会場を出たのはいいがどこで昼飯を食うか決めていない。ま、高速に乗ってどっかのPAかSAで…とか思いつつ国道1号線をチンタラ走っていると「蕎麦 砂場 直進2km」とかなんとか書かれた看板が。え、三島に砂場があるの?
砂場というのは「藪」「更科」と並ぶ日本蕎麦の老舗店舗の系列。ずいぶん昔のことだが神田の室町砂場で食べたことがあって、確かに旨かったけどその量の少なさにも魂消た記憶がある。何せズルッ、ズルッ、ズルッと三回ぐらいすすったらざるの上の蕎麦はなくなってしまっていたんですもの。
まあそれはともかく、蕎麦好きとしてこれは行かないワケにはいかない。伊豆縦貫自動車道経由で新東名に乗るつもりだったが、インター入り口を通り過ぎて一路ニッサン、もとい、砂場へ向かう。冬季限定の牡蠣蕎麦に惹かれるものがあったが、基本、蕎麦は冷たいメニューから選ぶと決めているので、天せいろを注文。
甘くないつゆの味と蕎麦の香りが口の中にふわっと広がる、美味しい蕎麦であった。値段を考えると、室町砂場ほどではないにせよ量はちょっと少ないかな、と思ったが、これからの長旅、満腹で眠気に襲われるのもつらい話なので、まあこれはこれでよしとしよう。
美味しい蕎麦を食べて気分よく来た道をインター入り口まで引き返していたところでクルマに異変が。オートマモードで町中をチンタラ走っているのに、なかなかシフトアップせず4000rpmぐらいまでエンジン回転が上昇。なんじゃこりゃ、と慌ててマニュアルモードに切り替えるが、今度は4速でも5速でも速度が60km/h以上に上がらない。
…もしかして、壊れた?
遂にDCTトラブルが私の身にも降りかかってきたか。しかし今ここで来るかね。こんな状況で高速に乗ったら確実に事故る。そういえば沼津にフォードのサービスポイントがあるって誰かがブログに書いてたなあ、沼津に預けて新幹線か何かで徳島まで帰るんか?きっつー。でもその場で直らんかったらそういう話になるかも知れんなあ。つかこれでDCTユニット丸ごと交換とか言われたらどうしようか。そんな金どこにもないんだが。まさかの買い換え?安いエコスポーツでも探すか?
などと考えながら少し走ったところで赤信号になり、停車。再度走り出すがやはり同じような症状が出る。うーん、どこかにクルマを止めて沼津のサービスポイントやらの場所を検索してみたほうがいいか?
再び赤信号で停車。ふと思う。
「これ、一回エンジン切って再始動させたらどうやろうか」
症状の中身や特にどこかから変な音が出ているワケではないことから、これは機構上のトラブルではなく、DCTか何かのプログラム上の不具合ではないかと愚考したのだ。古い機械の調子が悪いときはとりあえず叩いてみるのと同じように、現代の電子機器で不具合が起これば再起動させるのが基本だ。
信号待ちの間、エンジンを一度切り、再び始動させる。始動の瞬間、物凄い振動がして「あ、これ、間違えたかも」「ここでクルマが動かなくなったら大迷惑やな…」と、自分の取った行動を後悔しかける。
が、こちらの心配をよそにクルマは無事に動き出した。一旦脇道に逸れ、マニュアルモードでシフトアップしながら加速してみる。おお、無事に60km/h以上出るぞ。オートマモードでも特にギクシャクする様子もなく、何事もなかったかのように走る。
まあ、これなら大丈夫だろうということで新東名経由で名古屋へ。アウト・ガレリア・ルーチェという自動車専門のギャラリーで童夢の各車両が展示されているので見学に行ってきた。
童夢については、家で長年使っていた学習机のデスクマットに童夢・零のポスターが貼られていたからその存在は知っていたが、それ以外だとレース活動やジオット・キャスピタ関連で少し名前を聞く程度で、どうやっておぜぜを稼いでいるのか知らなかった。というか今もよく分かっていない。
ホンダS600をベースにして制作されたカラス。レースに出場して優勝した際のドライバー、浮谷東次郎の名前はさすがに知ってた。
P-2と零。
全展示車一覧。手前はマクランサ。これらのクルマをナマで見る機会はそうないだろう。貴重な時間を過ごした。
隣接しているミニカーショップでフォーカスMk3のミニカーなんぞ置いてないかと物色してみたが見つからず。店を後にし、クルマをパーキングに止めて地下鉄で名古屋駅に移動。
ナナちゃんを撮影。
地下街できしめんと味噌カツ丼という名古屋色豊かなセットをいただく。味噌カツ丼は味噌がやけに主張してくるし、きしめんは私が慣れ親しんでいる讃岐うどんとは全く別の方向を向いていて、なかなかに新鮮な味わい。美味しくいいただいた。
とまあ名古屋での道草を満喫し、日付が変わる頃に無事帰宅。なおクルマの方は至って快調。昨日少し運転したが、アップデート直後に感じられた発進時のギクシャク感がすっかり消え失せてむしろ快適さが増したほど。結局何だったのかはわからないが、タイトルにあるように1500km超をDCTプログラムのアップデート後いきなり走って、その道中が高速をカッ飛ばしたかと思えばワインディングで2速~3速を行ったり来たりしながらギャンギャン走り、その上で市街地を這いずり回ったりというしっちゃかめっちゃかなものだったので、学習していて混乱したのかも知れない。まあ、一時的におかしくなったのは実は初めてではない(症状は今回のそれとはまた別だったが)ので。こういうもんなんだと思って付き合っていくしかないのだろう。
以上、EFM2016レポートでした。最後になったが、幹事のすら@さん、ありがとうございました。前夜祭や当日構ってくれた皆様にも謝意を。また会える日までお元気で。次回もお互いフォード車に乗ってお会いできますように。
カレーも美味しくいただきました。
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EFM2016 | 日記
Posted at
2016/11/13 00:11:14