VWの事件にも触れたので、幾分遅くはなりましたが三菱自動車の燃費詐欺について触れておくのが筋かと思いました。正直な気持ちとしては「呆れかえっている」というだけで、触れるのもめんどくさいんですが…。目新しいことは何も書けないので、スルーしてください。
現在、
不正対象車種は27車種200万台と言われていますが、「
90年代からやっていた」という報道もあり、なお対象車種は拡大する様相を見せています。
この第一報に触れたときは燃費乖離の問題だったのでそこまで深刻なものには見えなかったのですが、あれよあれよという間にVWと同等かそれ以上に悪質な実態が明るみに出てきました。
もともとJC08も10・15モードも燃費表示というのは参考値でしかないという実情はありました。今回の事件の発端となった日産との合弁事業で開発されたeKワゴンと他のメーカー車種について比較した
こちらの記事は分かりやすい比較記事ではありますが、確かに抽出した車種間では10%程度の違いが認められるものの、元データのe燃費ではその他のメーカーの車種でも
実燃費/カタログ燃費の達成率は50%台後半からリストされています。モード燃費がそういう半ば有名無実な状態にあったのは事実ですが、それと「決められたルールに従わない」という
詐欺行為とは全く別物です。
僕は高校時代WRCが好きでランエボにはIIの頃からだいぶ夢を見させてもらいました。なので
度重なるリコール隠しのときも、おおっぴらな擁護はできかねる雰囲気ではありましたが、企業体質を改善して三菱が復活しいつかまたマニュファクチュアラーズ・ドライバーズのWRC総合優勝を飾ってくれると信じていました。しかし今回の一件に至っては、結局場当たり的な対処しかせず問題の本質を解決せぬまま来たのだなと判断せざるを得ません。
そしてお約束のように
グループ企業の重鎮の暴言が飛び出すという、もうこれ以上アゴは外れませんよというくらいの体たらく、救えません。
燃費競争の圧力に屈したとかなんとか言い訳じみたことを言っていますが、小さな嘘が巨大な虚偽となり、国や消費者をバカにした詐欺に発展したという教科書のような事例です。リコール隠し事件に続いて失敗学会事例殿堂入り間違いなしでしょう。
重工は失敗学会に入っているようですが、除名されないといいですね。
個人的には三菱自動車の知り合いはいませんが、重工にもその他関連企業にも割と三菱系の社員の友人は多いです。仕事上のつきあいもグループ企業では若干あります。彼らにはお気の毒という言葉をかけるよりも、なるべく早く転職先を探した方がいいんじゃないかと思ってしまいます。
コルトの欧州仕様が日本に来ないかなと期待していた時期もあったのですが、残念ですがもう二度と三菱車を検討することは無いと思います。WRCと国内ラリーを雑誌とセルビデオで追った青春時代の思い出は大切にします。今までどうもありがとうございました。
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Posted at
2016/04/27 11:01:45