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2019年06月08日

AMG M139 新型4気筒エンジン

AMG M139 新型4気筒エンジン 久しぶりに興奮モノのニュースでした。メルセデスがAMGの新型4気筒エンジンを発表しました。今までも相当凄かったですが、今度のは更に凄い。2リッターの4気筒で遂に420ps / 500Nmを叩き出してます。それで10万kmとか保証しちゃうんですから、いやはや凄いことになっていますねホントに・・・。

M139と呼ばれるこの新型エンジンは、いくつかのボルトやナットを除いて完全に再設計されたブランニュー・エンジンとのことですが、コンセプトが随分変わったようで、目指したのは高回転型のNAのフィーリングだと・・・。イイですねぇ。

ボアxストロークはM133を踏襲していて 83.0 x 92.0。そして遂に搭載方法が反転され、最近のトレンドである前方吸気、後方排気となりました。プレスリリースによれば、もちろん吸排気経路の短縮化も狙っていますが、これは実はボンネット先端を下げて空力性能を上げるためとか。。そしてターボチャージャーはローラーベアリング化。クランクケースはもちろんアルミで冷間鋳造。そしてハイブーストへの対応としては当然ですがクローズドデッキです。燃焼圧は160barにもなるとか・・・。

NAのフィーリングを目指したとのことなのですが、従来のM133は高出力でしたが2250rpmでインターセプトするディーゼルのようなトルクカーブだと。そして今度のM139は高回転に向かってトルクカーブが上昇する気持ち良いフィーリングを求めたのだとか。なので、最高出力は420ps (!) ですがそれを6750rpmで出しています。M133の6000rpmから大幅に高回転化されていますね。ピークトルクの500Nmという数字も凄いですが、これがまた今時珍しい500Nm@5000-5200rpm。(M133は450Nm @2250-5000rpm) そして最大ブーストは何とびっくりの2.1bar。M133の1.8barにもびっくりしましたが、遂に2.0bar超えました・・・。


<車載レイアウトの関係上?どかーんとヘッド横に乗っけられる大きなターボ>


2.1barって、昔のブースト計じゃ目盛りがない領域だと思いますw。しかもこれほどのハイブーストをかけるのに、圧縮比は8.6から9.0まで高められています。それでノッキングしないんですから(市販車だから当たり前ですがw)どういう燃焼制御なんでしょうね。まぁ、2.1barというのはきっとオーバーブースト時の瞬間最大値で、いくら何でも2.1barが常用されるようなことはないでしょうけど。でも仮にオーバーブースト時の瞬間値だとしても、昔のターボ技術で言えばブーストのオーバーシュートが怖いわけですが、その辺りは電動ウェイストゲートでブースト圧、スロットル開度、ノッキングセンサーをベースに制御とのこと。もちろん吸気温度が下がらないと自然着火(ノッキング)しちゃいますから、インタークーラーも見直して水冷化。これはC63と同じように冷却回路を2チャンネル化してますね。で、驚いたのはインジェクターが2システムあること。直噴ですから燃焼室へ直接噴射するのは当然なんですが、それとは別にポート噴射も併用するようです。近年の1000ccスーパースポーツバイクでは高回転でのパワーと低回転でのスムーズな燃焼を狙ってインジェクターが2つ、2段階使われることが珍しくないのですが、バイクは直噴ではなくマニフォールド上のシリンダーに近い場所と、エアクリーナーに近い場所の2箇所です。これと同じコンセプトを燃焼室噴射とポート噴射を併用して実現しているようです。一方、BMWがM4で導入したウォーターインジェクションは使っていないようですね。それでノッキングせず2.1barを実現しているわけで、なおさら凄いわけですが・・・

これがまた将来V8に転用されるんでしょうね。何よりもNA的なフィーリングというのがどういうものなのか、是非試乗してみたいです。



因みにプレスリリースはこちら
ブログ一覧 | Mercedes | 日記
Posted at 2019/06/08 07:46:24

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この記事へのコメント

2019年6月8日 10:08
こんにちは。

メーカ発でこんなのが出るところが、肉食狩猟民族なんですかね。うらやましいです。今度のA45、CLA45に乗るヤツですね。AWDなんだろうから横4置きでも行けるのかな。

似たようなスペックで古いけど4G63なら450-500psチューンドがありますね。知り合いのプライベータがエボⅢで2Lで450psまでは行けても500PSで壊してました(;^_^A。ブースト2.2辺りまで行けたようで、鋳鉄ブロックの4G63は名機だったと思います。

多分、MBのお値段なら、HKSのキット(2.3Lだと信頼性も十分残して出せるようですよ)でぐっとお安く行けるでしょうね。(ttps://www.hks-power.co.jp/product/engine/capacity/4g63.html)
→ツベ:https://www.youtube.com/watch?v=LtpdEsfvssE&t=39s

一番の違いは環境性能で、それを達成してカタログ乗せて、、と言う点がお金と技術の大きな差ということでしょう。
コメントへの返答
2019年6月8日 13:22
こんにちは。コメントありがとうございます。

そうですか、4G63はそんなパワー出してるんでしたっけ・・・すみません、分かっていませんでした。なんか古い記憶ですみませんw。

HKSのキットを見ましたが450-500psは珍しくないみたいですね・・・。EJ20も結構出ているみたいですし。

環境性能も違うんでしょうけど、さすがに耐久性のレベルも違うんじゃないでしょうか。世界中で売られて普通にディーラーでメンテされる市販車、ですし・・・。

色々見てたら今のチューンドがどうなっているのか知りたくなってきました・・・。
2019年6月8日 14:07
お邪魔します。

調べてみたところ、EJ20でも600psくらいまでは出せるようですね。
https://bestcarweb.jp/feature/column/40973

このM139は補機類が電動化されているというところがアドバンテージかもしれませんが、可変バルブタイミング以外は特別な技術を使っている様子はなくて、とにかく頑丈に作って、きっちりと冷却するという基本的なことを詰めてあるようです。
それでも市販車としての耐久性を確保するのは並大抵のことではありませんが。

ご紹介いただいたプレスリリースのページに、Google先生の翻訳的に「超現代的」な生産現場で怪しい雰囲気のイケメンがチマチマとエンジンを手組みしている動画(再生時間19分!)
設備はハイテクでも作業は地味にローテクなのが意外でした。
ただ、部品搬送ロボットが追従するシーン(”14’30頃)でトレイが飛び出たままなのは作業ミスのような気がしないでもないような。

一つ興味深いのは、動弁系が「セミカムギアトレイン」なところです。
新世代エンジンから導入されているようですが、偶然にも自分がこの春から乗っているGB250クラブマンと同じ構造でちょっと嬉しくなりました。
コメントへの返答
2019年6月8日 17:19
こんにちは。コメントありがとうございます。

私も多少調べてみたのですが、4G63もEJ20も凄いところまで行っていたのですね。なるべくデカいタービンを回してなるべくハイブーストをかけるという手法自体は変わっていないようですが・・・

M139のアッセンブリーの動画ですが、私はつい穿った見方をしてしまって、ここまできたら手組みじゃなくても良いのでは? "HAND BUILT"の称号が欲しいために機械で出来るのに手作業を残しているだけなのでは? と思えてしまいました。電動レンチで複数本を同時に均等に適切なトルクで締めてるわけですから、1回当たり1本しか締めることが出来ない手組みよりバランスが良いとも言えますしね。しょうもないことですけどピストンをシリンダーに入れる時にオイル塗らないの??とかも気になったりして・・・。

それからカムシャフトの駆動ですが、私も動画見ててもしや・・・と思ったところで構造が確認出来ていないのですが、やっぱりあれはトヨタで言うところのハイメカツインカムですかね?ベルトドライブ+ギア駆動の。

追記:あらためて見るとタイミングチェーンはカムシャフトを直接駆動していないようですね。ハイメカツインカムとも違いますね。

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何シテル?   05/05 13:56
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