この記事は、
メディアとして発信するということについて書いています。
そもそも大の大人は、生活を共にしてきたはずの親子、兄弟でも意見が分かれることがしばしばあります。古くは足利尊氏と弟の義詮、豊臣秀吉と秀次などです。
政治や経済については、その昔からしばしばテレビ番組にもなりました。TBS系列の「時事放談」がそれです。
ところが、自動車ジャーナリストさんたちについて言えば、その昔はいろいろ意見の対立?があったものですが、最近の座談会企画を見る限り、お茶飲み会、女子会化していて、「タノしそうだね~」と思うことしばしばです。
趣味としての車談義なので、険悪な雰囲気よりは和やかな雰囲気の方が雑誌社も記事にしやすいのでしょうね。でも、昔はもっと色々な対立があったように思います。
1.T大寺氏と3○氏
3○氏は、T大寺氏に対し、「自分の間違いを棚に上げて他人の間違いを指摘するヒョーロンカ」、「自分の車選びを押し付ける輩」などと本に書きました。もしかしたら、仲が良いからこそのじゃれあいだったのかもしれません。
当時は気づかなかったものの、著書で相手をなじるというのは恐れ多いことだと思います。
2.T大寺氏と、流行評論家→某県知事T氏
T大寺氏は、門外漢が車を経済的商品として評価したり、「流行商品」として捉えることを嫌っていたのでしょうかね?当時流行していた、「軽チャー」評論家を嫌っているようでした。
T大寺氏は、自身の著書でT氏のことを、「失礼ながらT氏は、流行的見地から車を評価しがちだが、機能的部品としての見識はない。」と評価しました。もちろん著書では実名ですよ。今から考えれば、公然と他人を罵倒しているようなものです。T氏は今でこそ名前を聞かなくなりましたが、当時は嫌っていた人も多いことでしょう。二言目には「トレンド」でしたからね。
3.T大寺氏と山田某氏
山田某氏は、自動車ジャーナリスト・評論家として名前を聞かなくなってしまいましたが、今から20年ほど前、T大寺氏の自動車選び本に対し、宣戦布告をしました。「T大寺氏は「コンセプトさえ実現できていれば良しとする傾向があるが、この本では徹底して使う側になって車を評価する。」とほんの帯に印刷して車選び本を出版しました。内容はあまり覚えていないのですが、自動車を道具として捉えた書き方だったような気がします。お気の毒に、2年ほどは続いたのですが、その後この方のシリーズは終了、その他連載をしていた雑誌からもお名前を見なくなりました。
4.T大寺氏や3○氏と、C○誌
C○誌は、輸入車に傾倒した名物編集長がいらっしゃいました。代々の編集者も右へ倣え、らしく、T○寺氏はその体制を実名入りで、3○氏は「偏執狂」と評していました。
とまあ、今から20年ほど前はいろいろな争いがありました。ここに書かない小競り合いもあったように思います。車陶酔派とドライビング派、メカニズム派、気分屋区間の対決が多かったのかな?
私は、ジャーナリスト・評論家さんは、意見が分かれても良いと思います。プライベートでは中が良いとしても、車となると話は別、というのが健全で良いのではないでしょうか。もちろん、根拠なき毛嫌いや罵倒はダメですよ。
そんな意見のぶつかり合いを毎週楽しみにしていたのが「時事放談」でした。そんな熱い勢いがある自動車雑誌の企画は、とんと見たことがありません。しかし、お茶会や女子会を見るよりは、ずっと面白いと思います。
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Posted at
2012/03/24 02:49:23