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2020年12月25日

GoTo ワイナリー

GoTo ワイナリー なんだかGoToが大した根拠なく一部の圧力を受けて(?)停止してしまいましたが、12月もGoToで出掛けようと色々探していました。しかし年末にかけて人気の温泉地はかなり予約で埋まっており、特に良い宿は軒並み満室でした。どこかないものかと探していたら山梨県の石和温泉が結構空いていました。最初はバイクかクルマでのツーリングを考えていたのですが、ふと勝沼のワイナリーが近いことを思い出しました。そうだ。ワイナリーへ行ってみよう。今までアメリカ、フランス、オーストラリアでワイナリーを訪れたことはあるのですが、日本のワイナリーに行ったことはありませんでした。理由は簡単で、単純に日本のワインをあまり好んで飲んでいなかったからです。もっと言うなら日本のワインもそれなりに飲んだことはありますが、「ちょっと頑張れば買えるレベル」でこれは美味しい!というワインにあまり出会ったことがない。美味しいと思うものも中にはありますが、とんでもなく高い。比較的手に入りやすいもので美味しいと思っていたのは比較的生産量の多い島根の奥出雲葡萄園くらい。(これだって美味しいものはあっという間に買えなくなる)

でも最近ワインについて思っていることの一つは、カルトではなく、高級でもなく、スーパーなどで手軽に手に入るワインでそれなりに美味しいワインはやっぱり素晴らしいということ。例えばアメリカのロバート・モンダヴィ(プライベートセレクション)、チリのモンテス(アルファ)とか。大体¥2,000台前半で手に入るのでデイリー+αとしてはこれで良いな、と。

そんなわけでまずは日本で長い歴史を持つシャトー・メルシャンへ行くことにしたのです。そうであればメルシャン以外も回りたい。でも本当にどんなワイナリーがあるのかすら全然分からない。もちろん美味しいところを廻りたいけれど、見当すら付かない。そんなわけでみん友さんにも教えを乞いw、プランを立てました。

当然ワイナリーを回るからには試飲はしたいわけで、宿に相談してクルマを朝から置かせてもらうことにして石和温泉へ向かいます。早朝暗いうちから出発。8時前には石和温泉へ着きました。そこから電車で勝沼ぶどう郷駅へ。



駅からまず一番遠いというか坂の上の方にあるワイナリーへ向かい、そこから歩きながら下る感じにしました。最初に向かったワイナリーは朝9時過ぎですが既にバス(!)が着いていて、多くの方がちょうどショップから出てくるところでした。6種類ほどテイスティングさせて頂いたのですが・・・どれもイマイチ。甲州は水のようだし、上のキュヴェになると樽香がキツいばかりで果実感が薄い。ベーリーAも同じ傾向。うーん。残念ながらここは私がイメージする昔ながらの日本のワイン。それでいて¥2000-¥4000位しますからね・・・。ちょっと厳しい。



気を取り直して次へ向かいます。畑の中の道を下ってしばらく行くと勝沼醸造。ここはプリペイドカードにチャージして試飲するシステム。これから先のことを考えるとあまり数を飲んでいられないのでw、上級キュヴェを試します。イセハラとピッパ。



うん、これはどちらも美味しい。それぞれバックビンテージも試飲出来たのですが、現行ピッパの方が値段とのバランスが良いのでピッパを買うことにしました。もっと試そうと思っていたけどメルシャンのツアーの時刻が近づいていたので諦め、メルシャンへ向かいました。



メルシャンのツアーは今年の10月から始まったペアリングツアーというものを予約していました。受付を行うと今回は我々2名のみということで事実上プライベートツアーになりました。案内頂いたのは上野さんという40年以上ワイン作りに携わっている日本のワインの生き字引と言われる方。Youtubeを色々見ていたのでお顔やどんな方かは知っていたのですが、まさか上野さんに案内頂けるとは思わずこれにはびっくり。我々2人だけなのに・・・。

そこからは超濃密な時間でした。ど素人のレベルの低い質問についても本当に丁寧に色々と教えて頂きました。当然ですが造り手側(しかも今もご自身が畑を所有し、キュヴェ・ウエノとしてリリースしている)の話なのでソムリエから聞く話とも全く違うのです。圧搾機の話、ステンレスタンクの赤用/白用の違い、バレルの形状や焼き、日本の気候でのワイン作りの難しさ、ピノ・ノワールは何故難しいと言われるのか、ワインスペクテイター誌のコンクールに出品した話・・・などなど。とても書ききれないですが最初から最後まで本当に貴重なお話ばかり。猛烈に楽しかった。



テイスティングは地下のカーヴに専用のスペースが用意されています。樽とワインの良い香りで充たされていて本当に素敵なところです。



基本3種類で料理(フレンチのお弁当のような感じ)に合わせて上野さんがセレクト。甲州にロゼ、ベーリーAの3種類。その前にさらにベーリーAの新酒を飲ませて頂きました。ベーリーAの新酒は当然ですがとてもフレッシュさを感じる味と香り。酸味もそこまで強くなく、これはこれで悪くない。甲州も意外に果実感が強く端的に言って濃く、バランスも良い。ロゼは甲州をベースに何と10種類以上の葡萄種をブレンドしてるらしいのですが、とても複雑な香りと味わいでした。ピノっぽい?いやシャルドネっぽい?ベーリーAはキュヴェ・ウエノ。料理に合わせただけで、ご本人のだから選んだというわけではないと仰ってましたw。ベーリーAは薄いイメージがありますが、それよりはずっと果実感があり、しかし酸味も結構ある。とは言えやっぱりちょっとベーリーAは好みから外れるな・・・。テイスティングにも関わらず食事を食べながらおかわりまで頂けるのですっかり良い気分にw。因みに料理も良かったです。豚の煮込みは流石に冷めて脂が固まってたので論外でしたが、それ以外はどれも美味しかったです。



テイスティング後は祝村ヴィンヤードを見学。ここは元々ツアー参加者に葡萄の品種や樹齢の違いを見てもらうために植えたものだそうで、どうせならということで先程のロゼを作った、と。先程飲んだロゼはこの小さなヴィンヤードのほんの少しずつ植えられた葡萄をブレンドしたものだったのです。単一品種としてはまともな量のワインが作れないほどの少量栽培なのですが、結果的に面白いワインが出来たと。



コースは2時間の予定だったのですが、何と3時間に渡ってお付き合い頂きました。それでもまだまだお話を伺いたいところでしたが、私達は次のワイナリーでツアーを予約していたのでここで終了。とは言え既に次のルミエールワイナリーは5分後w。遅れる旨を連絡したところ、他のお客様もいるので時間変更は出来ずやむなく諦めることに・・・(涙)

それから数件廻りまして、すっかり酔いも回ったところでw電車で宿に向かいました。

イケダワイナリー


シャトーホンジョー


蒼龍


メルシャンがあまりにも充実した3時間だったので、他のワイナリーでのテイスティングが消化試合というか、本当に買うためだけのテイスティングになってしまった感がありました。

翌日、GoToクーポンを持ってクルマで前日行ったワイナリーを廻って色々と買って帰ってきました。今回は7本。白4、赤1、ロゼ1、オレンジ1。椀子は長野のヴィンヤードですがw。



とても楽しい旅になりました。今年の旅行はこれでおしまいです。
ブログ一覧 | クルマ旅 | 日記
Posted at 2020/12/25 17:13:50

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この記事へのコメント

2020年12月25日 19:38
こんばんは。
メルシャンはちゃんとしたツアーに参加すると楽しそうですね。
私はあちこち回りたいのでいつもワインギャラリー(試飲と食事のできる施設)での飲食ばかりで(笑)
それにしても羨ましい…
日本ワインは最近でこそブームになって皆で騒いでいますが、同じ値段なら海外のものと勝負にならないですよね。
そうした中で勝沼でも次々と新しいワイナリーが生まれるのは良いのですが、いきなり難しいことを言い始めてファーストビンテージが三千円、四千円と言うのはどうなのか…
クルマなら最初からマクラーレンにでもなりたいのか、かかったコストを平気で商品に乗せて、手間がかかるから…と言うのはどうなのか…
その中でメルシャンはクルマで言えばトヨタみたいなものかなと。
安価なファミリーカーからセンチュリーやLFAまで作れるという点で別格なのではないかと。
ワイナリーを訪ねることも含めて楽しめれば、勝沼のワインも良いものですよね。桜の季節の勝沼もイイものです。
コメントへの返答
2020年12月26日 10:44
色々と情報を頂きありがとうございました。

メルシャンは本当に良かったですよ。大きな会社だからということもあるでしょうけど、栽培から何から相当研究して試しているのが良く分かりました。ボルドーやブルゴーニュ、世界各地の作り方も出来るけど土地や気候に合わない。それでもLFAとまでは行かずともGRヤリスくらいは作れる、と。馬鹿にしたものではないとあらためて思いました。

私も次回は飲み中心になると思いますw ただ年末年始用に買ったヤルデンのゲヴュルツが良くて、2800円でこれだとやっぱり日本は難しいなぁ…と思わずにいられないですね

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