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Tetsu@のブログ一覧

2024年09月03日 イイね!

Range Rover Sport(チョイ乗り記)

Range Rover Sport(チョイ乗り記)今年に入ってからC63に代わる次期FXをぼんやりと検討しているわけですが・・・。以前はあまり良い印象を持っていなかったSUV。物理的に重く重心も高いし、その割に室内や荷室が広いかというとそれほどでもない。特に荷室は大きなタイヤハウスのおかげで驚くほど幅がなかったりします。走りが楽しいかと言うと、そもそもそういう目的のクルマではないし物理的なハンディがあるのも確かでしょう。しかし、マカンやCX-60に乗ってSUVに対する印象が変わりました。販売上の中心的な車型になってきたことや利幅が大きいことからリソースもかけられ、開発も進み、クルマの出来という点でも全体的に期待出来そうな感じもします・・・。SUVにもサイズが色々あるわけですが、今回は大きめのクルマにしたいと思っています。荷室容量が欲しいのもありますが、大きなサイズならではの安定性、乗り味が欲しくて。そんなわけで前回のカイエンに続いてRange Rover Sportを試乗してきました。

レンジローバースポーツは2022年にフルモデルチェンジされて3世代目。初代はディスカバリーのシャシーを使ってレンジっぽいガワを被せるというクルマだったんですが、2代目でレンジローバーとシャシーを共有するモデルとなり、現行もレンジと同じMLA-Flexというアルミ/スチール混成モノコックシャシーです。なので前後トレッド、ホイールベースともレンジローバーと共通。サイズはかなり大きく全長x全幅は4960mm x 2005mm、ホイールベースは何と2995mm。因みにレンジローバーでも5065mm x 2005mmなので、長さが10cmくらい短いだけです。高さはレンジの1870mmに対して1820mmで、あとスポーツの方がDピラーが寝ているのでマスとしての印象は意外に異なります。



因みにカイエンは 4930mm x 1983mmなのでほぼ同じ大きさと言って良いでしょう。ついでに言えばランクル300 (4985x1980)、BMW X5 (4935x2005)などともほぼ同じ。パワートレインは結構バリエーションが豊富で、3L直6のディーゼル300ps/650Nmとガソリン400ps/550Nm、このエンジンをPHEV化した仕様、それにBMW製の4.4L V8・・・そう、BMWのM系に積まれるアレです。V8のパワーは635ps(!)。なおPHEV以外はV8含め全てマイルドハイブリッドです。

ディーラーへ伺うとショウルームにレンジローバーは置いてあるもののスポーツは無く、少し離れたところから持ってきてくれるとのこと。それまでレンジローバーを見ていました。初めてまともに見るのですが、庶民的な感想で恐縮ですが高級感が凄いw。キャラクターラインを廃したシンプルなデザイン、フラッシュサーフェイスとされたディテール。それを活かす極限まで詰められたチリ。面で魅せるデザインが美しい。室内も素晴らしいデザインと仕上げで、装飾らしい装飾はほとんど無くそれでいて上質さを感じさせ、とても上品。リアシートはショーファードリブンとして使えそうな造りと仕上げ。この内装より上のレベルってロールスとかベントレーとかそういうレベルだと思います。このAutobiographyは3L直6ディーゼルで、約2300万。このエレガンスで、泥とか岩とかドーンと来い、ってんだからステキ。

さてスポーツが来ました。おぉ。カッコ良い・・・・。顔のイメージは確かにレンジに似ているけど、でも随分違う。キャラクターラインが入っているしプロポーションも違います。全体的にエアロを巻いているようなデザインなのでレンジと比べると随分スポーティに見えます。ボンネットやフェンダーにはダミーダクトみたいなパーツが付いていて、レンジほどスッキリしていないディテール。それでもカイエンやX5と比べたら全然エレガンスも感じます。非常にカッコ良い。



この試乗車はディーゼルのAutobiography、シャシー関連はオプションが装備されておらずエアサスのみ。電制スタビやリアステアは入っていません。ホイールはオプションの23インチを履いています。ODDは8,000kmくらい。外装は結構傷だらけで、酷使されてきた感があります。。。

中に乗り込・・・高い・・・乗り込みにくいw 電動ステップはあった方が良いのかも。で乗ると、これほとんどレンジと同じ。素晴らしい質感で、ホワイトレザーとブラックの2トーンのインテリアも良いです。ドラポジはスっと出ます。所謂コマンドポジションじゃなさそうですが、カイエンよりはアップライトに座る感じ。ボンネットも見えます。シートも凄く良いです。優しい表面でフワッとしつつ綺麗に支えられ、サイズもゆったり。



今回は街乗りのみの試乗です。しかし・・・100mでうっとり・・・。乗り心地の良さはもう充分わかります。素晴らしく当たりがソフトで、めちゃくちゃ乗り心地が良い。ストローク感があって足首も動くけど膝も柔らかい感じ。しかしダンピングは効いています。そしてシャシー剛性がすごく高い。これ・・・めちゃくちゃ良いのでは。トロけるような乗り味にシビれます。しかし柔らかさ一辺倒かというとそうでもなく、時折揺すられますしフワつきとかはそこまで大きくない。とは言えカイエンに比べたら浮遊感がある、と思うくらいストローク感があります。ブレーキングや加速でのピッチングも割と出ます。ホイールベースが長くオーバーハングも短いのでピッチングがこれほど出るのは少し驚きでした。ジオメトリーがアンチダイブ/スクォット寄りにされていないのかな・・・。ロールは思ったより少ないですが、これは初期のダンピングで抑えられている感じがします。

ステアリングは非常に繊細で、軽いのに驚くほど路面状況が伝わります。そしてクイックじゃないけどリニアなので、ヨーのコントロールもしやすいです。

パワートレインですが、トルクが大きいので100kmくらいまでは結構速いです。ただ上はディーゼルっぽく伸びがない感じ。ハイブリッドのアシストも発進時などで少し分かりますが、以降はほとんどエンジンのトルク。トランスミッションはまぁ普通・・・? 特に気になるところはありませんでした。ブレーキも同様。凄い剛性感とかタッチが、とか特筆すべきところは無いですが自然にブレーキング出来て停止直前のコントロールもやりやすいです。

高速やワインディングは走っていませんが、充分想像付く感じでした。これはとても快適なクルーザーで、その乗り味には吟醸感すらあります。そしてワインディングもそれなりに楽しめるはず。とは言え全体的にはカイエンの方がハッキリとスポーティ。レンジよりは充分スポーツなんでしょうけど、カイエンの方が楽しめることは間違いないでしょう。これはどちらの味付けが好みか、という話でしょうね。Sクラスの乗り味にヤラれていた私としては、求めていた乗り味はレンジスポーツの方じゃないのか・・・!? という気になってきているのですが、クルマにスポーティさを求めなかったことが無いので、本当にこういう方向で合ってるのか!? と迷っております。。。なんか日毎に好みが入れ替わりそうな・・・

※シャシーはオールアルミではなくアルミ/スチール混成でしたので修正しました。

Posted at 2024/09/03 09:08:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ | 日記
2024年07月20日 イイね!

Porsche Cayenne Coupe

Porsche Cayenne Coupeボクスターの1年点検に合わせて、昨年マイナーチェンジされた最新型のカイエンをお借りしました。実はカイエンに乗るのは初めて。マカンくらいの大きさならまだしも、5m x 2mもあるSUVが我が家にとって現実感が無かったので・・・。ポルシェの最多量販車ですしクルマとしては興味はあったんですが。

お借りしたのはカイエン・クーペのe-Hybrid。3L V6+モーターで出力の低い方。それでもシステム出力は470psというんだから凄いです。ハイブリッドというシステム自体には全く興味が無いのですが、こういう高出力なハイブリッドというのも乗ったことがないので、ハイブリッド470psがどんな感じなのか。純エンジンの476ps(C63)とどう違うのかも気になります。例によってポルシェの試乗車はオプションが盛り盛りでして、この個体はベースが1500万円くらいのところにオプションが500万円以上乗っていて約2000万円の仕様。シャシー関係ではエアサス、PDCC、そしてリアアクスルステアが組まれています。リア左右のトルクベクタリングPTV PlusはSモデル以上じゃないと選択出来ません。PASMは標準で、すっぴんの仕様ではこれにコイルサスが組み合わされます。おそらくすっぴんとは相当フィーリングが違うのだろうと思うのですが、エアサス+PDCC+リアアクスルステアというこの仕様が一番カイエンのキャラクターを表すシャシー仕様なんだろうな、と乗り終えた今となっては思います。その他走りに影響しそうなところではホイールが21インチのAero Designというホイールです。因みにPSCBは後期型になってオプションから無くなりました。



ところでそもそもカイエン・クーペって?標準のカイエン(区別するためにワゴンと言います)と基本的にほとんど同じで、Bピラー以降のデザインが違うだけ。ルーフ形状の違いによって全高が20mmクーペの方が低くなっていますが、それ以外の車体スペックは全長、全幅、ホイールベース、前後のトレッド幅全て同じ。標準仕様同士での車両重量は実はワゴンの方が軽く、これは標準仕様の装備の違いです。クーペは標準がガラスルーフでサンルーフの設定はありません。ついでに言えばスチールのルーフもありません。ガラスルーフかオプションの軽量仕様パッケージによるカーボンルーフのみ。またクーペではスポーツクロノも標準で、ヘッドレスト一体型のスポーツシート、さらに4人乗り仕様が標準で5人乗り仕様はオプションです。あと当然カーゴルームはワゴンの方が大きいですが、ベルトラインから下は両車で同じなので上まで積み上げなければあまり差は無さそうです。



サスペンションは前後ともマルチリンク。フロントは最近多いアッパーアームを前後で分割したダブルウィッシュボーンに近い形。リアは物凄くゴツいサブフレームにアーム類をマウントしてますね。アーム類はエアサス仕様では全部アルミ。(コイル仕様ではスチールが一部で使われているらしい)現物を見るとアーム類単体は車重の割には案外華奢に見えます。この画像で目立つのはアンチロールバーの中央にある大きな筒。これがPDCCのアクチュエーターですね。



さて走り出しましょう。まずは標準となるハイブリッドモード。これだとサスも標準の高さ、硬さになります。走り出すと素晴らしい乗り心地。タイヤ外径の大きさも効いているのでしょうけど、細かいギャップを綺麗にいなします。しかもダンパーのセッティングが絶妙で単に柔らかいだけでなく収束も良い。なのでスムーズながらすっきり気持ち良く走ります。一方でストロークは結構規制されている感じで、大きなギャップでは案外揺すられます。足首は非常に良くスムーズに動くけど膝の動きは規制してるような、そんな感じ。エアサスなのでストロークすれば二次曲線的にバネレートが上がるのかもしれませんが、同じエアサスのSクラスは綺麗にストロークします。なのでカイエンの場合乗り心地は非常に良いのですが柔らかいかと言われれば初期のストロークだけはね、という感じ。Sクラスはちょっとした浮遊感を伴うくらいの柔らかさで外界と断絶されている感すらあるのですが、カイエンは地に足が着いている感じ。Sクラスと比較するのはおかしいんですけど、自分の中で乗り心地のベンチマークなので・・・。

ステアリングはポルシェに期待するフィーリングになってます。接地感があり精度感もあり、リニアなので思った通りに反応してくれます。街中で気付いたのはリアステアが結構効くこと。慣れないと交差点でオーバーシュートするくらい曲がります。Sクラスもそうだったんですが、リアステアって確かに小回りが効いて便利なシーンがある反面、リニアリティとは真逆なので気持ち悪い時もあってあまり好きになれないです。5mの全長で必要かな?という気もしますし。

高速道路ではそのフラットライドがまず素晴らしい。速度を上げてもダンピングが不足するようなことはなく、乗り心地が良いままにダンピングも効いて極めてフラット、直進性も文句無し、ビシーっと走ります。幅が広く長さもあり、重量もあるので物理的にモーメントが起きにくいというのもあるのでしょうけど、重心が高いハズなのにこれだけ揺れずにフラットに走るのは実に素晴らしい。ステアリングも剛性があってリニアなのでコントロールしやすいです。乗り心地以上に驚いたのが高速コーナリング。何コレ。ほとんどロールしません。PDCCの効果なのでしょうね。相当なスピードで曲がっても信じられないほどフラット。その状態でギャップに乗ってもきちんと吸収するのがまた信じられない。こんなにスタビが突っ張ってたらサスなんて動かなそうなのにそうじゃない。かなりの横Gをかけた状態で車線変更してもほぼフラットなまま。何だか理屈は良く分からないけど凄いw。ポルシェによれば、PDCCはコーナリングだけでなく直進中も細かく制御していて、フラットライドに貢献しているようです。ただ速度を上げると分かるのはバネ下の重さですね。サイズ的にどうしようもないと思いますが、大きめなギャップではバタつく感が多少あります。それからロードノイズも少し大きめです。

ワインディングは比較的中高速のところへ持って行ったのですが、異次元でした。マカンでも驚きましたが驚き具合ならカイエンの方が2枚くらい上でした。車高が下がるSport, Sport+で走ったのですが本当に異次元のコーナリング。このハイブリッド仕様は2.5tもあるのですが、とんでもない速度で曲がれます。ステアリングの応答・フィーリングは素晴らしく、クイック過ぎない点も好感が持てます。流石にロールはしますが極小で、狙ったラインにビタっと乗ります。何より2.5tもあるSUVでワインディングが楽しめるんですから、本当に素晴らしいです。

・・・と、絶対的な性能はとても高く良いのですが、フィーリング面ではマカンとだいぶ違います。マカンはSUVにも関わらずクイックな身のこなしですが、かなりアナログなフィーリングです。以前インプレに書いた通り極論するとランエボとかインプレッサWRXのような感じで、フィールも豊かで限界が近いとか先が読めるから攻め込めるし信頼出来ます。カイエンの場合は本来は無理だろ、という物理的な不利を全て技術で補って物凄い速さを実現しているデジタル感があります。だから相当な速度まで出てるけど怖くてその先には行けない。限界が見えないだけじゃなく、近づいているかどうかすら分からない。まぁこの大きなSUVに対して何言ってるんだ、って話なんですけどね。こんなことを感じる時点で凄いクルマだし、おそらくこの一族(ウルスとか)のクルマ以外にこんなことを感じることはないのでしょうけど、でもスポーツSUVを謳ってるし何よりポルシェなので・・・。それからハイブリッドのパワートレインとブレーキ。いずれもナチュラルとは言い難く、「ハイブリッドとしては良いけどね」「回生ブレーキの協調制御も上手く出来てるね」というexcuseが必要。流石のポルシェでも限界があるんだな、と思いました。買うなら間違いなくガソリン仕様にします。

わーい速いぞー、ロールしないぞー、良く曲がるぞー。本当にこういうセッティングの方向性は論理的に正しいのか?2.5tのクルマとしてあるべき姿なのか? 実際ワインディングでは結構なエアボリュームがあるはずなのにタイヤの内圧が随分上がりましたし(2.6→2.8)、ブレーキはフェードこそしなかったもののかつてのポルシェ各モデルでは感じなかったほど強いブレーキ焼けの匂いがしました。これが物理としての現実なのではないかと。それが頭にあったから、実際はとんでもなく速かったと思いますが自分の中ではマカンのようには攻め込めなかった。どこかで破綻することが怖く、しかもそれがどの辺なのか見当がつかなくて。マカンはその辺のフィーリングが感じ取れたし、だからこそこれはSUVの形をしたスポーツカーなんだな、と思いました。実際カイエンが実現しているのは凄いレベルです。物理を超越しているかのようにとんでもなく速く走れるし、それとサルーンのような乗り心地まで両立していてこれはマカンでも成し得ていないレベル。だからクルマとしての完成度はマカンより高いと評価するのが妥当なのかもしれません。実際素晴らしいクルマで、とても快適なツアラーでスポーティに走れるGTでもある。単に今まで経験したことないクルマに戸惑っているだけかもしれないし、慣れの問題かもしれない。それにそんなレベルまで行かないレベルでは充分以上に走りを楽しめる。でも・・・何かどこか引っかかるものがある。

とは言え、SUVを買うならこれのガソリン仕様が最右翼という気持ちではあるんですが。

Posted at 2024/07/20 08:25:35 | コメント(2) | トラックバック(0) | Porsche | 日記
2024年06月17日 イイね!

ニュージーランド、ワイナリー巡りDay2

ニュージーランド、ワイナリー巡りDay2ワイナリー巡りの2日目。本当はたくさんのワイナリーを周るつもりだったのですが、色々調べると行きたかった小さめのワイナリーは収穫時期のためクローズしているところが多く、(実際畑で収穫作業をやっていました)前日までに満足していたことや持って帰れるワインの本数にも限りがあるので、結局この日行ったのは2件でした。

さて、1件目はニュージーランドワインの功労者、クラウディ・ベイへ。宿からクルマで15分くらいです。



流石に大きなところで、セラードアもまぁ大きい。大きなレストランも併設しており、ちょっとプレミアム感が漂ってます。。。カウンターに席を取るとテイスティングのコースが複数選べます。飲めるワインの内容が変わるということですね。クラウディ・ベイでピノ・ノワールを作っていること自体知らなかったのですが、ピノ・ノワールの飲み比べが出来るコースを選んで試飲スタート。



最初はロゼのスパークリングから。こんなのも作ってるのかぁ。。。これも日本には多分入ってきていないですね。シャルドネとピノ・ノワールのブレンドだとか。で、何とこれがいきなり結構イケてる。エレガントな感じでドライというよりは甘さが出ていて、ブルーベリーっぽい感じがある。うん、良いかも。次はソーヴィニヨン・ブランの飲み比べ。1本はシグネチャーとも言うべき通常のソーヴィニヨンで、こちらはステンレスタンクで使用。もう1本は作り方を少し変えてフレンチオーク樽を使用したTe KoKoというキュベ。ヴィンテージが違うので完全な比較にはならないのですが、Te KoKoの方は少し前に流行った樽香を少し効かせた感じ。強過ぎはしませんが、ソーヴィニヨンは通常のステンレスの方がスッキリ爽やかな感じで好ましいです。次はピノ・ノワール。



1本はセントラル・オタゴのものとマールボローのマスタングという単一畑の比較。これは正直言って今回セントラル・オタゴで飲んだものや、スーパーで買ったピノ・ノワールと比べてもちょっと落ちる。端的に言ってどちらも味わいが浅い。クラウディ・ベイは赤はまだまだなのかな・・・。ここではロゼ・スパークリングを買いました。

さて次は・・・TWR。トム・ウォーキンショー・レーシング・・・ではもちろんなく、正式名称はTE WHARE RA(テ・ワレ・ラ)VINEYARD & WINERY。アロマティックな白・・・リースリング、ゲヴュルツトラミネール、ピノグリで有名なところです。ここは小さな家族経営のワイナリー。で実際に行ってみると畑の入口に張り紙があり・・・収穫時期のためセラードアはクローズしている、と・・・。残念。情報ではOPENになっていたのに。

気を取り直して近所のFrammingham(フラミンガム)へ。ここは全く知らないのですが、口コミ点数が少し高めだったので何となく来てみましたw。



ここでは11種類の中から好きなものを5種類選んでテイスティング出来ます。



選んだのはソーヴィニヨン、ドライ・リースリング、クラシック・リースリング、ロゼ、それからFシリーズという上級キュベ?のソーヴィニヨン。ここはスタンダードなソーヴィニヨンが酸味と果実感のバランスが取れていて良かったですね。



テイスティングが終わり、次のワイナリーを探す前に今日の夕食に行こうと思っていたオイスターバーに予約の電話。

「17:00からしか空いてませんがいかがですか?」

え?17:00?(汗 ちょっと早いけど良いでしょう。行きます。

しかしそうなると、この後のんびりテイスティングというのもな・・・。ということで少しだけドライブしてからホテルへ戻ることにしました。

ホテルからオイスターバーまでは歩いて10分ほど。ブレナムの街の中を散歩しながら向かうことにしました。



ブレナムは人口28,000人という小さな街。しかしワイン目当ての観光客が訪れるのでしょう、それなりにお店があります。全ての建物は低く、良い雰囲気。



しかし金曜日の夕方だというのに人は少ないです。普通に考えたら地元の方というのは農家やワイナリーなどワイン関係者が多いはずで、それ以外は観光客という感じでしょうか。とすると、収穫の忙しい時期だからこうなのかも・・・。

そんなこんなでオイスターバーへ着くと・・・。客がいませんw

とは言え19:00までと言われているので後で来るのでしょう。

まずは生牡蠣を。ニュージーランドでは南の方のブラフオイスターというのが有名なのですが、この店では地元ブレナムの牡蠣を出すようです。また、日本では大きくミルキーな岩牡蠣が好まれていますが、こちらでは小さいほど味が凝縮されていて良いとされているようです。実際に来た牡蠣は、うん。小さい。日本で言うところの真牡蠣ですね。しかしミネラル感が強くて美味い。最初はスパークリング、そして地元のソーヴィニヨンを・・・。くぅ・・・・美味い・・・堪らん・・・。柑橘系の爽やかさと生牡蠣のミネラルと濃厚な旨みが最高に合う。これは無限ループ。永久に飲んで食べれそうです。。。



次は牡蠣のフリット。うん、これも美味い。タルタルが良い感じ。



そして驚いたのが地元のCloudy Bay Clam。どう見ても蛤ですな。それを何とXO醬を使ったスープで軽く茹でてる。これが最高に美味い。ワインは白も良かったけど少しスパイシーだったのでドライなスパークリングを合わせました。



そうこうするうちに店は満席。地元のおそらくは農家であろう方々が次々と訪れ、大きなパーティになり良い賑やかな雰囲気に。この後何皿か頂いて、F1中国GPを見るためにホテルに帰りましたw。いや〜・・・良い夜でした。

そんなこんなで10日間ほどニュージーランドを巡ってきました。実に素晴らしい、自然豊かな美しい国でした。日本はとても素晴らしい国ですが、やはりたまには海外を旅したいな、と。リゾート地でのんびり過ごすのももちろん良いのですが、バイクやクルマで旅をして色々な経験をするというのは素晴らしいことだな、とあらためて思いました。

Posted at 2024/06/17 11:21:37 | コメント(3) | トラックバック(0) | クルマ旅 | 日記
2024年05月16日 イイね!

ニュージーランド、ワイナリー巡りDay1

ニュージーランド、ワイナリー巡りDay1ニュージーランドはワイン作りの歴史としては比較的新しい国なのですが、歴史が浅い分最新の技術や設備を導入することが出来たこともあってワイン作りは発展しており、近年では逆にフランスなどヨーロッパ各地から修行に来るほどだそうです。その一方、人口が500万人にも満たない国でもあるため、ワインの80%が輸出されるのだとか。ニュージーランドのワインはマールボローの生産者、クラウディ・ベイのソーヴィニヨン・ブランが評価されてから注目を集めて広がったこともあり、生産量の7割は今もソーヴィニヨン・ブランだそう。一方で今回バイクで周った南の地区ではピノ・ノワールを中心に生産されており、この2つの品種が代表的と言えます。しかしシャルドネやシラー、ボルドー系の赤の品種も多く生産されており、今では本当に多くの品種を見るようになりました。

また、歴史が浅いこともあると思いますが多くのワイナリーでCELLAR DOORを設けており、試飲や販売をやっているのも特徴です。以前ブルゴーニュを訪れた際はCELLAR DOORなんて全く見ることなく、ちょっとクローズドな雰囲気を感じたものですが、こちらは非常にオープンな印象を受けます。なのでワイナリー巡りが今回の旅の一つの楽しみでした。

バイクツーリングではセントラル・オタゴという主にピノ・ノワールが生産されている地区を周りましたが、クルマではNZ最大の生産地区であるマールボローと、その途中にあるワイパラを回ります。



クライストチャーチからマールボローの中心となる街Blenheim(ブレナム)までは約300km。高速道路がないので一般道です。もうひたすらState Highway 1号線で北上のみ。他のルート無し。

クライストチャーチを出てSH1号線で1時間弱、距離にして50kmほど、牧草地ばかりだと思っていたところで急に葡萄畑が広がり、そこがワイパラという地区。このワイパラも近年注目を集めている地区で、品種的にはリースリングで有名なところです。まずはワイパラの有名なワイナリー、ペガサス・ベイへ。

SH1を外れて5分ほどで到着。



これまた綺麗なセラードア。奥にはイングリッシュ(?)ガーデンがありとても美しいところです。



既に先客が2人ほどいましたが、それ以外には客はおらず(この日は木曜日)ゆっくりテイスティング出来ました。ここでは8種類をテイスティング。



おぉ・・・ここは・・・やはりどれも美味しい。白が中心ですが、青リンゴや洋梨、それに柑橘系を感じるようなものも。シャルドネはミネラルは強くなく、どちらかというと若々しい果実感。とするとやはりソーヴィニヨンとかリースリングの方が向いているところなのかもしれませんね。そして安い。この有名なワイナリーでも1本2000円から2500円程度で買えるのです。困った。1ワイナリー1本と決めていたのですが、もうバイクじゃないし良いや!ということでここではソーヴィニヨン/セミヨンのブレンドと、リザーブのドライ・リースリングを買いました。

そしてお腹が減ったこともあり、ガーデンで少し早めのランチを頂きました。(イギリス系の国ではパイを頼みがち)



さて・・・。この地区はあまり大きくないので、次のワイナリーもすぐ近く。クルマで10分ほどのテラス・エッジ・ワインズへ。



駐車場っぽいところでクルマを停めると、その辺にいた少し汚れた格好の足元のおぼつかない高齢の男性に「何しにきたの?」と声をかけられました。テイスティングをしに来たんだと答えたところ、「ついておいで」とセラードアの入口とは違う方へ向かいます。え?どこへ?・・・と思いながらついて行ったらセラードアのテラス側から中に入り・・・「5種類でいいかい?」 え???ここの人だったの??w 店のカウンターの中にはバーテンダー的な女性もいたのですが、その人と軽く話をすると私のところへグラスとワインを持ってきてくれました。そしてワインを注ぎ・・・ワインの説明をしてくれました。何とここのワイナリーのファウンダーだそうで。窓辺のカウンターに座り…客は自分1人だけ。



外を眺めながらワインを飲み、その説明を聞く。ここのワインも悪くないなぁ…というかドライ・リースリングは結構良い。なんかのんびりしたくなる状況だけど、次へ行かなくては。



ここではフレッシュさが印象的だったピノ・グリを買って帰ることにしました。さて次はどこへ行くか・・・。良いアイディアが無かったのでおじさんにお勧めのワイナリーがあるか聞くと、すぐ隣なんだけど良いから行ってみて、とテラス・エッジからクルマで2−3分のところにあるジョージズ・ロード・ワインズを紹介されました。



グラベルの農道を走っていくと畑の真ん中にポツンと建物が。そこが醸造所兼セラードアのようでした。セラードアに入り中にいた男性に声をかけると、外のテーブルどこでも良いから座ってて、と。

そこは本当にただの庭というか・・・醸造所の横の庭。横には葡萄を破砕する機械があり、目の前には葡萄畑、遠くには山が見渡せます。最高の天気の中、先ほどの男性が来ました。

「ちょうど今は収穫の時期でね、ちょっと忙しいけど良いかい?」

もちろん。

この男性がここの主人らしい。泥だらけの長靴と果汁で汚れたシャツを着た本物の葡萄農家。

「いや参った、ここ数日で収穫してるんだけど機械が壊れてしまってね。直るまで何日かかかりそうだ。」

少しすると奥様が来てワインを注いでくれ、主人が1杯目のワインの説明をしてくれる。説明を終えると

「せっかく日本から来たならゆっくりして行ってよ」

と言って機械の方へ歩いていって、他の従業員と話をしながら作業を続けます。

そうして2−3種類飲んだ頃、再び主人が今度は葡萄を持って来ました。

「これは昨日収穫した葡萄なんだ。食べてみてよ。何か分かるかな?」



・・・なんと。正直、ワイン用の葡萄なんて食べたことがないので比較のしようがないのですが、せっかくなのでもちろん頂きます。色からすれば赤ワイン用の葡萄なのは分かるけど・・・

甘い。物凄く甘い。巨峰のようなフレーバーがありつつ、糖度が高く風味豊か。何だこれ。食用だとしても物凄く美味いじゃないか。

「分かった?」

いや、正直ワイン用の葡萄を食べたことがないので分からないんだけど、でもかなり甘い。ピノ・ノワール?

「うん、そう思うよね。これはシラーなんだ。」

シラー!!!??? まさか!!! こんなに甘い葡萄があのスパイシーでタニックなシラー??

この地域でシラーはまだメジャーではないのだけど、トライしてるんだそう。今作ってるシラーはここのブドウが15%、Hawks bayのものを85%のブレンド比率。

少しすると、こちらも果汁だらけ・泥だらけの若い従業員の方が通りがかり、

「あ、シラー食べたの?どうだった?ボクはここのシラーが1番好きなんだ」

すごく美味いよ。ワインもシラーを買おうと思う。

それにしても・・・

最高の天気のワイナリーのテラスで葡萄畑と景色を眺めながら、ワインを作っている本人に仕事の合間に色々な話を聞きながらゆっくりとワインを味わう。。。これ以上のワイナリー巡りがあるんでしょうか…あまりに最高のシチュエーション過ぎる。



ブドウをつまみながら、もう今日はここが最後で良いや…なんて。そんなこんなで、何とここには2時間以上いましたw。今回の旅の話や日本でのニュージーランドワインについてなど、色々な話をしました。既に15:00近いのですが、しかし実は今日の宿泊地であるマールボロー地域の街、ブレナムまではまだ250kmも走らなくてはいけませんw。もうこの辺で泊まるか・・・いや明日のことを考えると移動しないわけにもいかない・・・。

そうしてクルマに乗り込みSH1号線をひたすら北上。ずっと直線のような道ではなく、山を越えるワインディングや海沿いも走る。幹線道路だから交通量こそ多いのですが、退屈しない道でした。しかしブレナムに着く頃には暗くなってきていました。今からレストランというのも・・・なのでこの日もスーパーで食材を買って自炊。


スーパーのワインの品揃えは素晴らしい

が、モーテルへ着いてびっくり。キッチンが超ショボいwww.



まともなキッチンナイフが無いし、ヒーターは火力が弱くてお湯が沸かず、パスタを茹でるのに最小限まで水を減らしてようやく沸騰。何とか作ってスーパーで買ったワインで乾杯。



いや〜、良い1日でした・・・。

Posted at 2024/05/16 13:16:52 | コメント(3) | トラックバック(0) | クルマ旅 | 日記
2024年05月13日 イイね!

ニュージーランドツーリング Day6

ニュージーランドツーリング Day6ツーリング6日目、この日がツーリングとしては最終日。Lake Tekapoからクライストチャーチへ帰ります。距離は300kmもないので、朝はゆっくりと出発。ルート的には1日目に走ったルートの逆走です。いつもはツーリングでこういうルートにすることはあまり無いのですが、ニュージーランドは道路が少ないのでこうなります。

Lake Tekapoを出るとすぐに牧草地に出て遠くに山が見渡せる美しい景色。初日は雲で見えなかったのですが、やはり美しいところでした。State Highway8号線をクライストチャーチへ向かい、FairlieでSH79号線に入り、Geraldineの先でSH79からInland Scenic Route 72号線へ入りあとは72号線をフォローしてクライストチャーチまで行きます。



初日と同じく天気は曇り、時折雨が降ったり晴れ間が見えたりといった感じでこの日も遠くは見渡せませんでした。北海道のような広大な牧草地を抜け、たまに街を通り、淡々と進みます。





途中、工事で迂回させられたりなどはあったものの14:30くらいにバイクショップに無事帰還。トータルでちょうど2,000kmくらいのツーリングでした。バイクで気になったところをメカの方にレポートして終了。



フロントのブレーキローターに歪みが出ていたのと、ステムベアリングにガタつきが出ていました。まぁ2万km走っているバイクなので不具合というよりは普通のメンテナンスですね。

空港のレンタカー屋まで送ってもらい、今度はクルマに乗り換えです。借りたのはトヨタRAV4。ハイブリッドの4WD仕様。



それなりの距離を走るので変なクルマをアサインされるのも嫌だったので、車種指定が出来たGo rentalで借りました。RAV4にしたのは多少ダートを走りそうだったから。翌日からはワイナリー巡りの続きをすることにしていて、農道などを走ることを少し考えたんです。4WDは要らないけどダートで底付きとか気を遣うのが嫌だな、と。

レンタカーでクライストチャーチ市内へ向かいホテルへチェックイン。このホテルもStudioなのですが、洗濯機・乾燥機が部屋にあるのでまずは全てを洗濯。洗剤は日本から持ってきてます。フルに2回ほどぶん回すことになるのですが、洗濯をしている間に市内へ散歩に出ました。クルマでホテルに来るまでに電動スクーター(?)を結構見たので調べたら、どうやらポピュラーらしい。使ったのはLimeというサービスなんですが、それ以外にも複数の会社があるみたい。アプリをインストールし、アカウントを作成してクレジットカードをアサイン。でマップを見ると自分の周りにあるスクーターが表示される。このサービス、驚いたことに決められたステーションとかは無くて乗り捨て自由。近くで見つけたスクーターに乗って目的地まで行って適当に乗り捨て。以上終わり。いや凄い。あまりにも便利。



手順としては;

・マップでスクーターを見つける。予約も出来るがしなくても良い。
・スクーターまで行き、スクーターにQRコードがあるのでそれをアプリでスキャン。認証OKになると走行可能状態に。
・走る。
・乗り終えたらアプリ上で終了を押す。
・変なところに停めていないか(一応ルールがある)エビデンスとしてアプリから写真を撮る。

こんな感じです。クライストチャーチは比較的大きな街とは言え、東京とは比較にならない交通量の少なさなので、都内だと邪魔としか思えない電動スクーターも不安なく使える感じでした。この超小径ホイールで最高速は20km程度出て、ヘルメットも無しなのでリスクはありますね。置き場所のルールは基本的には歩道上で、人の家やビルの玄関前とかは避けること。バッテリーの残量もマップ上で確認出来ます。おそらく会社がマップ上で確認してバッテリーを交換、または車両の回収をするんだと思いますが細かくは分かりません。とりあえずどこに行ってもその辺で乗り捨てられているのでとにかく気軽に使え、これ以上便利な移動手段は無いと感じた次第。

そんなこんなで市内を少し散歩。2011年の地震で崩壊したクライストチャーチ大聖堂は現在も再建中のようで、どうやら随分モダンな建物になるらしいです。市内には大きな公園があり気持ち良い空間でした。







夜は自炊も考えたのですが、近くにアイリッシュ・パブを発見してしまったので脊椎反射で出撃。



ニュージーランドはビールも美味しいと聞いていたのですが、最近なかなか飲めないキルケニーのドラフトがあったのでこれも脊椎反射でオーダー。くぅ〜・・・、美味い。あとはNZビールを3種類ほど飲みました。中でもPANHEADのSANDMANというペールエールは美味しかったです。日本じゃ買えないのかな・・・。


あまりに客がいないので心配になる(19:00で貸切)



Posted at 2024/05/13 11:54:07 | コメント(0) | トラックバック(0) | バイク旅 | 日記

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何シテル?   10/12 20:02
10年以上続けていた2輪レース活動を休止し、のんびりとバイク/クルマ生活を楽しんでます。今はやる方ではなく観る方に変わりましたが、モータースポーツは2輪・4輪問...
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