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2017年10月18日 イイね!

ショックアブソーバーのお話

私信でショックアブソーバに関しての質問を頂き、ネタついでにご紹介したいと思います。

始めにお断りしておきますが、ネタです。ネタ。
話半分でお付き合い頂きますようお願い致します。

私は自動車メーカーには在籍していたものの、個々の部品の開発自体は部品メーカーさんが設計されますので、その分野の専門的な知識は部品メーカーさんの設計者には到底及びません。
繰り返しますが、ネタとしてお読みください。

アブソーバーをアフターマーケット品に交換する際には、予算で選んだり、性能で選んだり(世間の評判)はたまた車高の落ちっぷりで選んだりされると思います。

どのメーカー、ブランドが良いだとか悪いだとかは、他の方にお任せするとして、極一部のマニアックな方向けのアドバイス?です。

1.オーバーホール対応品について
(珍しい車種なんかのワンオフ品など、アブソーバーを一生ものと考えて購入する場合)

自社で構成部品を生産しているメーカーや、レース用にワンオフ品を供給しているメーカーはアブソーバー自体が廃盤になっても補給品対応してくれ、オーバーホール可能な場合が多いです。
結構多いのが、構成部品を他社から購入して製品化しているメーカーの場合、部品供給元への発注量が少なくなったりすると、生産を打ち切られオーバーホール出来なくなってしまいます。

代替品が購入できる車種の場合は良いですが、シェルケースから特注したような使い捨てにできないアブソーバーを購入される場合は、購入前にメーカーに補給品の一品対応が可能か確認された上での購入が良いかもしれません。

2.倒立式アブソーバー(ストラット式)への交換
ばね下が軽くなるってのを売りにしているメーカーもありますが、正直言ってそこまでの差はでません。
倒立式にする一番のメリットはストラットの剛性が上がることです。(言い切っちゃう。)
その代わり、副筒式に比べ放熱性が若干悪化します。
とは言え、単筒高圧式アブソーバーを使う為、構造上キャビテーションが起きにくいので、安定した性能を維持できると考えています。

問題は減衰力のことではなく、ボディが弱い車種のストラットを倒立式アブソーバーに交換するとデメリットが出ちゃうことがあります。
倒立式ストラットは正立式の一般的なストラットに比べ圧倒的に剛性が高く、交換当初はステアリング応答性が高くなるのですが、ボディへの入力も高くなりますので、ボディの弱い車種にハイグリップタイヤと共につける場合は、納得の上でどうぞ。

これは巷で売っている局部的に剛性を上げる部品も同じですけど。
(ちゃんと設計、加工していないリジットカラーなんかもボディクラックのもと)

私のようにポンポンと車を乗り換えられない庶民の悩み事として上げときます。

Posted at 2017/10/18 09:28:59 | コメント(5) | トラックバック(0) | その他 | クルマ

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