
遂にというか、ようやく納車されました〜。ドイツにオーダーしたボクスターですら7ヶ月だったのに、熊本で作ってるCBも同じくらいかかったというw(現在の情勢から最初からそういう話だったし寧ろ思ったより早く来たくらいの感じではありますが)
早速慣らしも兼ねてビーナスラインへ連れ出して来たんですが、やっぱり良い。買って良かった。ADVを別とすれば14年ぶりの日本車の新車、ホンダ車なわけですが、セルの音からトランスミッションの気持ち良いクリスピーなタッチまで全体に溢れる「あぁそうそう、これこれ」というホンダらしい高品質感。そしてとにかくエンジンが良いです。1500-3500rpmくらいの音とフィーリングは実に素晴らしい。交差点を曲がって普通に加速するような何でもないシーンですら、「あぁ、良いなぁ〜」としみじみ思える。マフラーを変えるなんて勿体無くてそんな気になりません。因みに無負荷のブリッピング時より負荷がかかった状態での回り方と音がたまらんです。低回転域ではあえてズラしたバルタイと4-2非集合マフラーでバラついた感じを出していますが、非常に振動は少なくて回すとクリーミーとすら言えるスムーズさ。6速での100km/hの巡航は2700-2800rpm、120km/hでも3000rpmくらいとギア比が結構ロングなんですが、エンジンの低回転域スイートスポットを楽しむならせいぜい100kmまでといったところ。それ以上は風も辛くなってくるし、エンジンも普通の4気筒になります。
シャシーはフレームやピボット周りは意外にしっかりしていてR1200GSより余程剛性感が感じられる一方、ホイール周辺の剛性が落としてある感じ。サスペンションは乗り心地重視と言って良いくらい柔らかく、荒れた路面では底付きもするしダンピングが追いつかない時もある。まぁこれも鷹揚を狙ったセッティングなんでしょうね。(でももう少しダンピングは効かせたい・・・)
ところでビーナスラインで早速ナンシーおじさんに遭遇w。DUKEとかGSでは滅多に声をかけられることはないのですが、納車初日にいきなりナンシーおじさんの洗礼を浴びるとは、オジさんホイホイっぷりはなかなかのもののようですw
「これ何シーシー?400?」
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「いや1100ですよ」
「え?ナナハン?」
「いや、セ・ン・ヒャ・ク、 1100cc」(とサイドカバーのロゴを指差す)
「え?こんなに小さいのに?400かと思った。1100って小さくなったんだねぇ〜」
そう、意外に小さいんですこのバイク。シート高が低くてデザインも水平基調なので、エンジンとタンクの幅こそあるのですが全体のマスがとても小さく感じます。しかも今の基準で見ればリアのタイヤ幅は250ccが履くような140サイズ。だから昔の19インチ時代の大型バイクのイメージが強い方はとても小さく感じるでしょうね。GSとかDUKEとかめっちゃ足を高く上げて股がないといけないので、その点CBは超ラクw。
で、何より細部まで美しいわけです、このバイク。。。空冷だしスチールのフレームにスチールのスイングアーム、ブレーキやホイールも特別なパーツは使われていないので一見お金がかかってないように思えるわけですが、しかしもう見た目の質感が高い。仕上げが綺麗なんですね。この辺890DUKE Rと対照的です。890DUKE Rは見ても乗ってもサスやブレーキ、ホイールといったサイクルパーツにお金がかかっている感をビシビシ感じますが、見た目の質感はショボいというかオフ車というか。。。
開発に苦労したという空冷エンジン。元々水冷のCB1300のエンジンをベースに空冷化。いかにもDOHCですというカムカバーデザイン。少し丸みを帯びているのが美しい。空冷フィンは薄く隙間も狭い。プラグ回りには別体部品でヒートシンクまで仕込まれています。カムカバー、クラッチカバーなどカバー類は綺麗にポリッシュされていてこれまた美しい。
トップブリッジもポリッシュがかけられています。ハンドルバーのクランプボルトにはメッキのカバー。メーターは中央の液晶部分にギアポジションや燃料計、オドなどが表示されるのですが、ADV150にすら付いている外気温計が無いのは残念。レッドゾーンは8,500rpmからで「ふーん」としか思っていなかったのですが、昔のゼファー1100が9500rpmと知ってちょっとびっくり。タコにある”6speed”のロゴが古臭くて良いw。ハンドルはちょっと高過ぎますね。リア荷重で乗るバイクと考えれば良いのかもしれませんが、高速巡行が風がキツいしワインディングでももう少し低くしたい。
シートはEXとRSではデザインが異なります。が、このシートはちょっと考えもの。デザイン面や足付きを考えたのでしょうけどクッションは見た目以上に薄く、2-3時間も乗ってれば尻が痛くなってきます。そしてシートが低いので結構膝の曲がりがキツい。見た目の質感も写真より実物の方が低く、こんなところまで昔風じゃなくて良いのにw表皮はいかにもビニールって感じ。ステッチはなくワディングという型押しのみ。CBはノーマルを貫こうと思っていたのですが、これだけはちょっと悩ましい・・・
スイングアームはRSはアルミ製ですがEXはスチールです。断面積はそれなりに大きいですがアクスルシャフトもあえて細くされ全体剛性の最適化がされているとのこと。大型バイクで中実のアクスルシャフトなんて見たの何十年ぶりだろう・・・。チェーンアジャスターも懐かしいタイプ。
フロントのキャリパーも懐かしい形のNISSIN。これ多分2002年のCBR954RRと同じキャリパーですw。ローターの取り付けボルトに黄色く見えるのは組み付け時のチェックペイント!? これでも減らしたらしいのですが、至る所にチェックペイントがされていて「あぁ、日本車〜」って感じです。
これから良い季節ですし、久しぶりの4気筒の日本車、楽しみたいと思います。

Posted at 2022/04/17 09:33:47 | |
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