
この3月末で、24年勤めた会社を退職することになりました。長く勤めたので色々と思いもあるのですが、まぁそれはそれで・・・。そして半月ほどですが次の仕事まで休みが取れたのでツーリングへ行くことにしました。11月に辞めることを決めて以来、ニュージーランドでレンタルバイクを借りて南島を周ろうと考えていたのですが、昨今の状況で敢え無く断念。代わりに国内をツーリングすることにしたのです。考えてみれば、バイク乗りは基本的に山や海などに出かけることが多いのでコロナ感染のリスクは低いですかね・・・。しかも、基本的に一人旅。こんなに長く一人旅をすること自体、出張以外では初めてです。いつもは国内だろうとヨーロッパだろうとアメリカだろうと妻と二人でツーリングしてましたからね。そういう気ままな一人旅なのでほぼ全ての予定を決めずに出発することにしたのです。
しかし1~2日目だけ、高校時代からの友人が仕事の休みを取って付き合ってくれるということに。そこで神奈川まで1泊で帰れる範囲ということでまずは紀伊半島へ行くことにしました。47都道府県のうち足を踏み入れたことのない県の一つが和歌山です。そもそも鈴鹿サーキット以外で紀伊半島の3県に滞在したことがありませんw。(鈴鹿は紀伊半島の範囲に入るのか!?)
さてルート選びですが、泊まるのを和歌山の那智勝浦に決め、それ以外の観光はほとんど考えずにwひたすら気持ち良いところを走ることにしました。となるとバイク乗りの定番、ツーリングマップルを参考にルートを検討。ツーリングマップルが素晴らしいのは周辺のガイド情報もありつつ、走って楽しめるルートの情報が多いことです。酷道やダート、民家が多いルートなど場合によっては避けるべきルートの情報もありますし、クルマで出かける際にも参考にしています。この辺は観光ガイドには決して載らない情報ですね。
出発前日の土曜日は神奈川の自宅周辺でもクルマや畑にうっすら雪が積もるという天気で、翌日曜日も朝の気温は低くなんと1.4℃。しかも路面は濡れています。普段なら心が折れて行くのを止めるところですw。何とか頑張って4:00amに自宅を出発、東名の足柄SAで友人と合流しました。紀伊半島が目的地となるとどうしても高速移動が長いのですが、今回は伊勢湾岸道を通らず、浜松で降りて伊良湖から鳥羽までフェリーで行くことにしました。足柄SAを出発し、休憩無しで2時間半ちょい、何とか予定のフェリーの出発15分前に到着。
朝はかなり寒かったですが、浜松で東名を降りてからは天気も良くなり気温も上がってきました。フェリーは1時間ほどなのですが、休憩なしでここまで来たのでちょうど良い休憩にもなりました。休憩している間に伊勢湾を渡れるこのフェリーはとても良いですね。気に入りました。
鳥羽でフェリーを降り、紀伊半島の山中、大台ヶ原を目指すことにしました。松下から伊勢自動車道に乗り、勢和多気ICで降りR368で西へ向かいます。このR368がいきなりの快走路。そしてR166へ入ると更に幅が広く緩いコーナーが谷間の山里を繋いでいきます。交通量は少なく、路面も綺麗。新しく履いたタイヤの感触を確かめつつ、気持ち良く走ります。
有名な観光道路も良いのですが、こういう山里の道路が私は好きなんです。天気が良いこともあり随分多くのバイクとすれ違いました。宇陀市の手前で県道16号へ入り、R169へ抜けて今度は吉野川沿いに南下。途中大迫ダムの道の駅で昼食を食べ、更に南下。元々県道40号、大台ヶ原ドライブウェイというのを走って大台ヶ原を目指していたのですが、Google mapは違うルートを示しています。その訳は…冬期通行止でした。すっかり春気分でしたが、まだだったようです。しょうがないのでGoogle map通りに県道226号へ入り川沿いを進んで行くと、いよいよ狭くタイトな道に。おまけに路面は砂利、砂、泥、苔、落ち葉のオンパレード。如何にGSと言えども滑るものは滑るし怖いものは怖いのですが、友人のNjnja1000はひょいひょいと切り返して登って行きます。すれ違いも困難なこの道を登って行くと段々と周囲には雪が見え始め、遂には路面に雪が…。
Google mapによればもうすぐドライブウェイとの合流なのでそこまで行くと…。当然通行止めw そりゃそうだよね。とりあえず休憩して引き返す。
再びR169を南下し、交通量が多かったがR309と分かれてからは再び快走路となり、R168でそのまま新宮へ。それにしても紀伊半島がこれほど快走路が多いとは知らなかったです。終始気持ち良く快走して新宮まで来ました。この後那智の滝を見て勝浦の宿へチェックイン。この日は600km程走りました。
翌日は高野龍神スカイラインを走る気満々だったものの、状況をチェックするとこちらも冬期通行止。行き当たりばったりだとこうなりますw。代わりに今日下って来たR169と並行して上るようなR168で五條市へ向かい、そこで友人と別れることにしました。
R168は期待通りの快走路で、月曜日で交通量が少ないこともあって気持ち良く北上。しかし気温が思いのほか低く、途中でかなり寒くなってきたのでグローブをウインターグローブへ変えたのですが、山を見るとすっかり雪・・・(汗)。これは・・・良く分かってないけどこの山を超える・・・んだよな、多分・・・。再スタートするといよいよ雪が舞ってきて、車載の外気温計で2℃を切る頃には路肩に雪が現れ始め、そのまま走っていくと路面にも雪が・・・。周りはもはや雪景色と言って良い程で、こうなるとこの先どうなるか分からない行き当たりばったり旅としては少々ピンチ。
この先の路面状況はどうなのか?それはどれくらい続くのか?そもそも目的地の五條市はどういうところなのか??(標高が高いところだったらまずいかもしれない) トンネル手前の道の駅で軽トラの方へ状況を伺うと、この先1kmくらいは路面に雪がありリスキーだが、トンネルを超えた向こう側は路面には雪がないはず、とのことで、何とか頑張って峠越えすることに。因みに車載の外気温計はマイナス2℃を指していて、点滅して仕切りにリスクを伝えてくる。これは通常の誤差を考えればマイナス4℃から5℃くらい(汗)。轍以外は雪が残る状況でしたが、交通量がそれなりに多い道路だったので轍は普通にウェットで何とか無事通過。
五條市へ着くと気温が多少上がりましたが、それでも4-5℃くらいで寒いことには変わりない。特に見るところも寄るところも無さそうだったので解散し、京奈和自動車道を友人は東へ、自分は西へ和歌山を目指すことにしました。京奈和自動車道では雨+雹という結構厳しいコンディション。道中楽しむ余裕もなくひたすら和歌山を淡々と目指します。標高が下がり和歌山市内へ入る頃には雨も上がり、気温もさらに上がってきました。途中のPAで今日はフェリーで徳島へ渡り、宿を徳島県の阿南市に決めました。和歌山→徳島のフェリーは所要時間2時間。大阪〜神戸を経由するよりは時間もコストも節約出来ることになりますし、例によって良い休憩になりました。上陸後、淡々と阿南市まで走って2日目は終わりました。この日は250km位の走行でした。
Posted at 2020/03/26 00:31:32 | |
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バイク旅 | 日記