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2020年02月16日

ライディングプレジャー

ライディングプレジャー 多くのクルマ好きが感じているように、私もクルマの世界が色々な意味でどんどん息苦しくなってきていると思っています。クルマ自体は法規対応やCO2規制などでがんじがらめ。そしてハイブリッド・電動化へと突き進んでいます。走らせてはコンプライアンス遵守への気運が厳しくなる一方。もちろん、それでも楽しめる余地はまだあるとも言えますが、でもやはり時代は変わったとしか言いようがない。そしてクルマ自体の傾向としては相変わらずより大きく、より重く(軽量化を謳っても実重量で軽くなったことがほとんどない)、よりイージーに速く、というものばかり。稀にアルピーヌA110のような例外も出てきますが、少なくともドイツを始めヨーロッパはもうみんなこういう傾向。正直なところ、もうこれに飽きてきてしまっているのです。クルマについては未だにC7コルベットが欲しいと思っていますが、でも本当に欲しいと思っているのはそれくらい。クラッシックに属するような旧いクルマもクルマ自体はとても好きですし、きれいに維持してしっかり踏んで走らせている911のナローを見ると、本当に欲しくなります。それからコルベットのC3も。もっと新しいところでは実はAE86のちゃんとしたのを作って未だに乗りたかったり、ネオ・ヒストリックに属する日本車に興味もあるのですが、イジるよりも走らせる方が好きな私は、自分でメンテをするのが決して嫌いではないけれども、走らせたい時に走ることが出来ない、もしくは気を遣うような古いモデルはそれはそれで抵抗があります。例えば先日ボクスターを一人で1日中走らせましたが、こういうように時間が空いた時にパッと出かけられないと嫌なのです。

一方で、バイクの世界はまだもっと自由が残っているように思われます。排ガス規制は今年2020年からはクルマと同じユーロ5対応となりますが、受動安全性など元よりあり得ないですしw。排ガス対応などで昔のバイクより重くなりがちではありますし、キャブの生々しさはもうありません。それでもバイクを操るという極めてアナログなところが失われるはずもなく、バイクならではのスポーツ性は全くそのまま。ましてや自動運転なぞ遥か先の話です。

実はドゥカティの848EVOを結構前に売却しました。とても気に入っていたバイクなのですが、何よりも乗るのが辛かった。ポジションが辛く、たった箱根・伊豆まで行くまでが苦行w。めちゃくちゃ疲れる。シートもマフラーの影響でかなり熱くなるので薄手のパンツでは到底乗れない。数年前に腰を痛めてからすっかり気持ちが遠のき、もっぱらGSばかり。そんなことで売却したのですが、走行距離が少なかろうが良いバイクだろうが8年落ちともなると市場価値は全く高くないらしく、悲しい値段で引き取られていきました・・・。足周りはかなり拘ってセッティングした素晴らしいバイクだったんですが・・・。次のオーナーが分かってくれることを祈るばかりです。

というわけで公道用バイクはR1200GSと、すっかり冬眠状態のグース350のみ。パっと気軽に乗れるスポーツバイクがないのです。R1200GSは以前にも書いたように素晴らしいバイクなのですが、やっぱりもっとキビキビと動くハンドリングマシンが欲しくなります。でも848EVOの教訓から、乗るのが苦痛にならないバイクじゃないと意味がない。だから絶対条件としては「きつくないポジション」であることで、それ以外は Nice to haveではありますがこんな感じ。

1. 比較的軽量であること
2. ハンドリングに軽快感があり、人馬一体感が持てること。
3. カッコ良いデザイン
4. エンジン特性としてゆっくり走れ、それが苦じゃないこと

実は4.のところは結構重要で、ドゥカティやKTMのスポーツモデルは回した時は最高ながら低速ではスナッチが出たり、パーシャルスロットルでギクシャクしたりしがちで、ゆっくり走るのを楽しめないことが多い。

候補としてはこんなバイク達。

【トライアンフ ストリートトリプルRS】



ジャンル的にはネイキッドというよりはスーパースポーツからカウルを取り払ったストリートファイターと言われる系のバイクですね。デザインは個性的で私は好きなんですが、一般的なウケは良くないんでしょうかね。そもそもこういうストリートファイター系というのはあまり見かけない気がします。エンジンは並列3気筒765ccで123ps。シャシーはアルミツインスパーフレームにアルミスイングアームというスーパースポーツ的な構成です。3気筒というエンジンは結構珍しいんですが、低回転では多少ゴリゴリした感触を持ちつつ、240°の等間隔爆発なので回した時は3気筒独特の快音が素敵。そしてポイントはヘッドライトやメーターをフレームマウントとして軽いハンドリングを実現していること。ヘッドライトやメーターの重さ=イナーシャはハンドリングに非常〜に影響が大きいんです。我が家にストリート仕様のグース350とレーサーのグース250があり基本的には車体は共通なんですが、レーサーはヘッドライトを外した上でメーターをフレームマウントに変更したので、350とは比較にならないくらい軽く素晴らしいハンドリングを実現しています。今のところこのバイクが本命かな。

【KTM 890 DUKE R】



これはまだ未発売。今年の夏くらいにリリースと言われています。KTMは元々オフロードバイクのメーカーで、その中でもDUKEはオフロード車を起点としてストリートファイター的なネイキッドモデルとして発展してきたバイクです。890DUKE Rは790DUKEのエヴォリューションといえるモデルで、エンジンは並列2気筒890cc、120ps。結構なチューンです。これにシャシーはスチール・ダイアモンドフレームで、サスペンションは前後140/150mmという長めのストロークを持っています。車体がほぼ同じ790DUKEに跨るとポジションはシート高は高くスリムで、ハンドルバーがとても近く幅が広い。やはり出自がオフロードなんだな、という感じを強く受けます。そしてとにかく軽い。もうひらひらとワインディングを泳げそうな雰囲気がプンプンします。これで120PSもあって脚のストロークも長いとなると、最近道路が荒れる一方のワインディングでは最速の1台ではないでしょうか。どう考えてもサーキットをターゲットとしたスーパースポーツより速そう。ただ・・・。実は私はこのオフロードポジションというのが「人馬一体感」を感じにくいんです。長らくロードで走っていたからというのもあるかもしれませんが。まぁ単なる好みの問題ですけどね。でもこれは相当すごいバイクだと思います。

【ハスクバーナ ヴィットピレン701】



今はKTM傘下にあるハスクバーナはKTMの690DUKEの車体とエンジンを使ってロードスポーツモデルをリリース。こちらは単気筒690ccで何とびっくりの75ps!! シリンダー当たり690ccというどデカいシリンダーで(ということは普通は高回転化が難しい)9500rpmまで回し、リッター100ps超えてます。ボアxストは105.0 x 80.0というショートストローク。ちなみに4リッター・フラット6の991 GT3でシリンダー当たり666cc、102.0 x 81.5でこちらも9000rpm回しますから結構スペックが似ていますね。そして半乾燥(走行可能状態から燃料だけを抜いた重要)で157kgという軽さ。フレームはスチール・トレリスでサスは前後WP。ここまで本気のスポーツシングルは歴史上もなかなかなくて、これは昔のヤマハSRXやSDR、グースなどをもっと先鋭化したようなバイクですね。軽量・ハイパワーなスポーツシングルというだけで素晴らしいのに、何と言ってもデザインが素敵。乗っている人間の体型やファッションがダサいと台無しになりそうな美しさw。ここが私には厳しいww。そして極めつけは、こういうレーシーなエンジンなのでゆっくり走るのが苦痛らしい・・・。


さて色々と候補を考える中でもちろん日本車も考えるのですが、私が挙げた条件に合うモデルが日本車には少ないんです。実は日本車には軽量スポーツってのはほとんど無くなっていて、小排気量モデルこそたくさんありますが中〜大排気量で軽量なスポーツっていうと所謂スーパースポーツになっちゃうことがほとんど。カワサキもホンダもほとんどが4気筒で、ヤマハに3気筒があるくらい。もちろん4気筒でも良いんですがね、軽量ならば・・・。そして日本車の600cc前後のクラスになるとエンジンもフレームもサスペンションもどうにも廉価版的な雰囲気が濃いんですよね。実際安いんですが、欲しいのはそういうバイクじゃない。クラス的にはヤマハのMT-09(デザインが受け入れられない)、ホンダのCBR650R(見た目は別としてシャシー構成がショボい)などもありますが候補にはならない。

【カワサキ Z900RS】



そんな中でほぼ唯一といっていい日本車の候補がこれです。エンジンは水冷948cc、111ps。昨日実物を見てきたのですが、案外コンパクトで結構軽い。見た目はレトロですがシャシー構成は結構現代的でスチール・トレリスにリアはモノサスの組み合わせ。そして音が結構良いんです。あぁ、4気筒って良いなぁ・・・という感じがする。しかし、これはカッコ良いデザインとゆっくり走っても楽しめる要素はありますが、跨った感じではコンパクトで軽く感じたとは言え、上記のバイク達と比べれば水冷4気筒の950ccですので絶対的な重量は重く、ハンドリングも軽快とは言い難いはず。でも魅力的なバイクでした。カワサキは本当にこういうのを作らせると上手い。


という感じで妄想は膨らむ一方なのですが、実際にバイク屋に行ってみるとどうしてもスーパースポーツに目が行ってしまうw。あぁ、レースは楽しかったな、スーパースポーツを走らせるのは楽しかったな、最新の速いバイクってどれだけ速いんだろう? でも何よりサーキットでレースバイクを走らせる、あの人馬一体感を公道で味わうのはやっぱり無理なんだろうか・・・


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Posted at 2020/02/16 11:01:55

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この記事へのコメント

2020年2月19日 23:11
こんばんは。
ブログを楽しく、又、興味深く拝読しています。

車を取り巻く環境が、クルマや運転が好きな者にとって嬉しくない方向に変わっていることは、私も感じています。
安全性が大切なことには私も異存はありませんが、最近発売される車の安全装備は、マトモに運転する意思を持たない運転者を想定したものばかりで、方向性が違うと思っています。
また、路上を走るクルマの速度も、この10年位でずいぶん低下したと感じています。
ただ、みなさんの走り方を見ていると、順法意識や安全意識が高まったというのとも少し違うような気がしますが・・・
もちろん公道上なので飛ばせば良いってものではないとは思いますが、さすがにここまでゆっくりだったら運転なんて楽しい訳ないし、走りの性能なんかどうでも良いだろうなぁというようなペースです。

それでも、私はクルマをまだまだ楽しめると思っているのですが、もしさらに状況が厳しくなってしまった時の避難先?としては、私もバイクを考えています。

20年近く初代ハヤブサに乗っていて、全域でトルクフルなエンジンが気に入っていますが、次にバイクを買う機会(買い替え又は増車)があれば、私の運転技術では乗りこなせないことや、用途(ツーリングのみ)に合わないことは承知の上で、ぜひリッタークラスのスーパースポーツが欲しいと思っています。

クルマの世界では、速いクルマもそうでないクルマも、どんどん重くなっていますが、スーパースポーツは軽量化にしのぎを削っている各社の姿勢が特に魅力的です。

それと、カッコ良さはやはり大事。
・・・と言うことで、縁とタイミングが合えば、ドゥカティーのスーパーバイクを買いたいです。

突然、まとまりの無い長文コメントをお送りしてしまい、失礼しました。
コメントへの返答
2020年2月20日 6:24
こんにちは。コメントありがとうございます。

そうですね、安全装備の多くは仰るような「マトモに運転する意思を持たない人」も想定しているでしょうね。私自身はまともに運転する意思はあるのですが、とは言えメルセデスに乗って5年、所謂ヒヤリ・ハットをクルマのおかげで避けられたのは数回ありました。これは体感すると本当に「付いていて良かった」と思うので、私は足にするクルマにはもはや必須と考えてしまいます。また、私はゾーン30の地域に住んでいますが30km/hですら恐いと思うくらいなので大体15−20km程度、特に見通しが利かないところでは徐行するのですが、30代くらいの女性のミニバンに煽られますwし、そういうクルマは見通しが悪い住宅地のセンターラインのないような狭い交差点を減速もなく50-60kmで突っ込んでいってしまいます。そういう様々な人がいる以上、クルマという商品があらゆることをカバー出来るようなものになっていくのはある程度しょうがないでしょうね。でも、だからといってハイパワー化、重量化はまた別の話なんじゃないのかなぁ、と思っています。

路上のスピードについてですが、私も全体的にはそれを感じますが、東京周辺の朝の通勤時間帯のスピードを見ていると意外に低下していないんですよ。つまり仰るように遵法意識や安全意識だけではないでしょうね。私は単に高齢化=単純にスピード自体が色々な意味で怖くなる、とスピードに対する価値観の変化=若い世代の多く(それはクルマに興味がない方々)は特にスピードに対する価値観が全く違います。クルマがママチャリの延長でしかありません。

バイクですが、乗りこなせるかどうかは全然関係なく、リッタースーパースポーツは乗れるうちに乗っておいた方が良いと思います。何と言っても動的質感が高い。エンジン、フレーム、サスペンション、空力まで金のかかり方が違います。パーツ一つ一つも眺めていてうっとりするほど素晴らしい造りです。ポジションはキツいですし、動体視力の面からも年を取ればやはり楽しみにくくなってくると思います。(もちろん高齢で楽しまれている方も多いですが) ただツーリングメインであれば、これ1台だけというのは色々な意味で厳しいでしょうね、ご想像の通り。(笑

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