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2023年12月03日

無題

無題 パワステ搭載車でありながら、十数年来パワステ無しのダンガンZZ用メーターを流用していた為に無くなっていたミニカのパワステチェックランプを有効化する為、2年ほど前にパワステ付き車メーターを改めて流用交換しました。

そして紆余曲折ありつつチェックランプは問題無く機能しましたが、一方でこの時は放置したのが不点灯だったシートベルト警告灯。

これは1990年2月モデルであるウチの車体には元々無く、後年のマイナーチェンジによって追加されたメーターを流用した為、点灯させる回路が車体側に無い事によるものでした。


とは言え90年式の車体であればどのみち当時の審査事務規程には装備要件も性能要件も無い為、以前のメーターを流用した2009年からの14年間、特に注意される事はありませんでした。

しかし図らずも、このランプを作動させるための部品もまたずっと前から持っていたので、今年の車検を前に折角なら再現してみようというのが今回のお題。




まず、この警告灯が追加されたのは1992年1月のマイナーチェンジと思われ、直接的なメーカー資料は持っていないものの、91年5月モデル版までの配線図(No.1034076)には当該箇所の記載が無く、次期の92年1月モデル版の配線図(No.1034077)で追加されている事から確認ができます。

この92年1月のマイナーとは、フェイスリフトが行われてヘッドライトがツリ目になり、外観上も分かりやすく後期型となったビッグマイナーでした。



では、その後期型はどのように警告灯の制御を行っていたのか。

鍵を握っていたのはこのブザーユニット。

ベルトの巻取り装置やベルトキャッチ側の動きは一切関係が無く、資料によると、このブザーに搭載されたタイマー回路によってイグニッションキーONから約6秒間だけ警告灯を点灯させる仕組みとの事でした。


年式の近いビートが当時既にベルトキャッチ側でスイッチングする現在も一般的と思われる機構を採っていたので、ミニカのこの挙動はかなり意外でしたが、その後に改正された審査事務規程7-45-6-2(1994年4月1日~2014年2月2日生産車(国産車)に適用)の性能要件にはちゃんと適合しており、93年でベースモデルの生産が終了したH20系において、唯一95年まで生産されていたらしく実際に7-45-6-2の適用を受けたと思われるウォークスルーバンにも、92年型から生産終了まで同じブザーが設定されています。



またこのブザーは、91年型まではAT車のバック用としてのみ装備されていた単独機能のブザーが、件のマイナーチェンジで【キーリマインダー機能】と【ライト消し忘れ防止機能】も搭載した複合型となった上でMT・AT共に全車標準装備化された部品でした。
(但し部品設定はMT用とAT用とで区別されており、ウチにあったのはAT用。)


その為追加機能の一つであるキーリマインダー機能に関して、作動に必要なキースイッチ回路が91年型までは電動パワーシートの動作にしか使用されていなかった都合上、同年までの手動シート車にはキースイッチそのものが存在しないというグレード固有の制約が生じます。

今回の本題であるシートベルト警告灯の動作には関係無いので別にこの機能は無視しても良いのですが、たまたまウチの車体は元々パワーシート車だった為キースイッチ回路が使用可能でした。


…と言う事で、H22A初期型ながら後期のブザー配線再現に必要な車体側の環境は全て揃っている事がハッキリしたので、後は
・常時電源
・イグニッションスイッチ
・ライティングスイッチ
・キースイッチ
・運転席ドアスイッチ
・バックランプスイッチ
・メーター
・アース
のそれぞれをブザー側と繋ぐだけなのですが、まーーこれがメンドクサイ。


どれも過去に一度以上触った事のある回路ではあるのですが、とは言え回路図と実体配線を擦り合わせながら、これだけの本数を全て割り込みで接続する手間はそれなりです。

こうして取り付いたブザー。
無事に全ての機能が正常動作することは確認できたのですが…


…何かブザー音がいちいちアホほどうるさいです。
自宅駐車場でドアを開けていると隣近所に響くほどやかましく、音色も典型的なビープ音なので、いくらリマインダーと言えどかなり耳障りです。

ブザーユニットのケースにあけられた通音用の穴数がMT車用のMB802358は1つ、AT車用のMB802359は5つという違いもあるため、AT車用は何らかの意図で大音量化された物なのかも知れませんが…

結局、自分で付けといて何なんですが、あまりにもやかましいのでその後穴をテープで全て塞いでしまいました。これで丁度良いくらいです。




そして肝心要のシートベルト警告灯ですが、こちらも問題無く点灯。
確かにキーONから約6秒程度で勝手に消えるので、感覚的には警告灯と言うよりは色が赤いだけのチェックランプ。

折角ブザーユニット内の回路なのにブザー自体は作動しないようで、前述の通りベルト装置にも繋がっていない為後追いでブザーが鳴る事も無く、実際にベルト装着を促す効果はゼロに等しいです。

これは別にミニカに限った話ではなく、同時期の三菱車ではF10/20系ディアマンテやGTO等の上位車種でも全く同じブザーユニットを使っていますし、R32等の日産車もやはりタイマー動作だった模様。

一方でホンダ車は当初からバックルをキャッチに差さないと消灯しない構造だったので、調べてみると黎明期のメーカー毎の思想の違いを感じられるようです。




…さて、これで不点灯テルテールはエンジンチェックランプだけになりました。
これは本来ECUで制御されるランプなので、ECUが無くメカだけで回っているキャブエンジンにはそもそも不要なのですが…

…これもそのうち偽装回路考えましょうか。
ブログ一覧 | ミニカ | 日記
Posted at 2023/12/17 14:46:43

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