
別府の朝は二日酔いと共に・・・(汗
だるい・・・そして軽い頭痛・・・
全くバイクで走る気になれないw
この日の宿は熊本県の人吉市の旅館を取っていました。高知で知り合った方から人吉の鰻をお勧めされ、それなら、と人吉で良さそうな旅館があったので一昨日取ったのです。人吉までは高速を使えば2時間ちょっとで着く距離。なので昼過ぎくらいには人吉へ着いて、鰻を食べる予定でした。しかし二日酔いという情けない有様・・・。昨日会った方のように数ヶ月レベルの旅なら「ちょっと一休み」くらいの感覚で宿で寝てるんですが、そういうわけにもいかず。チェックアウトを遅らせ、体調が回復した昼過ぎに別府を出発しました。高速は使いたくなかったので、ワインディングを通るルートを探してあとはGoogleへ入力してその通りに走ります。
別府市内は山に囲まれているのでどこへ出るにも基本的に山を超えるんですが、いきなり峠を超えて由布市へ向かいます。由布市では良く分からない住宅地を色々と案内してもらいw、山里へ向かいます。県道690号は典型的な山里の道。交通量も家も少なくのどかな風景が続きます。本当はくじゅう連山を周る道路もあるのですが、今回は諦め。県道690号〜30号〜131号と繋いで竹田市を通ってやまなみハイウェイへ。阿蘇市からはR265で南下し、R218で山都町へ入り、そこからR445で人吉を目指します。高速や幹線道路を使わないルートとなるといずれにしても山越えで人吉へ向かうこととなるのですが、R445もなかなかの酷道でした。(汗)
そして飽きるほど長いw。そろそろ広くなってくれぇ〜・・・と思いながら走っていました。何しろ幅は1車線分でブラインドの連続なので、とにかく気を遣う。路面もマリオカート状態だし。人吉に着いてツーリングマップルを確認したら「道幅狭いウネウネ道。まさに酷道」とか書かれててw 知ってたらこの体調では通らなかったわ。という感じ。
ようやく広くなって快走路と思ったらもう人吉はすぐそこでしたw。
取っていた旅館は人吉旅館という旧い宿で、建物自体が国登録有形文化財になっているという、とても雰囲気のある宿でした。そして泉質がまた良くて、ぬるぬるとしていてミネラル分の高そうなお湯。飲泉出来るようですからそこまで極端なミネラルじゃないんでしょうけど、滞在中何回入ったことやら・・・。
さて翌日。この日は遂に九州を離れる日です。鹿児島県の志布志からフェリーに乗る日です。なので当初はまず霧島を目指し、その後桜島を周り、時間があれば佐多岬へ行こうと考えていました。が、その前に・・・。昨日行き損なった鰻屋情報をチェックすると、何と10:00オープンだと。それならば、と朝食を控えめに食べて出発を遅らせ、10:00に鰻屋へ・・・。
何とお休み・・・。まぁ3連休の翌日ですからね・・・ご縁がなかったようです。こんなことなら出発を遅らせるんじゃなかったなぁ。
そこからR221でえびの市へ向かい、そこから霧島バードラインでえびの高原を目指します。途中狭いところもいくつかありますが、とても気持ち良い快走路。
気持ち良くえびの高原に着くと・・・えびのスカイライン生駒高原方面は硫黄山噴火のため規制中で通行止・・・。これはそもそも昨年からずっと続いているようで、行き当たりばったり君がダメなんですね。
しょうがないので、えびのスカイラインを霧島方面へ向かい高千穂高原を通って山を下りました。ツーリングマップルを見ると霧島周辺には良さそうな道がいくつもあるのですが、時間もあまりないので諦め。霧島市内で昼食を食べ、桜島を目指します。海沿いを走るR220はずっと桜島を見ながら集落を通過していく快走ルート。この地域の幹線道路なので交通量は多めなのですが、パッシングポイントもあるのですいすい走れます。実は鹿児島自体来るのは初めてだったので、桜島の大きさにちょっとびっくり。
近づくにつれて細かく見えるようになりますが、上の方は溶岩に覆われ、下の方は裾野がなだらかになり森が広がる火山独特のその姿はハワイの島を海から見ているような感覚になりました。似てると思うなぁ・・・。そしてこの日も噴煙は普通に(?)上っています。
そして桜島へ入り時計回りに一周することにしました。東側では灰が降っており、ポリカーボネートのスクリーンもヘルメットのシールドも拭いたら傷がつくのでちょっと困りますね・・・。それから展望台へ登りました。湯之平展望所からは鹿児島市内も一望出来るのですが、距離はかなり近いのですね・・・。山を降りて今度は北側へ周りますが、海が近い。波が高くなることはなどなさそうなクローズな湾内なのでこんなに低いところを道路が走っていても良いのでしょうね。
桜島を出て志布志へ向かいます。17:55の出航予定なのですが、1時間前に着かなければいけないようです。大型のフェリーは車両の搭載に時間かかりますからね。となると佐多岬までは難しいか・・・。行けるところまで行って、志布志へ向かうことにしました。海沿いをR220からR269と南下していきます。徐々に南国の雰囲気が濃くなってきた錦江町で15:30。ここらで残念ながら時間切れです。佐多岬は諦めて志布志へ向かいますが、どうやら広域農道っぽい道路で山を超えることが出来そうなので、肝属グリーンロードという道に入り志布志を目指します。所々路面に苔が生えているので多少注意は必要ですが、気持ち良い快走路でした。
しばらく走ると山を下り、田んぼが広がりました。おそらくもう海はそんなに遠くないはず。R448に合流して志布志港に到着。チェックイン時に体温測定と問診票への記入がありました。それからレストランは残念ながらクローズ。これは随分前にメールで通知がありました。なので一旦チェックインして再びコンビニへ買い出しへ行き、船に乗り込みました。
大型フェリーは重要な物流を担っているのでトラック/トレーラーはそれなりに多いですが、乗用車やバイクは平日ということもあるでしょうけどとても少なく、バイクは10数台、クルマも20−30台程度だったと思います。
フェリーは「さんふらわあ」。このさんふらわあというのは子供の頃からイメージしていたフェリーそのものです。多分乗り物図鑑とかに載っていたんだと思います。関西の船なので子供の頃は見ることすら出来ませんでしたが、ちょっと感慨深いw。
2018年に就航した新造船らしく、パーキングロットすら綺麗。そして船内はもはやビジネスホテル以上!? とても綺麗です。そして何より驚いたのはこの船の静かさ。エンジンの音がとても静かでした。湾内を航行するアイドリング+αくらいの感覚でそのまま外洋も航行していました。志布志を17:55に出て大阪に7:40に到着予定のフェリーなのですが、17:20には乗り込んでしまったので、停泊している間に風呂に入りました。とりあえずやることもないので、コンビニで買ってきたビールとツマミで乾杯。これがこの旅の最後の夜なのでちょっと寂しいですがwしょうがないですね。この日は波は高くなかったのですが、とにかく風が強く、志布志湾を出てから3時間程度は大きなうねりがありました。夜23:00くらいには揺れなくなりました。
それにしてもこのフェリーは良かったです。一人用の個室は窓もない最小限の部屋ですが綺麗で機能的、数年前に乗った仙台〜苫小牧の太平洋フェリーよりも良かったです。それからやっぱり船旅を入れるというのが良かったですね。鹿児島から自走で大阪までとなると、普通は途中で1泊しなければ無理なので、高速道路代やガス代、時間的にもコスト的にもそれから疲労まで考えるとフェリーの方が遥かに良いんですよね。
翌朝大阪へ到着し、どこにも寄らずガスと食事以外の休憩も取らず真っ直ぐ自宅へ帰ってきたのでした。(寒いのと強風には参った)
総走行距離はちょうど4000kmでした。
Posted at 2020/03/31 19:32:57 | |
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バイク旅 | 日記