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イイね!
2018年09月21日

Alpine A110

Alpine A110 アルピーヌA110。ようやく一般モデルの予約が開始されますね。最近リリースされたスポーツカーでは唯一と言って良いほど見た目とスペックだけで気に入っているモデルです。

アルピーヌの伝説は様々なところで書かれていたのは知っていましたし、箱根でオリジナルのA110に遭遇することもあり、その小ささに驚いたものです。でも正直なところ昔のA110にそれほど興味はありませんw。私が欲しいのは今乗って楽しく見た目も素敵なスポーツカーなので。

この新型A110は直4をミッドシップに横置きするスポーツカーですが、その特徴は軽量・コンパクト。サイズは幅こそ981ボクスターと同じく1800mmありますが、全長は981ボクスターと比較して約180mm短い4205mmしかなく、ホイールベースは50mm短い2420mm。そして仕様によって異なりますが、車重は約1100kgしかない。981で最軽量の2.7 MT仕様の1320kgより200kg以上も軽いのです。(ちなみに981スパイダーもスペック上は同じ重量ですが、エアコン無し仕様の重量です)



シャシーはオールアルミで、さらに外皮も全てアルミニウム。シャシーはもちろんモノコックではあるのですが、見る限り一般的なモノコックというよりは、キャビンセルから前後に太いビームを伸ばしたフレーム構造に近い構成になっているようですね。



このシャシーの白眉は、横置きミッドシップにも関わらず4輪ダブルウィッシュボーンを採用していることでしょう。ミッドシップではサスペンション・アームの長さが取りにくいため狭い全幅でダブルウィッシュボーンを実現するのは容易ではなく、ボクスター/ケイマン、アルファ4Cもリアはストラット。比較的コンパクトな横置きミッドシップでダブルウィッシュボーンを採用しているのはロータスくらいでしょう。とは言えA110のダブルウィッシュボーンは特にリアのアッパーアームは結構短く、理想的な動的ジオメトリーとはいかないように見えますが、それでもストラットよりは格段に横剛性が確保出来、ダンパーに応力がかかりにくい造りです。981は4輪ストラットであそこまでの性能とフィーリングを出しているので、ダブルウィッシュボーンじゃなければダメとは全く思わないのですが、それでもダブルウィッシュボーンの方がポテンシャルは高いはずです。



色々なインプレッションを読む限り、シャシーに関してはほぼ絶賛一色。曰く素晴らしい乗り心地と気持ち良いハンドリングを両立しているとか。走行写真を見てもボディは相当ロールしており、柔らかめのスプリングを使用して乗り心地も確保しつつロードホールディングと軽快感を出しているように見えます。

気になるのはドライブトレイン。まず残念なのはMT仕様がないこと。新型メガーヌRSにはMT仕様もあるので、パッケージ的に出来ないことはないと思うのですが、今のところDCT仕様しか用意されていません。そしてエンジンは1.8リッター直列4気筒直噴ターボ。



この直4は日産の既にかなり古いMR型をベースとしたもので、ルノーによる大改造はされていますが、79.7mm x 90.1mm というロングストローク。ターボはツインスクロールで、2000rpmでインターセプトする最近のダウンサイジング志向型ですね。そして、ここが苦しいところなのですが、こういう高さのあるロングストロークのエンジンをほぼ直立に搭載しています。なので見るからにエンジンの重心が高い。しかも当然ジアコーサ式ですから、A110の場合で言えば左右の重量バランスがかなり右寄りです。



パッケージ的にはエンジンを傾けて全長やホイールベースを伸ばすよりも重心の高さに目を瞑って全長のコンパクトさを狙ったということなのでしょう。



つまり素性としてはそこまで理想的ではないんですね。そういう点ではやっぱり水平対向をドライサンプ化して低い位置に縦置きするポルシェのパッケージというのはつくづく貴重で、しかもそれがどれだけ凄いことかっていうことをその辺転がすだけで驚くほど体感出来ますからね。もちろん攻め込んだ時の安定性は言わずもがな。エキシージV6も相当重心が高い割には攻め込んでも重心高は意外に気にならなかったのですが、それでもポルシェと比べたら随分重心が高いんだな、というのはわかります。なのでこのA110がその辺どういうフィーリングなのか、確かめてみたいところです。各種インプレではその辺には全く触れられていないんですよね・・・。

今981を買い換えるならA110しかないな、と思ってはいるものの、こういう様々な素性の違いを考えると、そして絶滅してしまったNA FLAT6のことを考えるとしばらくボクスターに乗り続けるという選択なのかな・・・

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Posted at 2018/09/21 22:14:19

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この記事へのコメント

2018年9月21日 22:39
こんばんは。 
送別会の飲み会帰りで酔っ払ってますが、A110好みです(;^_^A
個人的にはなぜRRにしなかったのか、、、が最大の残念な点ですが、それは置いといて。

ご指摘のリアサスのポテンシャルと、直4横置きミッドシップの基本特性の結果に付いては、このようつべの同一ドライバと思える同じエンジンを積んだ(チューンは違うけど)の2台のニュルアタックで如実に知ることが出来るように思います。
メガーヌRS: https://www.youtube.com/watch?v=3HlnZynQmEI
A110: https://www.youtube.com/watch?v=iigAQH8DR8g


ご指摘のサス形式よりも、直4横置きミッドの限界が見て取れる気がします。アルピーヌはA310のV6RRで懲りたのかもしれませんが、リアエンジンの重心高は、救いがたく特にS字などのヨー反転時に、リアの有効トラクション時間が稼げない。だからこそいっそミッドで改善するリターン余地よりもRRの縦置きにして、癖を覚悟で創るべきだったのでは、、と思うのです。それだとケイマンと差別化できないと思ったのかな?。初代A110のコストポジションから離れた時点で、勝ち目のない戦いのような気もしますが(;^_^A。
コメントへの返答
2018年9月22日 0:30
こんばんは。コメントありがとうございます。

良い動画を教えて頂きありがとうございます。これは面白いですねぇ。本当に横置きミッドの限界っぽい動きですね。特にアーデナウの切り返しなんてNAロードスター並のスタビリティに見えますw。でもそれを逆手にとって速さよりもステアとスロットルで自在に操れるコントロール性を優先したような感じですね。如何にもルノーらしいセッティングで、見ててニヤけてしまいましたw。昔乗っていたルーテシアRSもこういうセッティングだったんです。本当はもう少し脚を固めればスタビリティを上げられるのだと思いますが、それは今後出てくる追加仕様で、ということなんでしょうね。

でも180オーバーでリアがあそこまで出ていくのはちょっとスタビリティ低すぎる気もしますが...(^_^;) 

横置きミッドという選択については、まずはオリジナルデザインの実現が理由のひとつにあったようですが、流石に縦置きのミッションが用意出来なかったのではないでしょうか。シャシーも新規起こしでケーターラムにも逃げられ、商売的にケイマンに対抗するにはそこを妥協せざるを得なかったのかな、と。
2018年9月22日 0:26
こんばんは。

ネタ元はドイツのDからですが、MTの導入をエンジニアで多数決を取ったら僅かにDCT派が上回ったということです。
個人的には圧倒的にMT導入派が多数決になって欲しかったと思います…これも時代でしょうか。

それはそうとこのエンジン搭載位置の透視図…右ハンはまずいかもしれませんね。
コメントへの返答
2018年9月22日 0:43
こんばんは。コメントありがとうございます。

そうですか、エンジニアの多数決ですか...。マーケティングの結果とかじゃないんですね。(笑) 最近は分かりませんが、一昔前のルノーのマニュアルトランスミッションはシンクロも弱く、ゲートも甘く、決して操作して楽しいMTではなかったので、もしかしたら手持ちのミッションの出来の問題かもしれませんね。FLAT6さんに教えて頂いたメガーヌRSの動画はMTでそれほど悪くは見えませんけどね。

RHD、右周りサーキットで走るだけなら良いんでしょうけどね。(笑) ポルシェ935はル・マンのサルトサーキットが右周りなのであえてRHDだったそうですよ。
2018年9月22日 11:23
こんにちは!
先代のメガーヌ3RSの純正MTは日産製のMTそのもの?
それか、それをベースとしたMTだったそうでして、実際に乗ってた者として感じた操作感は、結構いい操作感でしたよ。
981ボクスターのMTと遜色ない…っていうと贔屓目すぎるかもしれませんwが、メガーヌRSのMTはシフトミスなんて縁のないいい操作感でした。
ただ、今回の新型のMTはどうなのか…というのは経験ないからわかりません。(試乗車はDCTでした)
先代のメガーヌRSみたいな操作感なのだったら、アルピーヌA110のMTは「アリ」だと思います。気持ち良く乗れそうです。
コメントへの返答
2018年9月22日 16:32
こんにちは、コメントありがとうございます。

そうですか、流石に今のルノーは良いのですね。日産のMTということは愛知機械工業製ですかね。私が乗ってたルーテシア2RSはとにかくシンクロが弱く、特に2速と3速はちょっと急ぐとすぐに蹴られ、しかもエンジンマウントが柔らかくてゲートも甘いので横Gがかかっているとマジでどこに入れたら良いのやら??(笑) なのでミッションを壊さないように2-3-4速は常にダブルクラッチを踏んでいたくらいでした。同じ時期のメガーヌ2RSも同様でしたね。

A110はきっとルノースポールのお約束、カップだトロフィーだ、とシャシーやエンジンのバージョンアップ仕様が色々出てくるでしょうから、MTはその時なんでしょうね。羽根やロールケージが入ったハードコアまで行かなくても、脚を少し締めてLSD入った仕様がMTで出てきたら結構悩むかも? (^^)

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「@Sekiai さん 初めて見ました!こんな動きだったんですね。ツインシャシーとは知ってはいたものの、どういうことなのか全く分かっていませんでした。」
何シテル?   08/09 09:35
10年以上続けていた2輪レース活動を休止し、のんびりとバイク/クルマ生活を楽しんでます。今はやる方ではなく観る方に変わりましたが、モータースポーツは2輪・4輪問...
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