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2024年09月17日 イイね!

耐久レースはロマン - WEC富士6h

耐久レースはロマン - WEC富士6h先日WEC富士6時間耐久レースを観戦に行ってきました。WECはル・マン24時間もその1戦に組み込まれる世界耐久選手権シリーズです。4輪のレースを生観戦するなんて、本当に20年ぶりくらいじゃないでしょうか。。。

いや〜、かなり面白かったです。車種・構成のバラエティが豊富で、テレビで観ているだけでは分かりにくいマシン毎のキャラクターの違いなど、レースそのものの楽しみの他にマシン自体を楽しめるのがとても良かった。WECに比べれば、基本構成が同じF1なんてほとんどワンメイクみたいに感じます。笑

WECのマシンですが、基本はハイパーカーとLMGT3という2クラスに分かれています。ル・マン24時間のみ従来のLMP2というクラスが残っていますが、WECシリーズとしては2クラスのみです。そのハイパーカーには2つの車両規定があり、一つはLMH、もう一つはLMDh。LMHは排気量含めかなり自由なレギュレーションですが、エンジンはリアのみ駆動、ハイブリッドの場合はモーターでフロントのみ駆動出来る4駆になります。



LMDhはオレカ、ダラーラ、リジェ、マルチマティックの4社が製作するシャシーをベースに自社のパワーユニットを搭載しますが、共通のハイブリッドシステム/ギアボックスの搭載が義務付けされ、こちらは2駆のみ。全長はLMHが5,000mm以下、LMDhが5,100mm以下なので5,500mmに達するF1よりかなり短いです。

こういう規定のハイパーカーですが、今年は何と8メーカーが参戦。(元は9メーカーで1社撤退) キャデラックは5.5LのV8、ハイパーカー唯一のNAでシャシーはダラーラ。クロスプレーンクランクの大排気量V8 NAをカチ回した時の音がもうほとんどNASCARのようで最高です。アメリカンスピリッツを感じます。



片やアルピーヌ、こちらはメカクローム製の3.4L 90°V6ターボでクォーンという高めの音、シャシーはオレカ。BMWはDTMで使用していた4L V8をベースにターボ化、詳細は分かりませんが多分フラットプレーンクランクなんでしょう、結構澄んだ音を出します。シャシーはダラーラ。ランボルギーニもV8で3.8Lターボ、こちらも結構良い音でシャシーはリジェ。ポルシェ(シャシーはマルチマティック)、トヨタ(LMH)、フェラーリ(LMH)は音の個性は薄いし、あまり良い音じゃなかったですね。





プジョー(LMH)はリアウイングを持たない独創的なエアロデザインでしたが、今年からウイングを付けました。これらのマシンはスタンド裏を歩いていてもどのマシンが通過したか音で分かるくらいですから、相当各車で音が違います。



LMGT3は割とおなじみのマシンが多いのですが、こちらもベースマシンの個性そのままのキャラクターでとても良かったです。ランボルギーニ・ウラカンはいかにもランボっぽいV10 NAサウンド、コルベットはフラットプレーンクランクのV8 NA。296 GT3の120° V6ターボが冴えない音なのもあって、こちらこそフェラーリかという音。



一方のマスタングはフラットプレーンクランクのGT350系ではなく、あえて(?)クロスプレーンクランクのコヨーテがベースで、これを5.4L化。ドロドロ言う昔ながらのアメリカン・マッスルV8。こういったバラエティはBoPで性能調整が入るからこそなんでしょうけど、でもこういった個性にロマンを感じるじゃないですか。一方で、GT3を各国で長らく走らせてきたメルセデスAMGやアウディは何と参戦枠が足りずエントリーが認められていないというのだから、LMGT3の活況を表していますね。これは参戦枠をハイパーカーに振り分けたためらしいのですが…


国歌斉唱の際はグリッドへドライバー・クルーが整列する。この光景も結構好き

こういう個性豊かなマシンをドライブするドライバーは元F1ドライバーも多い一方、GT3では1名のジェントルマン・ドライバーの参戦を義務付けるなど草レース的な要素を残しています。耐久レースですから、当然ながら燃費やタイヤ消耗を考えたストラテジーやピットワークも重要な要素の一部。こういった要素は実は草レースでも世界選手権でも変わりません。そしてちょっと緩い、草レースにも近い楽しもうという雰囲気がピットに流れているのも凄く良かった。



今回のレースは結果的にかなり荒れてしまいましたが、随所でバトルがあり、作戦の違いなどで最後まで読めないレース展開で色々と面白いレースでした。



今回はパドックパスなどでマシンを間近で見るようなことはしなかったのですが、来年は是非間近でマシンを見てみたいな、と。

やっぱり耐久レースは良いですね。やる方がもっと楽しいけれど。
Posted at 2024/09/17 10:57:34 | コメント(1) | トラックバック(0) | その他 | 日記
2024年09月03日 イイね!

Range Rover Sport(チョイ乗り記)

Range Rover Sport(チョイ乗り記)今年に入ってからC63に代わる次期FXをぼんやりと検討しているわけですが・・・。以前はあまり良い印象を持っていなかったSUV。物理的に重く重心も高いし、その割に室内や荷室が広いかというとそれほどでもない。特に荷室は大きなタイヤハウスのおかげで驚くほど幅がなかったりします。走りが楽しいかと言うと、そもそもそういう目的のクルマではないし物理的なハンディがあるのも確かでしょう。しかし、マカンやCX-60に乗ってSUVに対する印象が変わりました。販売上の中心的な車型になってきたことや利幅が大きいことからリソースもかけられ、開発も進み、クルマの出来という点でも全体的に期待出来そうな感じもします・・・。SUVにもサイズが色々あるわけですが、今回は大きめのクルマにしたいと思っています。荷室容量が欲しいのもありますが、大きなサイズならではの安定性、乗り味が欲しくて。そんなわけで前回のカイエンに続いてRange Rover Sportを試乗してきました。

レンジローバースポーツは2022年にフルモデルチェンジされて3世代目。初代はディスカバリーのシャシーを使ってレンジっぽいガワを被せるというクルマだったんですが、2代目でレンジローバーとシャシーを共有するモデルとなり、現行もレンジと同じMLA-Flexというアルミ/スチール混成モノコックシャシーです。なので前後トレッド、ホイールベースともレンジローバーと共通。サイズはかなり大きく全長x全幅は4960mm x 2005mm、ホイールベースは何と2995mm。因みにレンジローバーでも5065mm x 2005mmなので、長さが10cmくらい短いだけです。高さはレンジの1870mmに対して1820mmで、あとスポーツの方がDピラーが寝ているのでマスとしての印象は意外に異なります。



因みにカイエンは 4930mm x 1983mmなのでほぼ同じ大きさと言って良いでしょう。ついでに言えばランクル300 (4985x1980)、BMW X5 (4935x2005)などともほぼ同じ。パワートレインは結構バリエーションが豊富で、3L直6のディーゼル300ps/650Nmとガソリン400ps/550Nm、このエンジンをPHEV化した仕様、それにBMW製の4.4L V8・・・そう、BMWのM系に積まれるアレです。V8のパワーは635ps(!)。なおPHEV以外はV8含め全てマイルドハイブリッドです。

ディーラーへ伺うとショウルームにレンジローバーは置いてあるもののスポーツは無く、少し離れたところから持ってきてくれるとのこと。それまでレンジローバーを見ていました。初めてまともに見るのですが、庶民的な感想で恐縮ですが高級感が凄いw。キャラクターラインを廃したシンプルなデザイン、フラッシュサーフェイスとされたディテール。それを活かす極限まで詰められたチリ。面で魅せるデザインが美しい。室内も素晴らしいデザインと仕上げで、装飾らしい装飾はほとんど無くそれでいて上質さを感じさせ、とても上品。リアシートはショーファードリブンとして使えそうな造りと仕上げ。この内装より上のレベルってロールスとかベントレーとかそういうレベルだと思います。このAutobiographyは3L直6ディーゼルで、約2300万。このエレガンスで、泥とか岩とかドーンと来い、ってんだからステキ。

さてスポーツが来ました。おぉ。カッコ良い・・・・。顔のイメージは確かにレンジに似ているけど、でも随分違う。キャラクターラインが入っているしプロポーションも違います。全体的にエアロを巻いているようなデザインなのでレンジと比べると随分スポーティに見えます。ボンネットやフェンダーにはダミーダクトみたいなパーツが付いていて、レンジほどスッキリしていないディテール。それでもカイエンやX5と比べたら全然エレガンスも感じます。非常にカッコ良い。



この試乗車はディーゼルのAutobiography、シャシー関連はオプションが装備されておらずエアサスのみ。電制スタビやリアステアは入っていません。ホイールはオプションの23インチを履いています。ODDは8,000kmくらい。外装は結構傷だらけで、酷使されてきた感があります。。。

中に乗り込・・・高い・・・乗り込みにくいw 電動ステップはあった方が良いのかも。で乗ると、これほとんどレンジと同じ。素晴らしい質感で、ホワイトレザーとブラックの2トーンのインテリアも良いです。ドラポジはスっと出ます。所謂コマンドポジションじゃなさそうですが、カイエンよりはアップライトに座る感じ。ボンネットも見えます。シートも凄く良いです。優しい表面でフワッとしつつ綺麗に支えられ、サイズもゆったり。



今回は街乗りのみの試乗です。しかし・・・100mでうっとり・・・。乗り心地の良さはもう充分わかります。素晴らしく当たりがソフトで、めちゃくちゃ乗り心地が良い。ストローク感があって足首も動くけど膝も柔らかい感じ。しかしダンピングは効いています。そしてシャシー剛性がすごく高い。これ・・・めちゃくちゃ良いのでは。トロけるような乗り味にシビれます。しかし柔らかさ一辺倒かというとそうでもなく、時折揺すられますしフワつきとかはそこまで大きくない。とは言えカイエンに比べたら浮遊感がある、と思うくらいストローク感があります。ブレーキングや加速でのピッチングも割と出ます。ホイールベースが長くオーバーハングも短いのでピッチングがこれほど出るのは少し驚きでした。ジオメトリーがアンチダイブ/スクォット寄りにされていないのかな・・・。ロールは思ったより少ないですが、これは初期のダンピングで抑えられている感じがします。

ステアリングは非常に繊細で、軽いのに驚くほど路面状況が伝わります。そしてクイックじゃないけどリニアなので、ヨーのコントロールもしやすいです。

パワートレインですが、トルクが大きいので100kmくらいまでは結構速いです。ただ上はディーゼルっぽく伸びがない感じ。ハイブリッドのアシストも発進時などで少し分かりますが、以降はほとんどエンジンのトルク。トランスミッションはまぁ普通・・・? 特に気になるところはありませんでした。ブレーキも同様。凄い剛性感とかタッチが、とか特筆すべきところは無いですが自然にブレーキング出来て停止直前のコントロールもやりやすいです。

高速やワインディングは走っていませんが、充分想像付く感じでした。これはとても快適なクルーザーで、その乗り味には吟醸感すらあります。そしてワインディングもそれなりに楽しめるはず。とは言え全体的にはカイエンの方がハッキリとスポーティ。レンジよりは充分スポーツなんでしょうけど、カイエンの方が楽しめることは間違いないでしょう。これはどちらの味付けが好みか、という話でしょうね。Sクラスの乗り味にヤラれていた私としては、求めていた乗り味はレンジスポーツの方じゃないのか・・・!? という気になってきているのですが、クルマにスポーティさを求めなかったことが無いので、本当にこういう方向で合ってるのか!? と迷っております。。。なんか日毎に好みが入れ替わりそうな・・・

※シャシーはオールアルミではなくアルミ/スチール混成でしたので修正しました。

Posted at 2024/09/03 09:08:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ | 日記

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「@Sekiai さん 初めて見ました!こんな動きだったんですね。ツインシャシーとは知ってはいたものの、どういうことなのか全く分かっていませんでした。」
何シテル?   08/09 09:35
10年以上続けていた2輪レース活動を休止し、のんびりとバイク/クルマ生活を楽しんでます。今はやる方ではなく観る方に変わりましたが、モータースポーツは2輪・4輪問...
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