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イイね!
2019年11月30日

やっぱりエンジンが好き①

やっぱりエンジンが好き① 普段シャシーやハンドリングをうんぬんして楽しむことが多いけれども、自分のクルマとして愛着を持って購入する時は実はエンジンが楽しいかどうかが相当なファクターを占めています。所詮普通のサラリーマンなので大した所有歴でもないのですが、バイクも合わせると案外色々なエンジン型式に乗っておりました。



こう見ると、我ながらエンジンが楽しいクルマを選んできてるんだなぁ・・・。そして、いくらシャシーが良くてもエンジンがつまらないクルマは私自身はやっぱり満足度が低いように思いますね。歴代の所有車でエンジンが印象的、気に入っているクルマを挙げてみます。

BMW S65B40(E90 BMW M3)
まずはBMWのMですね。Mシリーズとしては最後のNAとなってしまったV8です。



このエンジンは流石Mという気合の入ったエンジンで、エンジンの造りはほとんどチューンドエンジン。因みにM5のV10、S85と一部設計を共有していました。ボアxストは92.0 x 75.2というショートストロークで排気量は4リッター。出力は420psを8300rpmという高回転で絞り出します。(レッドラインは8400rpm)クランクはクロスプレーンですが、ファイアリングオーダーを振動の少ない通常の1-5-4-8-6-3-7-2ではなく、パワーを狙って1-5-4-8-7-2-6-3としています。またスロットルは独立で4連スロットルx2。エキマニもノーマルとは思えないシビれるほど凝った造りの等長で、吸気ポートは鋳肌のままではなくポリッシュされています。(ミラーフィニッシュではないけど)



このエンジンは実に良かった。こういう気合の入った造りのエンジンなのでとにかくパワーだ高回転だ、ということかと思いきや、なんとびっくりむしろコントロール性と踏める特性重視。もちろんリッター100PSを超えるエンジンだから高回転型なんだけど、ホンダTypeRのように二次曲線的に盛り上がるカムに乗るフィールではなく、もっとフラット。だからパワーがあるのに踏みやすい。そして独立スロットルらしい素晴らしいレスポンスだから、コントロールも絶妙にやりやすい。音はV8から想像するドロドロとした音ではなく、むしろクリーンな軽めの音で高回転ではクアーーン!!と叫ぶような本当に抜群に良い音。そして、低中回転域ではファロロロロロロー・・・というとても軽くて心地良いハミング、回り方をするんです。こういうエンジンなので試乗レベルだとちょっと本質が分かりにくい。ジャーナリストですら踏むだけ、パワーだけで判断しようとする。まぁMなんでそりゃしょうがないとも言えるけど、清水K夫氏のM3試乗時の有名な「ダメだこりゃ〜、340iだこれじゃ〜」なんていう発言は典型例でして。でも本質は、シャシーやハンドリングをとことん楽しませるためのエンジンなんです。そしてそこには音を含めて味わいまである。これが名機じゃなくて何なんだ!M3にターボなんてナンセンスだ!と元オーナーは思うわけですが、M3の歴史上ではV8の方が異端児なんですよね。しかもE90/92系にしか載らなかったので、デリバリーされた絶対数が少ない。だからあまり名機として浸透していないんですが、2008年から2012年まで5年連続でInternational Engine of the Yearにも選ばれてます。そういえばこのキャラクター、ボクスターのMA122とかなり似ていると思います・・・。

Renault F4R(Renault Lutecia RS2.0)
次はルノーの直列4気筒2リッターNA。F4R自体はかなり長い間ルノーの主力エンジンで、クリオ/ルーテシアやメガーヌ、ラグーナといった主力車種はもちろん、エスパスやシーニックにも積まれていました。ここで挙げるのはそういう普及仕様ではなく、ルーテシアRSに積まれていたF4R730と呼ばれる仕様です。



このエンジンは、所謂ルノー・スポール製・・・というよりは、当時ルノーのF1エンジンを手掛けていたMecachrome社がチューニングしたエンジンなんです。元が実用車の一般エンジンなので、ボアxストは 82.7 x 93.0という典型的なロングストローク。これが例えばラグーナに積まれている仕様だと135ps程度なのですが、これに可変バルタイシステムを追加し、吸気ポートは手作業でポリッシュ、エキマニは4-2-1化などを行うことでF4R730では172ps/6250rpmまでチューンされていました。素性からいっても高回転型じゃないんですが、これが速かった。何しろルーテシア2 RS2.0の車重はたったの1050kgで、おまけにサイズがロードスターよりさらに小さかった。(LxWxH = 3770x1670x1410) 今のAセグ程度のサイズと重さにチューンした2リッターだからトルクが過剰なんですね。だからどこから踏んでもトルクが太く、そしてロングストロークでピストンスピードもかなり速いのに結構気持ち良く高回転も回るという・・・。そんなクルマだったのでワインディングではメチャクチャ楽しかった。エンジンもハンドリングも最高でした。凄くテールハッピーな日本車じゃあり得ないセッティングでした。

長くなったので続きはまた・・・
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Posted at 2019/11/30 23:10:33

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この記事へのコメント

2019年11月30日 23:56
M3のエンジンって本当にフラットトルクですよね。戦うマシンとしてはこれが正解だよなぁ〜と思いました。
E46の直6も特性としてはこんな感想でした。。。
良いんですけど、どうも刺激が足りないような気がしちゃうんですよね〜(笑)
コメントへの返答
2019年12月1日 8:07
こんにちは。コメントありがとうございます。
そうですね、刺激は少ないですよね。分かります。(笑)でもパワーは出てるし実際それなりに速いんですよね。ただ特にAMGに乗るとこれはもう対極にあって刺激たっぷり。Mじゃつまらん、という人が出てくるのも分かります。

それにMはシャシーの仕上げとエンジンの仕上げに統一感を感じるんですよ。これってM以外ではアルピナとロールス・ロイスくらいしか感じたことがないフィーリングです。アルピナに比べればあれでもMは刺激を持たせているんだと思いますが、Mの見識の高さが現れているんだと思うんですよね。

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「@Sekiai さん 初めて見ました!こんな動きだったんですね。ツインシャシーとは知ってはいたものの、どういうことなのか全く分かっていませんでした。」
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