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今夏、讃岐うどん300店を巡り終えたあと、気づいたことがあるのである。「そういえば昔、即席麺じゃない、あつあつのうどんをプールの自販機コーナーで食べていたぞ」と。「あの自販機、どこかにまだあるんやろか？」と。調べてみると、四国内では徳島・高知・愛媛に数台、今も現役で動いている自販機があるらしい。「昔はよく目にしたのに四国内でも数カ所、香川県にはもうないのかｧ」そう思うと無性に食べたくなってしまったので、調査の結果、家から最短距離にある四国中央市の自販機目指してうどん行脚してきた。私、うどん屋300軒も回った結果、新たな店を訪れる際の新鮮な気持ちを忘れてしまっていたのだけれど、今日は久々に新鮮さ+ワクワクドキドキ感を感じたのであった。

到着ー。おぉー、あったー。この型は富士電機製のモノらしく、比較的まだ全国に現存してるらしい。

代金を入れようとしたら財布には万札と千円札、500円玉しかない。調査不足であった・・・この機械、100円と50円と10円玉しか認識しないのである。隣の自販機でコーヒー買って500円を崩して・・・

250円を投入。メニューは「天ぷらうどん」のみなので選びようも迷いようもない。
調理時間は25秒。カウントダウンされるカウンター見て待つ時間もまた楽しからずやである。

登場ー。この器もまた懐かしー。

割りばしと七味は器取り出し口の隣に常備されている。

あれ？「天ぷらうどん」のはずなのにキツネがのっとるぞ・・・と思ったら・・・

麺を啜っていくと器の底から揚げ玉が浮かんできた。ひょっとしてこれが「天ぷら」なのか？？？

250円、自販機で25秒で出来るうどんにしちゃ美味かった（雨中、海風に吹かれて食べた状況含）。
残ってくれー、こういう自販機。この富士電機製の自販機の他に、今ではほぼ絶滅危惧種となっている「川鉄のめん類自販機」なるもの（オレンジ色のやつ）がある。その昔、親父の会社の自販機コーナーで食べた記憶があるのだが、次はそいつを探そう（讃岐うどん行脚の後はそれかいー）。

今日、長女の参考書を何気なく眺めていた（注：読んでいたではない）のである。「ん？このページ？何か俺、一度見たこと（注：読んだことではない）あるような気がするぞ？」何かしらの記憶が蘇ってきて表紙を見ると・・・「チャート式古文」なる書であった。「もしや？」と思い、私が高校生の頃使っていた部屋の押し入れを探してみたら、出てきたではないか。右（緑色）が30数年前に私が使っていたチャート式古文、左（黄色）が今、長女が使っているチャート式古文である。

表紙は違うけど、中身は文献の解説も頁も、30年前と（見たとこ殆ど）一字一句同じなのであるー。
↓私が使ったやつ。

↓長女が使っているやつ。

長女曰く「そら、古文の解説が30数年くらいで変わったらいかんやろ。」そらまぁそうやけど・・・
比べてみると・・・こら長女ー、俺の方がマーカー引いたりして、ちょっとは使うとるやんけ。

値段を見てみると・・・

30数年で210円＋(税)、値上げしたのかー。そういや当時は消費税もまだなかったなァ。