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2024年09月03日

Range Rover Sport(チョイ乗り記)

Range Rover Sport(チョイ乗り記) 今年に入ってからC63に代わる次期FXをぼんやりと検討しているわけですが・・・。以前はあまり良い印象を持っていなかったSUV。物理的に重く重心も高いし、その割に室内や荷室が広いかというとそれほどでもない。特に荷室は大きなタイヤハウスのおかげで驚くほど幅がなかったりします。走りが楽しいかと言うと、そもそもそういう目的のクルマではないし物理的なハンディがあるのも確かでしょう。しかし、マカンやCX-60に乗ってSUVに対する印象が変わりました。販売上の中心的な車型になってきたことや利幅が大きいことからリソースもかけられ、開発も進み、クルマの出来という点でも全体的に期待出来そうな感じもします・・・。SUVにもサイズが色々あるわけですが、今回は大きめのクルマにしたいと思っています。荷室容量が欲しいのもありますが、大きなサイズならではの安定性、乗り味が欲しくて。そんなわけで前回のカイエンに続いてRange Rover Sportを試乗してきました。

レンジローバースポーツは2022年にフルモデルチェンジされて3世代目。初代はディスカバリーのシャシーを使ってレンジっぽいガワを被せるというクルマだったんですが、2代目でレンジローバーとシャシーを共有するモデルとなり、現行もレンジと同じMLA-Flexというアルミ/スチール混成モノコックシャシーです。なので前後トレッド、ホイールベースともレンジローバーと共通。サイズはかなり大きく全長x全幅は4960mm x 2005mm、ホイールベースは何と2995mm。因みにレンジローバーでも5065mm x 2005mmなので、長さが10cmくらい短いだけです。高さはレンジの1870mmに対して1820mmで、あとスポーツの方がDピラーが寝ているのでマスとしての印象は意外に異なります。



因みにカイエンは 4930mm x 1983mmなのでほぼ同じ大きさと言って良いでしょう。ついでに言えばランクル300 (4985x1980)、BMW X5 (4935x2005)などともほぼ同じ。パワートレインは結構バリエーションが豊富で、3L直6のディーゼル300ps/650Nmとガソリン400ps/550Nm、このエンジンをPHEV化した仕様、それにBMW製の4.4L V8・・・そう、BMWのM系に積まれるアレです。V8のパワーは635ps(!)。なおPHEV以外はV8含め全てマイルドハイブリッドです。

ディーラーへ伺うとショウルームにレンジローバーは置いてあるもののスポーツは無く、少し離れたところから持ってきてくれるとのこと。それまでレンジローバーを見ていました。初めてまともに見るのですが、庶民的な感想で恐縮ですが高級感が凄いw。キャラクターラインを廃したシンプルなデザイン、フラッシュサーフェイスとされたディテール。それを活かす極限まで詰められたチリ。面で魅せるデザインが美しい。室内も素晴らしいデザインと仕上げで、装飾らしい装飾はほとんど無くそれでいて上質さを感じさせ、とても上品。リアシートはショーファードリブンとして使えそうな造りと仕上げ。この内装より上のレベルってロールスとかベントレーとかそういうレベルだと思います。このAutobiographyは3L直6ディーゼルで、約2300万。このエレガンスで、泥とか岩とかドーンと来い、ってんだからステキ。

さてスポーツが来ました。おぉ。カッコ良い・・・・。顔のイメージは確かにレンジに似ているけど、でも随分違う。キャラクターラインが入っているしプロポーションも違います。全体的にエアロを巻いているようなデザインなのでレンジと比べると随分スポーティに見えます。ボンネットやフェンダーにはダミーダクトみたいなパーツが付いていて、レンジほどスッキリしていないディテール。それでもカイエンやX5と比べたら全然エレガンスも感じます。非常にカッコ良い。



この試乗車はディーゼルのAutobiography、シャシー関連はオプションが装備されておらずエアサスのみ。電制スタビやリアステアは入っていません。ホイールはオプションの23インチを履いています。ODDは8,000kmくらい。外装は結構傷だらけで、酷使されてきた感があります。。。

中に乗り込・・・高い・・・乗り込みにくいw 電動ステップはあった方が良いのかも。で乗ると、これほとんどレンジと同じ。素晴らしい質感で、ホワイトレザーとブラックの2トーンのインテリアも良いです。ドラポジはスっと出ます。所謂コマンドポジションじゃなさそうですが、カイエンよりはアップライトに座る感じ。ボンネットも見えます。シートも凄く良いです。優しい表面でフワッとしつつ綺麗に支えられ、サイズもゆったり。



今回は街乗りのみの試乗です。しかし・・・100mでうっとり・・・。乗り心地の良さはもう充分わかります。素晴らしく当たりがソフトで、めちゃくちゃ乗り心地が良い。ストローク感があって足首も動くけど膝も柔らかい感じ。しかしダンピングは効いています。そしてシャシー剛性がすごく高い。これ・・・めちゃくちゃ良いのでは。トロけるような乗り味にシビれます。しかし柔らかさ一辺倒かというとそうでもなく、時折揺すられますしフワつきとかはそこまで大きくない。とは言えカイエンに比べたら浮遊感がある、と思うくらいストローク感があります。ブレーキングや加速でのピッチングも割と出ます。ホイールベースが長くオーバーハングも短いのでピッチングがこれほど出るのは少し驚きでした。ジオメトリーがアンチダイブ/スクォット寄りにされていないのかな・・・。ロールは思ったより少ないですが、これは初期のダンピングで抑えられている感じがします。

ステアリングは非常に繊細で、軽いのに驚くほど路面状況が伝わります。そしてクイックじゃないけどリニアなので、ヨーのコントロールもしやすいです。

パワートレインですが、トルクが大きいので100kmくらいまでは結構速いです。ただ上はディーゼルっぽく伸びがない感じ。ハイブリッドのアシストも発進時などで少し分かりますが、以降はほとんどエンジンのトルク。トランスミッションはまぁ普通・・・? 特に気になるところはありませんでした。ブレーキも同様。凄い剛性感とかタッチが、とか特筆すべきところは無いですが自然にブレーキング出来て停止直前のコントロールもやりやすいです。

高速やワインディングは走っていませんが、充分想像付く感じでした。これはとても快適なクルーザーで、その乗り味には吟醸感すらあります。そしてワインディングもそれなりに楽しめるはず。とは言え全体的にはカイエンの方がハッキリとスポーティ。レンジよりは充分スポーツなんでしょうけど、カイエンの方が楽しめることは間違いないでしょう。これはどちらの味付けが好みか、という話でしょうね。Sクラスの乗り味にヤラれていた私としては、求めていた乗り味はレンジスポーツの方じゃないのか・・・!? という気になってきているのですが、クルマにスポーティさを求めなかったことが無いので、本当にこういう方向で合ってるのか!? と迷っております。。。なんか日毎に好みが入れ替わりそうな・・・

※シャシーはオールアルミではなくアルミ/スチール混成でしたので修正しました。

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Posted at 2024/09/03 09:08:38

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