れで到着しました。そんなこんなで家を出てから27時間かかってようやくクライストチャーチの宿に到着。深夜に着いたので、街を見ることも叶わず食事も出来ずに寝てしまいました。もう南米とか南アフリカとかだよね、27時間て…

元々ツーリング自体は翌日出発の予定だったので、ツーリング自体は大幅な計画変更にはなりませんが、それでも睡眠時間が削られるし、出発が数時間遅れることに。まぁ今回は1人だし全然良いんですけど…初日から疲れたわ…苦笑
Posted at 2024/04/22 13:09:29 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「ニュージーランドは日本からの中古車がとても多い。まさかクラウンに海外で会うとはw」
何シテル?   04/20 11:13
10年以上続けていた2輪レース活動を休止し、のんびりとバイク/クルマ生活を楽しんでます。今はやる方ではなく観る方に変わりましたが、モータースポーツは2輪・4輪問...
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