
年末ギリギリまで一時帰国できるか未定でしたが、何とか短い年越しを日本で迎えることができました。
セントレア空港から大阪までまだ新しいG11のリアシートでゆったりしながら帰ってきました。
私の基準車となるE38とG11の比較をしてみたいと思います。
始めにお断りしておきますが、私の比較基準はE39やE38で、DIY整備をする前提での比較になりますので、購入検討されている方には全く役に立たないと思います。
取り回し性:
全長による取り回しは後輪ステアのおかげかE38と比べても気になりませんが、幅4cmは数値以上に気になります。道幅の狭い場所や駐車場では気を使うことになります。
おまけに扁平率の低い20インチホイールもガリ傷に気を使います。

狭い所ではこれに追い打ちをかけるようにセンサー音やカメラの警告が必要以上に焦らせてくれます。E38のあの”ポーン”って警告音とは別の意味で焦ります。
トランク:
E38はフルサイズのスーツケースを余裕で2つ載せられましたが、G11はギリギリでサイズによっては厳しいです。
ゴルフをしないので、ゴルフバック何個とか言われても分かりません。

トランクのヒンジ構造が一般的なものになり、トランク内に出っ張るので横幅が狭くなってます。
リアバンパー下あたりを足でクイクイすると両手が塞がっていてもトランクを開閉してくれる機能をつけるとE38タイプのヒンジ構造では無理なのかも知れません。
トランク内右側のフューズボックス蓋部分の止め方はE38の方がお金掛かってます。その割に爪が折れたりして、お金掛けた意味はあまりありませんが。
内装材はE38に比べて薄くなっている気がします。形状で剛性を出してる感じ。まぁどうでも良い事ですね。
運転席まわり:

E38標準車に比べるとステアリングホイールの外径が小さくなったのと、握りが太くなったのは手の大きな私にはうれしいポイントです。
メーターはフル液晶になってます。
液晶の方が表示できる情報量が多いのは理解できますが、個人的にはE38のような普通のメーターが好みです。

そりゃG11は色々な装備やハイテク装備でハデで綺麗です。
iDriveでメーターの表示パターン、室内等の色や光り方を始め、そりゃもう何がなんだかわからない設定までできます。
が、シフトレバーの操作だけは違和感があります。
PからRにするにはレバー横のボタンを押して”前”に倒します。
アナログな私はPからRへはレバーを後ろへ引くものと思い込んでしまってますので、気づかずに車が前進しちゃって非常に焦りました。
今の車に慣れた方には普通のことなんでしょうが、いかんせん私の基準がE38やE39なもんで。。。
まぁ今やシフトダイヤルの車まであるご時世なので、車種ごとに慣れる必要があるんでしょうね。
ヘッドアップディスプレイなんかも今やナビまで表示してくれるのは、知ってはいましたが、初めて見ました。便利ですがDIY整備が基本の私には故障が怖いです。故障時に革張りダッシュを傷つけずに外す自信がありません。
地味にうれしいのが壊れなくなったカップホルダー。E38やE39は壊れる為についてるんじゃないかと言う位に壊れます。私の乗ってないE39は未だ壊れていませんが、E38は壊れてます。
無駄に複雑な構造で、壊れやすいってのは色々な意味でドイツ設計です。

整備に関することではそこらじゅう革張り&ウッドも大きくなって、内装を外す時に傷つけると高くつきそうです。革も傷が目立つ感じですし。。
いずれ来るであろうウィンドウレギュレータ交換の時に悩むことにします。

なんだか分ります?
前席マッサージ機能付き。 運転席はいらんやろと思いますけど、マッサージの効果を出そうとするとシートに深く腰掛けて、バックレストを起こす必要があるので、正しいドライビングポジションのチェックには使えるかもです。

バックレストの中折れ構造やランバーサポートなんぞの機能盛りだくさんで、シートはバカみたいに重くなってると思います。
AE86なんかは足を固めて純正シートで攻めまくるとボディ側の取付ボルト部分にクラックが入ったんですが、今の車はこんなにシートを重くしても大丈夫なんでしょうか?
オーディオ:

標準なのかオプションなのかも知りませんが、harman/kardonのロジック7がついています。
オーディオに詳しくない私にはロジック7は音の広がりが出たように感じますが、プロバイオリニストの義姉に言わせると、ロジック7 OFFの方が原音に近いそうです。ただ聞き疲れしないのはロジック7 ONの時だとか。。。言ってる意味が分りません。
上の写真にもあるとおり、ロジック7が付いていてもイコライザーなどの調整機能は
付いていません。付いてました。
付いていても調整の仕方が分かりませんので、弄ることはないのですが。
ナビの行先設定は五十音をタッチパネルから選べるようになりましたので、E38の頃のナビとは雲泥の差で使い易くなりました。
私のナビはディスクの読み込みエラーで操作性どうこう言える状態ではないですが。
その他の内装:

これ憧れでした。後席向けのBピラーにあるエアコン吹き出し口。
何となく高級な感じがしませんか?
因みに後席灰皿は付いているものの、中に照明が付いていないのは時代でしょうか?

デザインピュアエクセレンスのオプション装備だと思いますが、こんなところにまでDIY整備泣かせのウッドが使われてます。
シート外す時にシルバーの部分にこすり傷を付けて、内装外す時にウッドを割って。。なんて考えると頭が痛くなります。
ディーラーの整備士の方って整備の時に内装に傷を付けるなんてことは無いんでしょうか?
写真を撮り忘れましたが、リアシート室内灯がE38のCピラーから一般的なルーフ付けになってます。
これも個人的にはCピラー付けが好みですが実用性ではルーフ付けなんでしょう。
外装:

レーザーライト無しのアダプティブLEDです。
LEDと言えども切れるでしょうし、ランプAssy交換になると思いますので維持費低減の為にレーザーライト無しとして貰いました。
HIDやLEDは照らしているところと照らしていない所の明暗が有り過ぎて私には見辛いです。
E39後期から始まったイカリングですが、今時のは立体感も有って、ずいぶんカッコ良くなったと思います。
E39はHID仕様ですが、ハロゲン仕様のランプAssyも確保してあります。

何気に便利な全周カメラの側面カメラはミラーについています。
側面カメラをバカにしていましたが、有ればあったで便利でした。

キーを持った状態でドアノブに振れるとロック/アンロックが出来る装備は有っても無くても良い装備かと思います。
この車両充電しないスマートキーって電池の持ちはどれくらいなんでしょう?
電池が切れた時は余計に不便だと思うのですが。。
バンパーだけじゃ無く、ドアノブにまでめっき部品が使われていて、高級感有りますが今は普通みたいですね。
ボディ:

まぁボディにはカーボンが使われているらしいです。
ボディ剛性どうこうなんぞはサスペンションメンバーのブッシュやサスブッシュの影響もあり正確なところは分りませんが法規的に燃費に厳しい今時の車には必要なんでしょう。
E38ではトランクだけだったイージークローザーもG11では全ドアにまで採用され、トランクに至っては自動開閉機能がついています。
半ドアの心配はしなくても良いですが、壊れると大変そうです。
ドアロック関係の部品が壊れたら、ドア内装パネルを破壊する必要がありそうで、めまいがします。
操安性、乗り心地:
完全に好みになりますが、G11はハンドルが軽い!と言っても今時の普通のレベルです。
G11からE38に乗り換えると、パワステが壊れているんじゃないかと思う位です。
iDriveの設定でかなり改善出来ることですが、E38から乗り換えた時に一番違和感ありました。
乗り心地は減衰力高めのBilsteinアブソーバに交換しているE38と比較はできませんが、抜群に良いです。
コンフォートモードでもスポーツモードでも良いです。
また四輪エアサスですが、ふわふわもせず高速道路や峠道でもラインのトレース性は良いです。
路面によっては20インチタイヤが原因かランフラットタイヤが原因か分りませんが、コツコツする場面があります。
この手のインプレッションは、まともなジャーナリストにお任せしておきます。
トータルで見ると、趣味車として壊れまくっても何とかなりそうな、実用性が落ちても許せるE38、実用車として安全性も含めて大きく進歩したG11って感じでしょうか。
結局、リモートパーキング試してませんでした。。。
最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございました。
壊れないでねG11。