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イイね!
2017年11月12日

エルゴノミクス

エルゴノミクス みんカラは長らくご無沙汰してしまいました。夏頃から仕事が多忙になり、時間というよりはゆとりがなくクルマ関係はみんカラどころかネットの一般的な情報もあまり見ていませんでした。たまに覗くと面白いポストもたくさんありましたが、色々考えたり関連情報調べてみたり・・・ということに手が出ず、コメントどころかイイねすら出来ず・・・。まぁそれでも週末にはボクスターを散歩的に走らせるとか、温泉に行くとかはしてたんですが。

さて、最近のクルマのインターフェース・エルゴノミクスは一昔前と異なりメーカーごとにかなり異なるため、批判の対象となることも多いですね。私は2台しか所有していませんし、比較的何にでも簡単に慣れるタイプなのですが、それでも両車の違いに戸惑うことがゼロではありません。レンタカーも割と使うので、特にヨーロッパ車、アメリカ車の場合は走り始めに悩むことも良くあります。

初めて乗るクルマでまず戸惑うのはエンジンスタートで、次にシフトレバーとサイドブレーキ。要するに発進するまでの手順全て。実際のところハンドルとペダルくらいしかもはや共通・コモンセンスと言えるインターフェースはなく、各社毎の「パターン」が頭に入っていなかったら発進すら覚束ない。現代ほど機能が多くなかった昔のクルマと比較をするのはナンセンスだと思っていますが(昔だってジャガーのJゲートとか、ペダル式サイドブレーキのリリースは踏む方式とレバー方式だったりあった)、それにしたってもう少しメーカー間で調整して統一して欲しいものです。デザイナー諸氏は「これが良い」または「正しい」と思ってデザインしているのでしょうが、どう考えても混乱することが多くなってきています。

一番最悪だったのがリンカーン MKZ。これはどうやらリンカーン各車そうなのですが、シフトはボタン式でセンターコンソール左側にずらっと並んでいます。そしてエンジンスタートボタンはこのシフトボタンと同列に配されていて、かつボタン自体のデザインに特徴的なものは全くなく他のボタンと一緒。


Pレンジボタンの上にあるのがエンジンスタート

まぁ私の先入観が強過ぎて見えているのに目に入らない・・・とも言えるんですが、多くのクルマでは独立した場所にあって、丸くちょっと凝ったデザインのボタンだったりするので、そういうのを探してしまいました。20年くらい前の初代フォーカスが出た辺りからフォードのエルゴノミクスはどうかしている、と思うことが多いのですが、本当にコレは最悪でした。エンジンスタートだけではなくシフトもデザイン的にパッと見でどこにあるかが分からない上、ブラインドタッチも出来ません。駐車場でバック・前進で切り返すなんてことをやろうと思ってもいちいち見ないとシフト出来ない。しかもMY15ではエアコンやオーディオのコントロールもタッチ式だったので、ハンドル、ペダル、レバー以外の操作は何をやるにもブラインドでは出来ないというお粗末ぶり。

エンジンスタート、シフト、サイドブレーキは一旦分かればまだ大丈夫な方ですが、もっと混乱するのはインフォテインメント。こればかりはオーナーにならない限りもうどうにも分からない。ヨーロッパやアメリカでレンタカーを借りると、例えば借りている1週間の間ついに把握しきれないまま返してしまうことがほとんどです。最近は諦めてApple Car Playにしてしまいますが、Apple Car Playも特に日本語のナビ機能がどうしようもないので困ったものです・・・。とは言え、地図を片手に迷うことも少なくなかった昔と比べればどんなインターフェースであろうと劇的に進化していて遥かにマシなんですけどね。



一方で最近のメルセデスのエルゴノミクス。これも他社と異なる点が多いので良く批判の対象となりますね。エルゴノミクスとして正しい、間違っている、というのは専門の方に任せるとして、ユーザーとしてはメルセデスは使いやすいものになっていると感じています。特にシフトについてはやれウインカーやワイパーと間違えるだの色々と意見があります。もちろんそれらの意見が分からないではありませんが、慣れてしまうと他社のどの形式よりも非常に使いやすい。周囲やミラーを見ながらシフトレバーを探ることもなく、ステアリングから手を離さずにブラインド操作も普通に出来る。シート操作のスイッチもドアパネルにあることでシートを動かすとスイッチとの位置関係が遠くなったり近くなったり、というのはあるのですが、隣に乗った人に説明する際にスイッチが見えるところにあるのは非常に分かりやすい。そしてACCにしても他社で一般的なステアリング上のボタン操作よりも、このレバー式は直感的に操作出来るので非常に使いやすい。結果的にステアリング周りにやたらとレバーが多いのは否めないのですが、それにしたって全てが非常に使いやすいと感じています。


確かにレバーは多いが・・・

COMANDだってロータリー式を使えばクリック感によって見続けることなく操作可能。W205のマイナーチェンジではACCはステアリング上へ、COMANDもタッチ式へと変わるようですが、改悪にしか思えません。他社と統一して欲しいというのと矛盾するかもしれませんが、むしろ他社が合わせて欲しいくらいですw。

ちなみにW205のセンターコンソールのデザインですが、RHDもLHDもボタン・スイッチのレイアウトが共通です。C200の時はあまり気にしていなかったのですが、実際にLHD仕様のC43に乗ると、このレイアウトもLHDが前提であることが分かりますね。頻繁に使うものが左側に配置されてますから・・・。そうそう、ハザードランプのスイッチは場所も形も他のスイッチに埋もれるデザインで最悪の一つだと思います。



我が家のもう一方のボクスター。実際のところステアリング、シート、シフトレバーという一番重要なパートでは文句なく素晴らしいポルシェですら、スイッチ類の造りについては全く納得出来る出来じゃありません。スクランブルモードwになった時にSPORT PLUSのボタンが見て探さないと押せないだなんて・・・。C43ですらブラインドでモード切り替えは出来ます。

今回も東京モーターショーへ行きましたが、自動車メーカーも部品メーカーもコンセプトについてはほぼ全て自動化、またはコネクティッドへのプレゼンテーションで、使いやすさや統一化などに関して色々考えていると思わしきデザインも発表も何もなかったのが残念です。複数台を乗り換える人を想定した使いやすさなんて興味ないんでしょうね・・・。

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Posted at 2017/11/12 07:12:51

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この記事へのコメント

2017年11月12日 11:07
お久しぶりです。

同じメーカの車だと、大手程流用が減ってデザイナー任せなようで混乱しますが、スバルみたいな規模かつメーカポリシーもあるでしょうが、基本操作系は変えないので、すぐなじめるのはイイなと思います。

一方、レンタカーやカーシェアの場合、統一されていないと本当に困りますよね。建設機械などでは、モードが他社メーカパターンと選択できたりしますが、車も将来インフォテイメントの高度化とタッチパネルだらけになると、自分の知っている車名を呼び出すと、同じ操作パネルに出来たりするかもしれません。

いずれにしても、より一体感を求めるモータスポーツ的なものでは、数が増えて場所の取り合いになるけれども、ダイレクトスイッチは欠かせませんね。一眼レフやミリタリーの操作系はこれに尽きます(;^_^A。
コメントへの返答
2017年11月14日 8:02
お久しぶりです。コメントありがとうございます。FLAT6さんのブログにもコメントしたいんですが・・・^^;

> すぐなじめる
ドイツ御三家は自社囲い込みとしてそれを狙ってるのか、と思うほど考え方の違いがありますね〜。実際のところはBOSCHなりサプライヤーの意見や考え方に左右されてだけなのかもしれませんが…

タッチパネルコンソールの件は、今まで考えてませんでしたが操作ロジックをシミュレートは確かにあり得ますね!

物理スイッチの置き換えはボイスコントロールじゃまだまだ不足で、自分の意思がテレパシー並みに動作にリンクするまではw必須だと思いますね。

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「@Sekiai さん 初めて見ました!こんな動きだったんですね。ツインシャシーとは知ってはいたものの、どういうことなのか全く分かっていませんでした。」
何シテル?   08/09 09:35
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