• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

Tetsu@のブログ一覧

2024年07月20日 イイね!

Porsche Cayenne Coupe

Porsche Cayenne Coupeボクスターの1年点検に合わせて、昨年マイナーチェンジされた最新型のカイエンをお借りしました。実はカイエンに乗るのは初めて。マカンくらいの大きさならまだしも、5m x 2mもあるSUVが我が家にとって現実感が無かったので・・・。ポルシェの最多量販車ですしクルマとしては興味はあったんですが。

お借りしたのはカイエン・クーペのe-Hybrid。3L V6+モーターで出力の低い方。それでもシステム出力は470psというんだから凄いです。ハイブリッドというシステム自体には全く興味が無いのですが、こういう高出力なハイブリッドというのも乗ったことがないので、ハイブリッド470psがどんな感じなのか。純エンジンの476ps(C63)とどう違うのかも気になります。例によってポルシェの試乗車はオプションが盛り盛りでして、この個体はベースが1500万円くらいのところにオプションが500万円以上乗っていて約2000万円の仕様。シャシー関係ではエアサス、PDCC、そしてリアアクスルステアが組まれています。リア左右のトルクベクタリングPTV PlusはSモデル以上じゃないと選択出来ません。PASMは標準で、すっぴんの仕様ではこれにコイルサスが組み合わされます。おそらくすっぴんとは相当フィーリングが違うのだろうと思うのですが、エアサス+PDCC+リアアクスルステアというこの仕様が一番カイエンのキャラクターを表すシャシー仕様なんだろうな、と乗り終えた今となっては思います。その他走りに影響しそうなところではホイールが21インチのAero Designというホイールです。因みにPSCBは後期型になってオプションから無くなりました。



ところでそもそもカイエン・クーペって?標準のカイエン(区別するためにワゴンと言います)と基本的にほとんど同じで、Bピラー以降のデザインが違うだけ。ルーフ形状の違いによって全高が20mmクーペの方が低くなっていますが、それ以外の車体スペックは全長、全幅、ホイールベース、前後のトレッド幅全て同じ。標準仕様同士での車両重量は実はワゴンの方が軽く、これは標準仕様の装備の違いです。クーペは標準がガラスルーフでサンルーフの設定はありません。ついでに言えばスチールのルーフもありません。ガラスルーフかオプションの軽量仕様パッケージによるカーボンルーフのみ。またクーペではスポーツクロノも標準で、ヘッドレスト一体型のスポーツシート、さらに4人乗り仕様が標準で5人乗り仕様はオプションです。あと当然カーゴルームはワゴンの方が大きいですが、ベルトラインから下は両車で同じなので上まで積み上げなければあまり差は無さそうです。



サスペンションは前後ともマルチリンク。フロントは最近多いアッパーアームを前後で分割したダブルウィッシュボーンに近い形。リアは物凄くゴツいサブフレームにアーム類をマウントしてますね。アーム類はエアサス仕様では全部アルミ。(コイル仕様ではスチールが一部で使われているらしい)現物を見るとアーム類単体は車重の割には案外華奢に見えます。この画像で目立つのはアンチロールバーの中央にある大きな筒。これがPDCCのアクチュエーターですね。



さて走り出しましょう。まずは標準となるハイブリッドモード。これだとサスも標準の高さ、硬さになります。走り出すと素晴らしい乗り心地。タイヤ外径の大きさも効いているのでしょうけど、細かいギャップを綺麗にいなします。しかもダンパーのセッティングが絶妙で単に柔らかいだけでなく収束も良い。なのでスムーズながらすっきり気持ち良く走ります。一方でストロークは結構規制されている感じで、大きなギャップでは案外揺すられます。足首は非常に良くスムーズに動くけど膝の動きは規制してるような、そんな感じ。エアサスなのでストロークすれば二次曲線的にバネレートが上がるのかもしれませんが、同じエアサスのSクラスは綺麗にストロークします。なのでカイエンの場合乗り心地は非常に良いのですが柔らかいかと言われれば初期のストロークだけはね、という感じ。Sクラスはちょっとした浮遊感を伴うくらいの柔らかさで外界と断絶されている感すらあるのですが、カイエンは地に足が着いている感じ。Sクラスと比較するのはおかしいんですけど、自分の中で乗り心地のベンチマークなので・・・。

ステアリングはポルシェに期待するフィーリングになってます。接地感があり精度感もあり、リニアなので思った通りに反応してくれます。街中で気付いたのはリアステアが結構効くこと。慣れないと交差点でオーバーシュートするくらい曲がります。Sクラスもそうだったんですが、リアステアって確かに小回りが効いて便利なシーンがある反面、リニアリティとは真逆なので気持ち悪い時もあってあまり好きになれないです。5mの全長で必要かな?という気もしますし。

高速道路ではそのフラットライドがまず素晴らしい。速度を上げてもダンピングが不足するようなことはなく、乗り心地が良いままにダンピングも効いて極めてフラット、直進性も文句無し、ビシーっと走ります。幅が広く長さもあり、重量もあるので物理的にモーメントが起きにくいというのもあるのでしょうけど、重心が高いハズなのにこれだけ揺れずにフラットに走るのは実に素晴らしい。ステアリングも剛性があってリニアなのでコントロールしやすいです。乗り心地以上に驚いたのが高速コーナリング。何コレ。ほとんどロールしません。PDCCの効果なのでしょうね。相当なスピードで曲がっても信じられないほどフラット。その状態でギャップに乗ってもきちんと吸収するのがまた信じられない。こんなにスタビが突っ張ってたらサスなんて動かなそうなのにそうじゃない。かなりの横Gをかけた状態で車線変更してもほぼフラットなまま。何だか理屈は良く分からないけど凄いw。ポルシェによれば、PDCCはコーナリングだけでなく直進中も細かく制御していて、フラットライドに貢献しているようです。ただ速度を上げると分かるのはバネ下の重さですね。サイズ的にどうしようもないと思いますが、大きめなギャップではバタつく感が多少あります。それからロードノイズも少し大きめです。

ワインディングは比較的中高速のところへ持って行ったのですが、異次元でした。マカンでも驚きましたが驚き具合ならカイエンの方が2枚くらい上でした。車高が下がるSport, Sport+で走ったのですが本当に異次元のコーナリング。このハイブリッド仕様は2.5tもあるのですが、とんでもない速度で曲がれます。ステアリングの応答・フィーリングは素晴らしく、クイック過ぎない点も好感が持てます。流石にロールはしますが極小で、狙ったラインにビタっと乗ります。何より2.5tもあるSUVでワインディングが楽しめるんですから、本当に素晴らしいです。

・・・と、絶対的な性能はとても高く良いのですが、フィーリング面ではマカンとだいぶ違います。マカンはSUVにも関わらずクイックな身のこなしですが、かなりアナログなフィーリングです。以前インプレに書いた通り極論するとランエボとかインプレッサWRXのような感じで、フィールも豊かで限界が近いとか先が読めるから攻め込めるし信頼出来ます。カイエンの場合は本来は無理だろ、という物理的な不利を全て技術で補って物凄い速さを実現しているデジタル感があります。だから相当な速度まで出てるけど怖くてその先には行けない。限界が見えないだけじゃなく、近づいているかどうかすら分からない。まぁこの大きなSUVに対して何言ってるんだ、って話なんですけどね。こんなことを感じる時点で凄いクルマだし、おそらくこの一族(ウルスとか)のクルマ以外にこんなことを感じることはないのでしょうけど、でもスポーツSUVを謳ってるし何よりポルシェなので・・・。それからハイブリッドのパワートレインとブレーキ。いずれもナチュラルとは言い難く、「ハイブリッドとしては良いけどね」「回生ブレーキの協調制御も上手く出来てるね」というexcuseが必要。流石のポルシェでも限界があるんだな、と思いました。買うなら間違いなくガソリン仕様にします。

わーい速いぞー、ロールしないぞー、良く曲がるぞー。本当にこういうセッティングの方向性は論理的に正しいのか?2.5tのクルマとしてあるべき姿なのか? 実際ワインディングでは結構なエアボリュームがあるはずなのにタイヤの内圧が随分上がりましたし(2.6→2.8)、ブレーキはフェードこそしなかったもののかつてのポルシェ各モデルでは感じなかったほど強いブレーキ焼けの匂いがしました。これが物理としての現実なのではないかと。それが頭にあったから、実際はとんでもなく速かったと思いますが自分の中ではマカンのようには攻め込めなかった。どこかで破綻することが怖く、しかもそれがどの辺なのか見当がつかなくて。マカンはその辺のフィーリングが感じ取れたし、だからこそこれはSUVの形をしたスポーツカーなんだな、と思いました。実際カイエンが実現しているのは凄いレベルです。物理を超越しているかのようにとんでもなく速く走れるし、それとサルーンのような乗り心地まで両立していてこれはマカンでも成し得ていないレベル。だからクルマとしての完成度はマカンより高いと評価するのが妥当なのかもしれません。実際素晴らしいクルマで、とても快適なツアラーでスポーティに走れるGTでもある。単に今まで経験したことないクルマに戸惑っているだけかもしれないし、慣れの問題かもしれない。それにそんなレベルまで行かないレベルでは充分以上に走りを楽しめる。でも・・・何かどこか引っかかるものがある。

とは言え、SUVを買うならこれのガソリン仕様が最右翼という気持ちではあるんですが。

Posted at 2024/07/20 08:25:35 | コメント(2) | トラックバック(0) | Porsche | 日記
2024年01月29日 イイね!

ボクスターの新たな使い方

ボクスターの新たな使い方981ボクスターに乗り始めてからもうすぐ10年経つわけですが、ここに来て新たな使い方をするようになってきました。そんなに特別な使い方でも何でもないんですが、でも実は自分の中では結構なことでして・・・。それを今年最初のブログとして書こうかと。

実は私、今までの人生でずっと料理をしてきませんでした。ほとんどやったことすらありません。包丁を扱うのが苦手だし野菜を切ったりの下処理も面倒だし。なので料理は妻に任せきり。しかし色々なお店のおかげである程度味が分かるようにはなってしまいました。ワインの勉強会なんてのにも行ってたりして、ついでに酒もある程度分かるように。(つまり面倒な奴)そんな2年前、とても好きな海老のビスクを自分で作ってみたいと突然思い立ち、料理を始めたのです。で、一番最初にチャレンジしたのが無謀にも車海老を使ったビスク。ネット、YouTubeを参考に作ったのですが、まぁ全然美味しくないw。当然ですね。まず技術としての基礎が全く出来ていないし知識もない。車の運転で言えばステアリング、アクセル、ブレーキの意味や動作は分かるけど、車幅感覚も無いし何をどう操作したらどう動くかがきちんと分かっていない状態です。もちろんいきなり上手く出来るとは思っていないので、そのレベルをベースにそこから色々な料理をするようになっていきました。その後メイラード反応やイノシン酸、グルタミン酸の意味や効果なども知識と実践が伴ってきて(技術は伴っていない)、料理のロジックも多少分かるようになってきました。懇意にしているシェフ達にそれぞれのビスクの作り方やポイントを聞いたりして、美味しいビスクの果てしない(ように思える)手間と工夫に途方に暮れたり・・・。YouTube等に上がっているレシピというのはほとんどが家庭向けに妥協したレシピなので、レシピ通りに作ってもレストランで頂くビスクとはまるで別物なのですね、当然ですが。なのでビスクはいつか美味しいのを自分で、という遠い目標にしました。



そんなこんなで料理をするようになってきたら、今度は違うことにも興味を持ち始めたのです。それがキャンプ。コロナで盛り上がったキャンプブームは徐々に下火になりつつあるようですが、今更やりたくなったのです。キャンプ自体には昔から多少興味はありましたし、そもそも焚き火やBBQは好きだったのですが、何しろキャンプ飯って奴を自分で作るのがダメだったので・・・。例えば登山の後でキャンプ場でBBQなどをやって宿泊・・・などは結構あったのですが、そういった時はコテージを使っていましたし、BBQなどもみんなでやるので自分で料理をする感はありません。それが料理をするようになってキャンプ飯は面倒なことから楽しいことに変わり、キャンプへのハードルが下がったのです。



そしてキャンプ道具を揃えていざキャンプへ行く。今はまだそれほど道具が多くないこともあり、ソロキャンプの装備なら良く考えたらこれはボクスターに積めるのでは・・・。そして実際に積んでみると前後のトランクに見事に収まりました。ちょっと感動。





もちろん、ミッドシップでありながら前後に実用的なトランクを持つボクスターのパッケージングの凄さは分かっていましたし活用もしていました。ストラット形式のおかげでフロントアクスル上に深いトランクスペースが出来、フラット6のおかげでベルトライン下に幌の格納スペースを確保した上で更にトランクスペースがある。あらためてこれだけの荷物が普通に積めることに驚きました。フロントなんて灯油ストーブが縦にすっぽり入るんです。2シーターのオープンカーでこんなことが出来るクルマは他に無いでしょうね。もしマツダのロードスターなら苦労するでしょうし、冬装備ならトランク上などのキャリアが必要でしょう。灯油ストーブなんて最初から諦めだと思いますw。キャンプのスタイルは人それぞれで、アイテム・装備充実で豪華なキャンプもあれば、徒歩で行けるレベルに装備アイテムを絞り込んでシンプルに過ごすのもアリ。私はバイクに積載出来ることも前提に割とシンプルなスタイルですが、そんなこんなでボクスターでキャンプに行っています。これがまぁ目立つこと目立つことw。場違い感が甚だしいです。でもそれでイイ。新たな趣味や使い方が出来てこれからはボクスターの距離ももう少し延びそうです。

Posted at 2024/01/29 11:15:42 | コメント(3) | トラックバック(0) | Porsche | 日記
2023年06月21日 イイね!

ボクスターの復活②

ボクスターの復活②さて、とりあえず走らせることは出来るようになったので車検に出すわけですが、考えなければいけないのはPADMの修理です。PADMはPorsche Active Drivetrain Mountの略で、磁性体を使った硬度可変のマウント。911の場合はエンジンマウントですが、ボクスターの場合はトランスミッションのマウントになります。そしてこのエラーメッセージが出ている以上、直さないことには車検に通りません。PADMを修理するか、通常のマウントに変えてしまうかどうか。これはかなり悩みました。何しろ左右とも壊れていたらそれだけで修理費は50万以上と高額な上、直してもまた割と短期間で壊れる可能性がある。Sport+にした時のボディが引き締まる感じを気に入っているものの、それこそ滅多に使わない。

10年前にオーダーする時に散々悩んで入れたスポーツクロノパッケージ。ウチのはMTでスポーツサス仕様なので、そもそもスポーツクロノを入れても変わるのはエンジン関連マッピングとPSM(スタビリティ制御)の高レベル設定、それにPADMだけ。PDK+PASM仕様とは違ってシフトプログラムは当然変わらないしダンパーも固定。それでも入れたのはスライドをさらに許容するPSM設定が欲しかったのが一番の理由ですが、PADMも欲しかったのです。オーダー当時は効果の大きさを分かっていなかったですが。それを故障したからと言ってあっさり投げ捨ててしまうのか・・・!?

ディーラーの方に相談したところ、ノーマルマウントにするのは正直アリだと。さらに硬い方が好みで乗り心地に目を瞑れるならリジカラを入れるというのも手だと。ただしその場合ディーラーでは出来ないのでどこかのショップで対応してもらうことに。一方で、PADMのマウントは単にSport+で硬くなるだけではなく、そもそもNormal状態でも結構細かく、しかも左右個別に状況に応じて制御しているので直進性などにも影響しているとのこと。(比較してないから分からなかったけどそうだったのね・・・。)



それにしても、そもそもこれほど壊れるパーツなら、対策品とかになっていないのか?聞いてみると品番は変わってるようだけど中身がどこまで変わっているかは不明。一方で実際に直してから再度壊れる事例も少なからずある、と。ただ交換したパーツ自体に保証があるので1-2年の間に再度壊れるなら無償交換らしい。また、今回片方だけが壊れていてもう片方が無事だとしても、そう遠くない将来交換していない方は壊れる可能性が高いことは覚悟しておく必要がある。そんな感じでかなり率直な意見を言って頂いたことに少し驚きましたが、ある意味安心もしました。安心というか覚悟が出来たというか。(色々とPADM関連のクレームもあるんだろうなぁ・・・)

そして、また壊れる可能性があるのは最後まで悩んだけど、せっかくなのできちんとPADMとして直すことにしました。で、診断の結果今回は左側のマウントが故障。修理+メンテ+車検の見積りの結果は、トータル88万円w。(マジか。いや覚悟はしてたけど、タイヤとバッテリー入れたら余裕で100万超えるし・・・。)

とは言え内容を見ると不当なものでも何でもありません。本来4年毎に交換が推奨されているプラグとイグニッションコイル、6年毎に交換が推奨されているドライブベルトとプーリーなどが含まれているからです。逆に言えば9年も経つのに色々と交換してこなかったため、一気にやるとこうなってしまう、ということですね。とは言え全く異音等も感じないので、ドライブベルトは点検で異常がなければ来年にでも交換することとして、プラグ&コイルは交換することにしました。他には油脂類とフィルター類の交換ですね。車検に向けた作業としてはフロントガラスのリペアと、左右のマーカー交換(ヒビ割れ)。点検の結果ドライブベルトに異常はなかったので、とりあえず良かったです。

ところでPADM、ネットで情報を検索するとかなり多くの情報がヒットしますが、PADMとして修理する例のほとんどがポルシェや中古車店による保証修理で、それ以外はノーマルのマウントに変えることがほとんど。お金を出してPADMを変える例はほとんど見ませんw。(まぁそういう人がネットをやらない、または投稿しないというだけのような気もしますが) 目に見えるものじゃないし、どこまで必要かというのも微妙なので要らないと判断する人が多いのも分かります。私はオーダー時の思い入れと効果で直すことにしましたが。。。基本的には非常に信頼性の高い981ボクスター、実際9年43,000kmで壊れたのはPADMのみです。しかし唯一ここだけは明らかな弱点ですね。

修理・車検から帰ってくるまでの間にボディカバーも新調しました。4年半使ったカバーはリアスポイラーやミラーなど角になる部分が擦り切れるような感じになっていて、寿命を迎えていました。しかししっかり保護してくれていたので、ボディ自体は9年経ったとは思えないほど綺麗です。以前のカバーより耐久性が高いし素材的に遮光性や裏起毛など安心感が高いので、同じメーカーのものを同じ仕様でオーダーしました。

そして2週間ぶりに帰ってきたボクスター。最後に色が褪せていたホイールのセンターキャップを交換しました。

走らせたら随分違います。タイヤを変えているのでまず乗り心地が劇的に向上しているのと、驚いたのはスロットルのツキが違う。今までだって失火していたような症状はなかったし、エラーも記録されていなかったようだけど確実にパーシャルから微開した時の素直さがちょっと違う。乗りやすくなってる。それにしても・・・ボクスターはこんなにも気持ち良いクルマだったんだなぁ・・・。C63のような速さも快適性もないけど、単に街中を帰るだけでも気持ち良いし交差点でスポーツカーらしさを感じる。山へ持ち込めばターボではあり得ない甲高い音を響かせ、驚くほどの運動性。まったり乗れる素のボクスターだけど、追い込めばガチスポーツカーの片鱗を味わえる。やっぱり復活させて良かった。今年はこいつでツーリングに行こう。

Posted at 2023/06/21 08:58:18 | コメント(2) | トラックバック(0) | Porsche | 日記
2023年06月18日 イイね!

ボクスターの復活①

ボクスターの復活①バイクにかなり傾倒している昨今、バイクと使い道がカブるボクスターは本当に乗る機会が減りました。基本的には雨なら乗らないし、天気が良い日に気持ち良くドライブしたり、温泉に出掛けてみたりというのが主な使い方・・・これはバイクとかなり近い。だから激減と言って良いくらい乗らなくなってしまっていました。ここまで乗らないならいっそのこと売却した方が・・・と何度も思いました。乗らないから、とメンテを怠り、それで調子を落とす。さらに乗らなくなる・・・。タイヤの硬化、バルブからのエア漏れ、そしてPADMの故障・・・。更にはバッテリーが完全に上がり、年末くらいからはもうほとんどタダの不動車に。いくら何でも愛情が薄れ過ぎでは。。。こうなると毎日見るのも辛くなってくる。心の何処かでモヤモヤが蓄積していく・・・。因みに前回の車検時から何と2,000km程度しか走っていません。まぁ半年ちょっと寝かせていたので約1年半で・・・ですが、それにしても少ない。バイクは3台合わせて直近の1年だけでも20,000km以上走っているのに・・・

しかし車検が近付いていよいよ意思決定が必要なタイミングとなり、ちゃんと復活させることにしました。乗る機会が減ったとは言え走らせたいと思うことはそれなりにあることと、ボクスターを手放してまで他に欲しいクルマが手が届く範囲に無いこと。クルマに関しては増車はあり得ないので乗り換えになるんですが、例えばGRヤリス良いな〜、と思ってもボクスターの気持ち良さを手放して今からストイックなドライビングマシーンに行くのか・・・!? とか。C7コルベットは未だに欲しいと思っていますが、ほとんど新車価格から値下がりもしておらず、それなりの差額を払ってまで使い方がバイクとカブるクルマにどれだけ乗るのか・・・!? とか。そして何より、981ボクスターを気に入っているのです。デザインは今でもかなり好きで、シェイプも良いし各部も洗練されているし、古くなった感じもあまりしない。(オーナーだからそう思うだけ?)大きさだってロードスターと比べればかなり大きいけどそれでも絶対値としてはそれほど大きくないし、ラゲッジもあって長旅にも使いやすい。そしてエンジンは今や新車には存在しない、気持ち良いNAのフラット6。

そんなこんなでやっぱりボクスターに乗り続けよう、と。それで車検を通すことにしたものの、まず現状通らない。それどころか動かないw。まずはバッテリーを交換。これはAmazonでかなり安く売っていたのでBOSCHのAGSバッテリーへ。整備手帳に書いた通り完全にバッテリーが上がっているとボンネットが開かないのでマニュアルの通りにジャンプさせないといけなかったのですが、幸いバイク用のバッテリーが転がってたのでそこは簡単でした。

次はタイヤ。前回交換してからほぼ6年経ったPILOT SUPER SPORT、特にリアは製造が2015年だったこともあり完全に硬化してヒビ割れが酷い状態に。タイヤはPILOT SPORT 5 Sが出始めたので様子を見ていたのですが、OE供給が先行してリプレイス版はなかなか出て来ない感じだったのでPILOT SPORT 4Sに決めました。フロントはNA0があるので一応通常版と比べてみると、幅や径、重量等は完全に同じながらNA0の方は溝が浅い。まぁ計測誤差か?というほどの微差なのですが、0.5mmほどの差。なるほど・・・もしかしたらPS4Sの少し柔らかいステアリングレスポンスを嫌って浅溝なのか・・・!? それならもっと差があるはずか。まぁでも何か違うのだろうから911用のNA0に。次にリアのサイズ。PSSはリアを275に上げていたので、純正サイズの265に戻すかどうか。調べると265/40R19はメルセデス承認MO1しかありませんでした。スペックを見るとセクション幅は10.7インチあるもののトレッド幅は何と9.1インチしかない。細かったBMW承認のPSS 265/40でも9.4インチあったので、さらに10mm近く細くなることになります。一方275/40のスペックはセクション幅が10.9インチでトレッドが10.1インチ。PSSと比べてセクション幅は同じでトレッド幅が0.1インチ太い。それであれば275で決定です。いつものようにネットでタイヤを探してショップへ発送、交換してもらいました。(続く)


(プロファイルは結構変わり、リムガードがかなり出る形状に。左がPSS、右がPS4S。だいぶ太く見えます。)
Posted at 2023/06/18 15:31:52 | コメント(1) | トラックバック(0) | Porsche | 日記
2021年06月09日 イイね!

ボクスター車検(3回目 7年)

ボクスター車検(3回目 7年)ボクスターが3回目の車検を受けました。所有して丸7年ということになりますね。距離は41.207km、前回の車検からの2年で8,000kmほどしか走っていませんね。実は去年3月から今年の3月までの1年でバイク3台併せて2万km、C63で5,000km走っているので、それを考えれば当然の走行距離というかむしろ走っている方とも言えるんですが・・・。

ボクスターは多少ヤレが見えてきましたが、クルマ側の故障と言えるトラブルは一切なし。右リアタイヤが1年以上前からバルブ起因のスローパンクチャーでこれは次のタイヤ交換でバルブを4本とも交換します。それ以外に気になるのはヤレということになりますが、ルーフフレームとおそらくシートの異音。どちらもギシギシ言うようになりました。そしてなんとなくボディが緩んだような・・・ブッシュとアッパーマウントが少しヘタったかな、というところです。この辺は感覚でしかないわけですが、C63がどこもガッシリとした非常に剛性感の高いクルマなので、余計に差を大きく感じるのかもしれません。いずれにしても大きく手を入れるようなことがなく7年を過ごしており、いつ壊れるかドキドキしていたPADM(ボクスターではトランスミッションマウント)も7年4万km全く問題なく、たまにSPORT+にするとしっかり剛性、接地感を高めてくれます。ロワーグレードだから、ということもあると思いますが、信頼性は非常に高く、タイヤもTW=300のPilot Super Sportはツーリング主体で走らせていれば2万km以上使えてしまうので、本当にお金のかからない良い子です。(笑)

さて今回の車検ですが、実は去年はオイル交換は自分で行ったものの定期メンテナンスをスキップしていました。距離が3,000km程度だったということもあって、本来であれば定期交換の時期になっていたブレーキフルードやクラッチフルード、エアクリーナーの交換を先延ばしにしていたのですね。

ということで入庫して見積を頂くと、これらの交換の他にバッテリー交換、エアコンフィルターの交換とドライブベルト(ファンベルト?)関連の交換を推奨されて53万円ほどの見積w。




バッテリーはアイドリングストップもすぐに作動するほどの状況なので問題ないだろうと判断して交換せず、エアコンフィルターは自分で交換するので無し、ドライブベルトは状態点検が6万kmまたは4年とされているものの交換必須とはなっていません。当初の見積ではベルト関連でプーリーや油圧テンショナーも交換となっており大体13万ほど。点検の結果ベルトに問題あれば交換することにして、とりあえず見送り。(結果問題なし) スパークプラグやイグニッションコイルも交換せず。この辺りはお勧めもされなかったのですが、距離的に問題ないという判断なのでしょうね。プラグは4年毎の交換が指定されていますが、今時普通の使い方で距離も走らず4年でダメになることはまずないですからね。イグニッションコイルも同様です。



少し話がズレますが、コロナ禍でクルマもバイクも売れているようですね。他にお金を使うところが減ってしまったから、という分析があるようです。それが理由か分かりませんがポルシェ・センターの工場は稼働率が非常に高い状態が続いており、入庫まで3週間、入庫後も1週間ちょっとかかりました。車検を忘れてて、いけね、来週で車検切れる!とかなったら大変だったでしょうね。
Posted at 2021/06/09 11:42:28 | コメント(2) | トラックバック(0) | Porsche | 日記

プロフィール

「北海道1泊目は日高。テントを張るつもりが撤収時に雨予報なのでコテージに…。素晴らしいロケーションでいきなり癒される」
何シテル?   09/07 07:21
10年以上続けていた2輪レース活動を休止し、のんびりとバイク/クルマ生活を楽しんでます。今はやる方ではなく観る方に変わりましたが、モータースポーツは2輪・4輪問...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/9 >>

 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    

愛車一覧

ランドローバー レンジローバースポーツ ランドローバー レンジローバースポーツ
アウトドア系の趣味に使える利便性と上級サルーンのような快適性を求めてポルシェ・カイエンと ...
ポルシェ ボクスター (オープン) ポルシェ ボクスター (オープン)
求めていたのは速さではなくスポーツカーとしての動き。つまり専用シャシー。そして出来ればミ ...
KTM 1290 SUPER ADVENTURE S KTM 1290 SUPER ADVENTURE S
R1200GSからの乗り換えとなる新たな旅バイク。アドベンチャーカテゴリーの中で一番楽し ...
ホンダ CB1100EX ホンダ CB1100EX
最後の空冷4気筒。これぞ日本的なバイク。細部まで拘った惚れ惚れする美しいデザイン。クロー ...

過去のブログ

ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation