• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

Former Engineerのブログ一覧

2022年06月26日 イイね!

ガレージに迷い込んで住み着いた猫がFIPになりました(寛解済み)

ガレージに迷い込んで住み着いた猫がFIPになりました(寛解済み)今回も車ネタではありません。
去年の6月頃の話になりますが、我が家のガレージの中に生後3ヶ月位の猫が迷い込んでました。
我が家の周りには色々な動物、リス、グース、スカンクは普通で、家の前をシカだの七面鳥が歩いていることもあります。

どうやらガレージのシャッターが開いている時に入ってきて、そのまま閉じ込めてしまったようでした。
ガレージのシャッターを開けたところで逃げるでもなく、我が家で買っている犬(当時は子犬)のエサを取り敢えず与えると食べたので、我が家で一旦保護することにしました。
翌日、子猫用の餌を買い、飼い主が居ないか動物病院でマイクロチップの確認や健康診断、ノミ取りの薬を貰ったりしましたが、完全に野良猫で、シェルターに引き取って貰うことも考えましたが、人見知りもせず、懐いたのでそのまま飼うことにしました。

悲劇は夏過ぎに突然起こります。
完全室内飼いになったにも関わらず、殆ど動かなくなり、食欲も全くなくなったので病院で見てもらったところ、お腹に腹水が溜まり血液検査でもFIP(猫伝染性腹膜炎)という病気のウェットタイプと診断されました。
この病気はたちが悪く、発症後の進行が早いこと(発症から死亡まで2週間程度)、ほぼ100%の致死率とのことでした。

血液検査の結果も完全にFIP発症した状態とのことでした。


従来だと安楽死をさせるしか方法は無かったようですが、今は未認可薬ながら特効薬とされる薬が入手出来ると言うことで、FIPのコミュニティに連絡を取り薬を入手しました。
(かかりつけの動物病院では未認可の薬は取り扱い出来ないとのことでしたが、代りにコミュニティを紹介して貰えました)

まぁウチのガレージに迷い込んだのもなにかの縁と言うことで、出来る限りの事をしようとカミさんとも決めたのですが、この未認可薬が高い。
おまけにどういう根拠が有るのか分かりませんが、84日間投与(注射又は経口)必要と言うことで、薬代だけで$3,000以上、検査なんかも含めると$5,000以上かかりましたが、日本だと200万円以上治療費がかかることも多いみたいです。

84日間の投薬は昨年末に終わり、先日の経過観察後の血液検査もほぼ問題無く寛解との判断になりましたのでブログにしました。

血液検査の結果、一部基準値を外れている項目もありますが、寛解と判断できるとのことです。


元気になった途端に猫らしく色々と悪さをしてくれますが、まぁ病気で元気が無いよりは良いですね。
Posted at 2022/06/26 14:55:55 | コメント(1) | トラックバック(0) | その他 | ペット
2019年02月04日 イイね!

車の車体や部品の錆について

車の車体や部品の錆についてJEEP PATRIOTのウィンカーバルブ交換のためにバンパーを外したのですが、やはり後付けバンパーがさびていました。

今回は車の錆について、少し書きたいと思います。

自動車の外装部品、サスペンション部品、ドライブ部品など、錆が発生しそうな部品で意匠性や機能に影響のある部品には防錆要件が設けられています。

車の錆保障が10年だとして、実際の開発では10年も評価して部品を開発するわけにもいきませんので、促進評価で代用しています。
JIS規定にある塩水を何時間もかける試験だったり、CASS液と呼ぶ塩化ナトリウムに塩化銅を混ぜた液体を何時間もかける試験をおこなったり、自動車メーカー独自に設けた試験方法を行ったりします。
流石にここには書けませんが、要求時間は自動車メーカー(場合によっては仕向け地)によって違いますので、防錆要求の厳しいメーカーやそうでないメーカーがあります。

防錆性能は鋼鈑の表面処理によっても変わってきますが、塗装の膜厚、密着性や塗料自体の性能によっても違いがでます。

私の経験では塗装の膜厚は最低でも15μm以上ないと経時劣化で鋼鈑に水分が透過しますし、密着性は塗装前の下地処理に大きく影響されます。
塗料自体は市販品(板金屋さんが使うプロ用の塗料)の方が自動車メーカーが使う塗料より防錆能力が高いものもありますが、車体パネルなどは電着塗装を個人が行うのは無理がありますので、板金などをする際もできるだけ電着塗装は剥がさず、必要最小限にしています。

今どうなっているかは知りませんが、この電着塗装も電荷の違いなどで昔はドイツ車と日本車で性能差がありました。
更に余談ですが,AE86は前期と後期で明らかにボディの錆び易さが違ったのと,トヨタ製と関東自動車製でも違ったり。。。(コアサポートに数字の刻印が入ってるのがトヨタ製,バルクヘッドに刻印が入ってるのが関東自動車製,どちらにも数字がないまたは両方に数字があるのはコアサポート交換車です。。。なんて若い人は知らないですよね)

写真のようにアフターパーツなど、純正並みの防錆能力を期待できない部品の場合は、電着塗装うんぬんより、きちんと下地処理をしてサフェーサ、カラー塗装、クリア塗装を厚めに塗るようにすることでほんの少しですが、防錆能力を上げることができます。(ウレタン塗装がおすすめです)
この時のコツは塗装膜厚の薄くなる板こば部(エッジ部)に面取りをしてエッジ部の塗装膜厚を稼げるようにすると効果があります。

エンジン部品などでアルミ無塗装の部品の場合、融雪剤なんかで白錆がひどくなったりしますが、こだわるのであればアルマイト処理をDIYでできるキットが売っていますので、家庭用パイプフィニッシュなどで前処理をしたうえでDIYアルマイト処理をすれば長期間きれいな表面を維持できます。
ミシガンでは規制が厳しく、アルマイト処理をDIYで行えないのですが。。。

まぁ予想はしていましたが、後付けバンパーが派手に錆びていたのでブログにしてみました。
あと降雪の度に塩をまき倒すミシガンじゃ錆に強いドイツ車であろうがボルボであろうが、錆ます。
Posted at 2019/02/04 08:19:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | その他 | クルマ
2018年02月11日 イイね!

作業部屋のデスクトップライト製作

作業部屋のデスクトップライト製作私の住んでいる所は冬には-20℃位まで気温が下がることもあり,ビルトインガレージの中でも氷点下になりますので,とてもじゃないですが冬の作業をガレージでする気にはなれず,お父さんの秘密基地は地下室にあります。

持ち運べる部品の整備や木工作業は基本的に地下室でやってまして,比較的大きな音を出しても近所迷惑にならず恵まれてます。

ただ地下室なだけに暗く,そこらじゅうにライトを置く必要があります。
特にボール盤を置いている加工作業をする机回りにライトが欲しかったので簡単なものを作ることにしました。

スチームパンクって言われる機械仕掛けの近未来っぽいデザインが好きなので,近所のhome depotで材料調達です。

と言っても電球のソケット,電源コードと水道管とかジョイントとか。。


これを適当に組み合わせてそれっぽいスタンドを組み立てただけです。



これが


こう少し明るくなり,満足です。

ちなみに細かな作業は以前組み立てたKobaltのワークベンチでしています。
Posted at 2018/02/11 13:45:51 | コメント(0) | トラックバック(0) | その他 | その他
2017年11月12日 イイね!

切削意匠 アルミホイールの錆のお話

切削意匠 アルミホイールの錆のお話ミシガンも日中の気温が氷点下になりいつ路面凍結が起きてもおかしくないのでカミさんのパトリオットをスタッドレスタイヤに交換しました。

昨年末(パーツレビューによると2016年12月20日)にスタッドレス用に購入したアルミホイールがタイトル写真のようにセンターキャップ部分の腐食が発生していました。
一応、サマータイヤに交換する時にこのホイールも洗って、保管も通気性の良いところに保存していたのですが、ミシガンの融雪剤には勝てなかったようです。
センターキャップの材質がメッキかステンレスのようにも見えますので、電位差腐食かもしれませんが。。

購入時にスタッドレスタイヤ用のホイールはこの手の錆が起こることを予想していましたので、丸塗り仕様が良かったのですが、まぁ仕方ないですね。

ついでにホイールのセンターキャップや、スポーク裏面とのエッジ部分から発生する錆について、少しご説明させて頂きます。(センターキャップ部分を例にしています)



上の図はアルミホイールのセンターキャップ部分を簡易的に作図しています。
中央より左側がセンターキャップ勘合部エッジに何の処理もしていない状態です。
中央より右側がセンターキャップ勘合部エッジ部に面取りを追加した状態です。

アルミホイールの塗装は下塗り、カラーコート、クリア塗装とありますが、切削意匠の場合、下塗り、カラーコートは無く、クリア塗装だけの部分があります。(写真のホイールのように)
ただでさえ、クリアコートのみで塗装膜厚が薄い状況で、さらに塗料の表面張力、乾燥時塗装ヒケなどが発生する為、エッジ部には通常、面取りがされます。
表面張力は粉体塗装でも乾燥時の塗料が溶ける際に発生します。

この面取りがメーカーによっては人の作業に頼っていたりして安定しなかったりすると膜厚が薄くなったり、塗装がきちんとのっていなかったりして、錆が発生します。
エッジ部の塗装膜厚が15μm以下だと錆易くなります。

自動車メーカーに純正ホイールを供給しているメーカーだと厳しく品質管理しています(はず)ので、エッジ部にさらにクリアを吹いたり、工夫されていることもあります。

まぁ、スタッドレス交換の時に錆を見つけたので、ブログにしてみました。
Posted at 2017/11/12 13:02:25 | コメント(0) | トラックバック(0) | その他 | クルマ
2017年10月18日 イイね!

ショックアブソーバーのお話

私信でショックアブソーバに関しての質問を頂き、ネタついでにご紹介したいと思います。

始めにお断りしておきますが、ネタです。ネタ。
話半分でお付き合い頂きますようお願い致します。

私は自動車メーカーには在籍していたものの、個々の部品の開発自体は部品メーカーさんが設計されますので、その分野の専門的な知識は部品メーカーさんの設計者には到底及びません。
繰り返しますが、ネタとしてお読みください。

アブソーバーをアフターマーケット品に交換する際には、予算で選んだり、性能で選んだり(世間の評判)はたまた車高の落ちっぷりで選んだりされると思います。

どのメーカー、ブランドが良いだとか悪いだとかは、他の方にお任せするとして、極一部のマニアックな方向けのアドバイス?です。

1.オーバーホール対応品について
(珍しい車種なんかのワンオフ品など、アブソーバーを一生ものと考えて購入する場合)

自社で構成部品を生産しているメーカーや、レース用にワンオフ品を供給しているメーカーはアブソーバー自体が廃盤になっても補給品対応してくれ、オーバーホール可能な場合が多いです。
結構多いのが、構成部品を他社から購入して製品化しているメーカーの場合、部品供給元への発注量が少なくなったりすると、生産を打ち切られオーバーホール出来なくなってしまいます。

代替品が購入できる車種の場合は良いですが、シェルケースから特注したような使い捨てにできないアブソーバーを購入される場合は、購入前にメーカーに補給品の一品対応が可能か確認された上での購入が良いかもしれません。

2.倒立式アブソーバー(ストラット式)への交換
ばね下が軽くなるってのを売りにしているメーカーもありますが、正直言ってそこまでの差はでません。
倒立式にする一番のメリットはストラットの剛性が上がることです。(言い切っちゃう。)
その代わり、副筒式に比べ放熱性が若干悪化します。
とは言え、単筒高圧式アブソーバーを使う為、構造上キャビテーションが起きにくいので、安定した性能を維持できると考えています。

問題は減衰力のことではなく、ボディが弱い車種のストラットを倒立式アブソーバーに交換するとデメリットが出ちゃうことがあります。
倒立式ストラットは正立式の一般的なストラットに比べ圧倒的に剛性が高く、交換当初はステアリング応答性が高くなるのですが、ボディへの入力も高くなりますので、ボディの弱い車種にハイグリップタイヤと共につける場合は、納得の上でどうぞ。

これは巷で売っている局部的に剛性を上げる部品も同じですけど。
(ちゃんと設計、加工していないリジットカラーなんかもボディクラックのもと)

私のようにポンポンと車を乗り換えられない庶民の悩み事として上げときます。

Posted at 2017/10/18 09:28:59 | コメント(5) | トラックバック(0) | その他 | クルマ

プロフィール

ご覧頂きましてありがとうございます。 一応2級自動車整備士を持つ元自動車メーカー設計者(シャシー,サスペンション担当)です。 2015年10月より米...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/9 >>

 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    

リンク・クリップ

BMW WDS online 
カテゴリ:BMW
2021/09/26 15:41:31
 
BMW vin decoder online 
カテゴリ:BMW
2017/10/18 10:05:58
 
RealOEM.com 
カテゴリ:BMW
2011/03/30 00:14:36
 

愛車一覧

BMW 7シリーズ 1999年式 E38 735i (BMW 7シリーズ)
1999年式 E38 735i 元々カミさんの実家の車、G11 740iへ車両入れ替えに ...
BMW M5 2001年式 ドイツ仕様 E39 M5 (BMW M5)
二代目 駆け抜ける諭吉号です。 2001年式 ドイツ新車並行Individual車です。 ...
日産 スカイラインGT‐R 1994年式 BNR32 GT-R (日産 スカイラインGT‐R)
平成6年の受注打切り間際に駆け込み購入しました。 ディーラーから自宅ガレージに保管後、一 ...
トヨタ カローラレビン 1987年式 カローラレビン GT (トヨタ カローラレビン)
車体番号からGTグレード最終車ではないかと・・・埼玉県に長期在庫されていた新古車を購入し ...

過去のブログ

2024年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2023年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2022年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2021年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2020年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2019年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2018年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2017年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2016年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2015年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2014年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2013年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2012年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2011年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation