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イイね!
2019年01月26日

Delusion 3 - Shelby GT350

Delusion 3 - Shelby GT350 もう一方のアメリカン候補、マスタング。現行型のデビューはC7コルベットと同じ2014年なのでこれまた結構前ですね。そしてGT350はMY16としてデビュー。これは結構衝撃的なデビューでした。まさかアメリカンV8がフラットプレーンクランクを採用するとは・・・。

GT350のエンジンは新設計の5.2リッターV8 NA、通称Voodoo。その設計はコルベットのLT1 OHV 2バルブとは全く異なり、DOHC4バルブ、そして何とフラットプレーン=180°クランクを採用。その結果レッドラインは8250rpm! フラットプレーンクランクとクロスプレーンクランクの違いについては、分かりやすい図やムービーで解説されているページが色々とあるのでそちらを見て頂きたいですが、主な特徴だけを抽出するとこんな感じ



フラットプレーンはカウンターウェイトを使わないのでクランクマスも小さく、バンク内で等間隔爆発なので排気干渉もなく、よって高回転化が可能。しかし一般的な乗用車では振動特性は非常に重要なので(特に大排気量V8となると所謂高級車であることがほとんどなので)、市販車ではクロスプレーンにするのが一般的。市販車でフラットプレーンを採用しているのはフェラーリとマクラーレンくらいです。(多分)



言ってしまえばただの乗用車にスーパーカーのエンジンを積んだ、って感じ。

だからコルベットの6600rpmとはもちろん全然違います。私が乗っていたBMW M3のS65エンジンはクロスプレーンで8500rpm回していたのでそれはそれで凄いのですが、ボアxストは92.0 x 75.2という極端なショートストロークで排気量は4リッターでした。GT350のVoodooは94.0 x 92.0というほぼスクエアの5.2リッターで、これを8250rpmまで回しているのです。AMGのM156に勝るとも劣らない、フォード入魂のエンジンと言えると思います。因みにこのエンジンもAMGと同じく1人の職人が組み上げるハンドビルドです。

GT350RはGT350よりさらにサーキット走行にフォーカスしたスペシャルバージョンで、911で言えばGT3に相当するモデル。リアシートを取っ払い、遮音材を減らし、カーボンホイールまで使って軽量化。それでも元々が大きいマッスルカーなので重量は1720kgありますけど…

マスタング自体はレンタカーでしか乗ったことがありませんが、ステアフィールもシャシーの基本も緩く大味な第一印象なんですが、良く感じてみると不感帯があるわけでもなく漸進的なタッチの変化で意外に繊細な部分もあって結構良いという印象でした。ただ、やっぱり純粋なスポーツカーではありません。フォードが本気を出して作っているクルマなのでクルマの出来自体については心配していないのですが、私にはエンジンだけでなく気持ち良く一体感を感じて走れるシャシーも重要なので、そこが乗用車ベースのマスタングの引っかかるところ。フロントはストラットですし、ボディやシャシーも特別強化されてはいない雰囲気。M3からボクスターへ乗り換えたのは、スポーツカーの専用シャシーならではの「動き」を求めたからでした。なのにここでマスタングでは、また同じような不満を抱くのでは・・・。でも今まで自分が買ってきた車というのは、何だかんだ言ってもロードスター以外は全てエンジンの気持ち良さ、音の良さに惹かれて買っているのです。レガシィのEJ20、ルーテシアRSのF4R、BMW 325iのN52B25A、M3のS65、ボクスターのMA122・・・つまり自分が求めているのは結局エンジンなのでは・・・?

このVoodoo、何はともあれ音が最高なんです・・・



とは言え、買うとなるとやはり問題はフォードが日本市場から撤退し、今や並行でしか買えないこと。というか、そもそもGT350Rが既に新車では買えないクルマになってしまっている…。GT350Rは元々生産量が限られていてアメリカ国内でも極一部のディーラーでしか扱えないモデルだったようで、並行での新車入手は極めて難しいばかりでなく、どうやらMY18限りでディスコンに…。その代わりマスタング最速モデルは先日発表されたGT500へ移行するということのようです。でもVoodooにスーパーチャージして700psというのは私には全く不要…。

てな感じで並行輸入を扱っているショップへ行くと、GT350Rの入手は困難ながら、低走行のMY18 GT350が2月に入荷する、と……。その写真を見せて貰うと

・・・むむむ…か、カッコいい・・・



つづく
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Posted at 2019/01/26 18:29:52

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この記事へのコメント

2019年1月26日 20:29
むむむ、、これは行くでしょう!。

しかし、このご時世のこの込められたスピリットは、もう一期一会では、と言う気がします。やっぱり貴重なエンジンの動態保存に1票。
私も、あれこれ緻密さが足りない気はしますが、それがネガにならないのがアメ車で好きです「こまけーこたいいんだよ」で流しても楽しそうw。
コメントへの返答
2019年1月27日 7:40
行きますか!w

本当に貴重なエンジンなんですよね。フェラーリは今もフラットプレーンですけど、NAの高回転型V8となるともうVoodoo以外無くなってますからね・・・

シャシーやボディなど、価格なりのところも多いんですが、ことセッティングに関してはフォードはアメリカ含めて緻密だと思います。で、それでいて気楽に流せる感じなのがまた良いんですよね。
2019年1月27日 3:08
このサイズで8250回転は凄いですね〜
しかし、これだとまたM3と、同じ不満を抱きそうですね〜。
最近、フロントエンジンの車に全く興味を示さなくなりました(汗)
コメントへの返答
2019年1月27日 7:45
仰る通り!w またM3の時と同じ歴史を繰り返しそうです・・・。(汗) 確かにボクスターの気持ち良さを知ると少なくともエンジンは後ろにあって欲しいですよね。

ボクスターの気持ち良さはパッケージに由来するところがかなり大きいですが、実際のところボクスター以上に物理的に優れているパッケージとなるともう少量生産の特殊車両かスーパーカーくらいのもので、量産車両では他に見当たらないんですよね・・・。そうなると、正解はボクスターとか911なので他の経験というか寄り道というか、そういうものアリなのか・・・と。それが今の妄想ですw

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「@Sekiai さん 初めて見ました!こんな動きだったんですね。ツインシャシーとは知ってはいたものの、どういうことなのか全く分かっていませんでした。」
何シテル?   08/09 09:35
10年以上続けていた2輪レース活動を休止し、のんびりとバイク/クルマ生活を楽しんでます。今はやる方ではなく観る方に変わりましたが、モータースポーツは2輪・4輪問...
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